1999-5-5北−中央アルプスジグザグ460k
家族で長野に泊まった翌日。ウェーブによる500K(560K)を宣言。500HPでは55KTとの気象予報官の話である。朝から北アルプスはウェーブが確認できたが、長野周辺の雲が低くて11時30分に離陸。しばらくリッジで上げてエンジンランで小川ポイントへ向かう。ローターを感じられ。うまくスタートが切れた。
今日は風が弱く、山寄りで整流域にはいる。1.5位で南下を始める。穂高辺りまでは何とかラインがつながっていたが、木曽駒ヶ岳の辺りは非常に弱く、高度をやっと維持できる程度。泰阜ダムがTPである。今日は風が弱いため、ウェーブの沈下帯の中になっていた。太平洋が確認できる。−5の中クリアしてやむを得ず風下の南アルプス側の雲道を伝って北上する。高度も9000−8000と下がってくる。やっと中央アルプスのローターの雲道に入れた。しかし整流域にはわずかしか入れない。上がりも悪い。数十キロ先の北アルプスはウェーブがまだ生きている。ローターをひろいながら北上する。
上高地の辺りから徐々に高度を上げ、山肌付近を探りながらやっと北アルプスのローターに帰れた。早速+3から4で上げて、整流域にはいる。あまり留まらずにウェーブの中を北上して白馬大池TPをクリア、1.6まで上がっている。日本海がきらめいている。
長野と交信すると午後5時には帰着するようにとのこと。今日は人数も少ないし、再開を祝うパーティもある、仕方がない。家族も待っている。日没まで飛べは確実にタスクは達成できるが、時間まで南下することにした。まあ、500Kはいつでも飛べる。
高度を速度に変えつつ南下しながら、松本空港から離陸するジェットを高みから見物する。4時30分を越えた。そろそろ帰ることにする。ローター以外の雲が一散した空を一路長野へ向かう。5時過ぎに対地1000FTで長野着。
今日は弱いウェーブだったが、ふらふらと条件のいいところを行ったり来たりしていた今までの飛行より、苦しいが宣言してそれを達成しようとした今日の飛行はなかなか醍醐味があった。過去のウェーブコンディションではこれより悪いのは少ないので、今度はもっと良いときに楽に500K超を飛びたいと思います。

リモートスタート地点へ向かう山頂はローター雲に隠れている。 良い条件を予想できる ローターで上がる

コンタクト キャップクラウドが盛り上がっている 上昇しながら南下、青木湖上空

高瀬ダムが見える 前方の中央アルプスにかかる雲

ずり落ちないよう南下する 飯田方面は雲が抜けている

旋回点の選定を誤り、10000を切ってしまう。北のウェーブは健在だ コンタクトし直し北上する
夕方の富山方面 再度南下、ウェーブの雲だけは残っている。