G3/G4ってどれくらい早くなるの?(PM8500の場合)
世の中では旧型のMacを使う場合には、CPUを最低でもG3もしくは最近ではG4にアップグレードして使うというのが一般的になっているようです。たまたま私もPM8500を中古で購入して以来、色々なアップグレードカードを手に入れることになりました。そこで、コストパフォーマンスも含めて一度じっくり検討してみたいと思います。
我が家のサーバー用として購入したPM8500/120ですが、顛末記でも書いたように中古で購入した時からNewer technology社のG3カードが付いていました(購入当時は高価なカードだったのでは?と思われますが、今となっては残念ながら最低のスペックになってしまいました。)。G3/220MHzと初代iMacよりもクロックは少し遅いくらいのものですがサーバーとして使う、もしくはOS9.xで使うのなら問題無いはずです。少し条件は違うのですが、うちにあるPM7500/120(PM8500/120と同じくCPUにPowerPC 604e 120MHzを搭載したもので、当初のPM8500/120のスペックと同じようなものだと思われます。)と比較したNorton先生のデータをまずどうぞ。
*PM8500/220というのがG3/220を入れたものです。
システムの評価(CPUだけで無く、ビデオ、ディスク、FPUの性能を総合したもの)で、初代iMacにかなり近付いているということは、世界で一番使いやすかったOS=OS9.x(今風に言えばクラシック環境)ではほぼ問題なく使えるということがお分かりいただけると思います。
しかも、このNewerのカードは改造によって220MHzから298MHzにクロックアップできます。で、それを実行してみたのが下図です。
*PM8500/G3 300というのがそれです。
初代iMacを越えました!もちろんMac OSですからメモリは充分以上に必要(この時で200MB積んでます)ですが、ある意味ではすでにこれでO.Kという考え方もあります(クラシック環境のみで使用すると決めた場合)。現在、このクラスの低クロックのG3カードは生産が中止になっていますが、中古品を探せば5000円以下で売っていると思われます。ある種の諦め(以下に詳しく書きますが、具体的にはOS Xへの諦め)が必要かもしれませんが、それが出来れば一番コストパフォーマンスが良いかもしれません。 だいいち、OS Xなんて世界的に爆発的に売れた初代iMacシリーズを購入した80%以上(想像ですが)の人も諦めた(もしくはOS Xを知らない)のですから、大した問題ではないかもしれません。
で、買ったのがPowerLogix社のPowerforce G3 350/175/512です。(つまり読み方としては、G3/350MHzのCPU+CPUの動作クロックの半分である175MHzで動作する2次キャッシュが512kB搭載ということです。ちなみに、Newerのも2次キャッシュは512kBでした。)これは改造することもなく、スイッチだけで400MHzまでクロックアップ出来ます。右図の大きなカードがNewerで小さい方がPowerlogixのものです。
その結果が下図です。もうお分かりでしょうが、PM8500/G3 400を見て下さい。
まぁ、それなりですね。たまには、CPUだけの評価も・・・。
注目すべきは、総合評価ではiMac G4/800MHz(Flat Panel)に倍以上の差をつけられているにも関わらず、CPUだけで見れば、クロック周波数分の差もつけられていないことです。 この原因としては、私の持っているNortonがOS 9.x用で、しかもG3とG4の違いを判定出来ない(G4の持つ機能を評価出来ない)ことがあるのですが、それと同時に2次キャッシュ(=CPUとメモリを仲介する高速のメモリ)の容量の差が出ています。
この2次キャッシュが本当に処理能力に貢献するのか?ということについては多少の議論があるところですが、少なくとも私が調べてみた感じでは、MacOSについてはクラシックでもOS Xでも体感速度で分かるくらいの違いがあります。 そこでこの結果を見て、私はPM8500をOS Xで稼動させることにしました。どうせ、サーバーだからビデオ性能なんか問題ではないし、ディスクはそこそこ速い外付けを使うので問題は少ないだろうと判断したわけです。もちろん、クラシック環境なら何の不満もありませんでしたが。
取りあえずは、OS Xでもなんとか使えます。初代iMacよりは快適に使えると思います。その原因としては、OS X(この時点でOS X 10.2)の出来もそれなりに良くなってきたことと、メモリもかなり載せている(448MB)ことがあるとは思いますが、その辺の費用を考えなければ、今のところG3/400のカードが14000円位で新品でも入手出来ます。もう少しすれば、G3/500の価格もこの辺までは落ちてくると思われますので、なかなか良い選択のような気もしますが、OS9.xなら(普通の使い方をする分には)こんな高性能でなくても良いしOS Xにはちょっと弱いしで、コストパフォーマンスについてはなんとも言えないところがありますよね。しかも、そろそろ低いクロックのG4カードの中古が同価格帯に入ってくるため、さらに迷うところです。
少し前までCPUアップグレードカードといえば、G3/G4問わずに500MHzが上限で、それ以上の高クロック(=高性能)を狙うのなら、本体の更新しかなかったのですが、ついにそれを超えるカードがちらほらと出てきました。まだ高価だとは思うのですが、それでも何とか買える金額になってきたということはMotorola1社に頼っていたG4もようやく価格が下がってきたということでしょう。 私が買ったカードは、その中でももっとも安価なCrescendo G4/700/1MB(G4/700MHz+256KBの2次キャッシュ+1MBの3次キャッシュ付き)というG4カードです。
同じような図ばかりで恐縮ですが、取りあえずNortonの計測結果です。PM8500/G4 700というのが今回のカードの結果です。
総合では思ったほど伸びませんでした。でもかなりの好成績ですよね。
見ていただきたいのはこの結果です。CPUだけなら新型iMac以上ですね。バスクロックが半分(iMacは100MHz、PM8500は50MHz)なのに大健闘ですね。やはり2次キャッシュの有無が効いていると思われます。
足を引っ張っているビデオ性能です。非常に低いレベルですが、面白いのは内蔵のビデオチップはCPUの性能に合わせて向上するみたいです。
同じく足を引っ張っているディスクの性能ですが、こちらはほとんど変化がありません。
上述のようにNorton先生はG4独自の機能を計測出来ませんが、それでもCPUだけ見れば、iMac以上にOS Xに強いことはこのデータから分かります(恐らく総合成績的にもiMac(Flat Panel)の次には強力なはず)。
こちらPM8500(G4/700)
こちらiBook(G3/600)
Video関係(QuartzやOpenGLの項目)やDiskの性能では圧倒的に劣っている部分もありますが、やはりCPUだけ見ると優位にあることが分かると思います。いやはや凄いもんです。コンピューターの世代としては6年くらい違うということは、ほぼ6世代違うはずなのですが・・・。PM8500の場合、トータルが異常に低いのはちょっと悲しいですが。
別にベンチマークソフトに左右されてるわけではないのですが、実際に10.2で使っていると、せっかくG4を載せているのに、やはりOS9の頃とは違ってかなり動作が緩慢なような気がします。OS Xが仮想メモリを使いまくっているので、ディスクが遅いとどうしようもない(内蔵SCSIディスクの転送速度は最大で10MB/secなので、今の言い方で言うとATA10!という低速です。)ことは分かっているので、xPostfactoが外付けFireWire HDDからの起動(転送速度は最大50MB/sec)とOS X 10.3のサポートをしてくれるようになったので、10.3をインストールしてみました。
で、測ってみたのがこれ (G4/700)
ディスク性能が上がったのはもちろんですが、10.3になって各種のドライバーが改良されたのか上の方の10.2と比べるとほぼ全てにおいて数値が上がっています。Xbench自体がバージョンアップしてG3CPUが低く判定されるようになったので、iBookの数値よりも良いくらいです。 実際に使ってみても特にかったるさを感じることなく充分使えます。iBookとの比較で言えば、OS9の頃の差くらいに戻ったというところでしょうか。(10.3になって、ようやくOSの機能的にも満足出来るようになりましたし。)
その他については後日・・・。
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