Miracle☆Drag LOVE
ピンポーン。 チャイムの音に重い目蓋を持ち上げて取り敢えず時計を探す。表示は6時25分。もちろん朝の。 誰だよこんな朝っぱらから……。 ピンポーンピンポーンピンポーン。 鳴りやむ気配のないチャイムに、俺は仕方なくベッドから出て玄関へ向かう。パジャマだけど別にいいか。こんな朝早くに来る方が悪い。 ピンピンポーンポーン。 「ハイハイ、どちらさま〜?」 相手も確認せずにガチャリとドアを開けると、そこには一人の女が居た。 誰? すらりとした長身の女性。年の頃は二十歳くらい。華やかな顔立ちをしているが、化粧っ気は全くない。 「おっはよ〜」 ソイツはニコニコと俺に挨拶をしたが、俺は記憶を漁るのに忙しくてそれどころじゃなかった。 誰だっけ、この女。家まで来るってことは親しいんだろうが思い出せない。まだそこまでボケてないつもりなんだけど。まさかストーカー? 俺の視線の先でソイツは少し首を傾げた。 「捲簾?」 その仕草に何となく見覚えがある。 あれ、俺コイツと会ったことある? もう一度良くその女を観察してみる。 華やかな顔立ちを囲むセミロングより少し長めの赤い髪を下ろしていて、ああ、髪で隠れてるけど頬に傷跡がある。 ……ちょっとまて。 俺を見ているその瞳の色も赤で。 …………確かに俺はこんな外見的特徴を持った人間に心当たりがある。けどな、俺の記憶の中のソイツは男だ。目の前のコイツはどう見ても女だ。男が女装してるわけじゃない。そのくらいは見りゃ解る。 でも、コイツの仕草……。 「ご、……悟浄?」 「お〜、正解! 良くわかったな!」 マジか……。 ニコニコ笑って楽しそうに悟浄が言った。が、しかし、俺はまだ混乱から抜け出せない。 「なに、そのカッコ?」 「ああ、朝起きたらなんか女になっちゃっててさぁ」 おい、なんでそんなに軽いノリなの。 「まぁ、それは別にいいんだけど」 いや、良くないだろ。 「でもせっかく女になったんだから、捲簾とセックスしてみたいなぁと思って」 「ちょっと待て」 「え?」 「なんでそこで『俺と』『セックス』してみたいになるんだ!」 色々とおかしいだろ! つか、ポジティブすぎだろ!? 普通もっと悩んだり不安がったりしねぇ!? なのに悟浄は全くそんな雰囲気もなく。 「だってチンポより前立腺、前立腺よりマンコのが感じる快感上だって言うじゃん? だったらどんなもんか試してみた……どした?」 思わず悟浄の肩を掴んでしまった。 「頼むからその見た目で直接的な単語羅列すんな」 キレイな若い姉ちゃんの口からチンポとかマンコとか聞きたくはない。例えそれが悟浄だとしてもだ。 悟浄は何が何だか解らないという顔をしていたが、取り敢えず話を続けることにしたようでまた小首を傾げた。 「まぁ、だから、俺とシよーぜ!」 「…………断る」 「えー!? 何でよ!?」 「何でもだ! 却下だ! ふざけんな!!」 なんで俺が男と、いや、今は女の身体だとしても、それでも男とヤる趣味はねぇぞ! 「いいじゃん、減るもんじゃねぇし。それに俺ハツモノだぜ? 喰いたくなんねぇ?」 「ますます却下だ。処女はお断り。しかもガキの頃から知ってるお前なんて気まずくて尚更嫌だ!」 「ぇー」 不服そうに唇尖らせんな。かわいいじゃねぇか、チクショウ! 「面倒も後腐れも無くていい条件だと思うんだけどなぁ」 そう言うと、悟浄は何を思ったのかいきなり自分の手のひらで自らの胸を持ち上げた。 「自分で言うのもなんだけど、結構いい身体だと思うんだけど?」 ちょっと待て、ナニその胸……。 ダブついた服着てたからそこまでスタイルわかんなかったけど、さすがにそんなことすりゃ胸の形がはっきり解る。でけぇよ。お前の手に余るサイズってどんだけ? ってか、乳首の位置まで解る。布を押し上げてふつりと勃っている。しかも、なんでコイツは白いシャツ着てんの? 乳首のピンク色透けてんぞ。露出狂なの? 「頼むからブラくらいしてくれ……」 「無茶言うな。俺が持ってるわけねーだろ」 そりゃそうだ。 ヤバい、俺かなり動揺してる。 「とりあえす、中入れ」 玄関先でドア開けっぱでする会話じゃねぇ。 「お邪魔しまーす」 この部屋に遊びに来たことのある悟浄は勝手に中に入ってった。 俺は取り敢えず深呼吸をしてから玄関を施錠してリビングに行く。が、そこに悟浄は居なかった。アレ? 迷うほど広くもない一人暮らしの3LDK。トイレとかか? 「悟浄ー?」 「こっち〜」 トイレではなく奥の部屋から声がした。聞き間違いでなければ、そこは多分俺の寝室……。 嫌な予感を抱えつつ開いてるドアから部屋を覗けば、案の定悟浄はそこにいた。 「何脱いでんだー!!!」 「え、脱がなきゃできないじゃん?」 きょとんとするな! 俺が言ってんのはそこじゃない! 俺のベッドの上ですでに上半身裸になっている悟浄はジーパンのボタンを外してファスナーを下ろし……。 思わず押し倒しましたよ。つってもエロい意味でではない。悟浄のストリップを止めたかっただけだ。 「もしかして、着たままのが好きなの?」 「ちげぇよ…………」 思わず脱力した。コイツの頭はどうなってるんだ。 上半身裸で押し倒されても緊張するでもなく、恥ずかしがるでもなくただ普通に俺を見ている悟浄に、なんで俺がこんなめにあわなきゃいけないんだという素朴な疑問がわきあがる。 押し倒したせいでちょうど目の前にある大きな胸は張りがあって仰向けになっているにも関わらず形が良くて、乳首がツンと上を向いている。腰は細くてジーパンのウエストは余りまくっているし。もともと細身だったもんなぁ。 無遠慮な俺の視線を気にした風もなく、悟浄は少し首を傾げた。 「やっぱ捲簾慣れてるだけあって、こんなんじゃ興奮もしねぇな」 そりゃなあ。いまさら女の全裸見たって、それだけじゃ勃ちゃしねぇよ。 両手を押さえつけられてる悟浄は、やることがなくなったのか解らないがそっと目を閉じた。そして少しだけ顎を上げて唇を尖らせた。 その瞬間、俺は思わず悟浄の顔面に手のひらを押し付けてしまった。 「キス待ち顔はヤメロ……」 ホントになに考えてるんだコイツは!? キスしたいか? したいのか!? 相手俺だぞ!? と、悟浄の顔を押さえつけていた手のひらに濡れた感触。くすぐったい。 「こら、舐めんな」 手を取ると少し舌が追ってきてかわいい。 ……かわいいじゃねぇよ、俺。 悟浄の赤い瞳が俺をじっと見て、ニヤリと笑った。 あ、やべ。押さえつけていた悟浄の手、今片方フリーじゃねぇか。 腰の辺りで布が動く感触のあと、へその下に指が触れた。 あー、もぅ……。 盛大に溜め息を吐く俺のことなんかかまわずに、悟浄の手が素肌を辿りパジャマと下着の中に入り込んだ。迷わず指が降り、俺のチンポを柔らかく握りこむ。 「悟浄!」 強く言うけどそんなことお構いなしにソコを弄り倒してくれる。同性だけあって、やり方を心得てる。ヤバい、このままじゃ勃つ。 「お前この体勢イヤじゃないのかよっ」 「ん〜? 男に押し倒されんのはイヤだけど、捲簾だし? ってか、今さらじゃね? こんな体勢いつものことじゃん」 誤解を招くような言い方すんな。いつものはプロレスゴッコとかだ。これとは全然違うだろーが。 悟浄の手なのにソコが緩く勃ちあがってくる。 「……っ」 直接的にほどこされる快感を耐えたくて眉根が寄る。なのに目の前には触りたくなるような胸が晒されていて。 あー、もう、知るか。 腕を曲げて、口を開く。 かぷっと、思い切り悟浄の左の胸に噛み付いた。いや、甘噛みだけどな。 ちゅ……と吸って乳首を舐めれば悟浄の身体がピクリと震える。 「ん……」 せめて抵抗してくれ。気持ち良さそうにすんな。……無理か。 乳首を舐めるたび、悟浄の身体が震える。随分気持ち良さそうだな、コイツ。快楽に弱そう。しかも結構敏感。 拘束していた悟浄の手を離し、反対側の胸をわしづかんでみる。やらけーなぁ。力を入れると簡単にカタチを変えて指が沈み混む。肌が吸い付くような感じ。弾力もあってキモチイイ。 「捲簾……っ」 「ん、強すぎ? 痛かったか?」 抗議するような悟浄の声に聞けば、既に濡れた赤い瞳が俺を見つめる。 「ちが。ねぇ、乳首も虐めて?」 コイツ、エロすぎだろ……。やっべ、一気に勃った。 自分の反応をごまかしたいが、チンポ握ってる悟浄にはバレバレだな……。照れ隠しに胸全体を掴んでた手を離し、お望み通り先端を摘まんでやる。 「っあ!」 ちょ、テメ、握んな。 仰け反った悟浄が反射的に掴んでた俺のをぎゅっと握ったせいで、こっちまで息を詰めてしまう。すぐ気付いて手の力を抜きついでに、ようやくソコから手を離してくれた。 片方の乳首を指でくりくりと弄りつつ、もう片方に唇を寄せる。ペロリと舐めただけでも切なそうな顔をするから、焦らさず口に含んでやった。軽く吸うと口の中に弾力のある肉ごと入ってくる。これはこれで悪くはないが、乳首あんまでかくないから吸いにくいな。普段触られてないんだろう、男だし。胸のサイズの割にかわいらしい子供乳首だ。吸い付く力を緩めて、一舐めした後今度はソコに歯を立ててみた。 「アアアアアッ!」 こんだけで、すげぇ反応だな。 悟浄がびくんと仰け反ったおかげで大きな胸がぷるんと揺れて乳首を摘まんでた指が外れた。あんま力入れて無かったしな。てか、刺激されたせいで赤く色付いて勃ちあがった乳首が誘うように揺れる。煽られる。 呼気を逃し、熱を逃がす。 両手で肋骨の下辺りに触れ、ゆっくりと撫で下ろしていく。滑らかな肌。男とは明らかに違う、細くても柔らかい身体。両手で掴めそうな腰を撫で、ウエストにまとっているだけのジーパンの内側に忍び込む。腰骨を親指でなぞり他の指で尻を撫で下ろすと、サイズの合っていないジーパンがずるりと脱げた。あれ、何でこんなにアッサリ脱げんの? 胸から唇を離し下を覗き込むと脱がされかけたジーパンと悟浄の陰毛が目にはいる。コイツ下着着けてねぇじゃん……。そりゃ簡単に脱げるよ。素肌に直でジーパンじゃあな。てか、サイズあってねぇのにそれって。歩いてて脱げたら即効ストリップじゃねぇか。やっぱ露出狂だろ、お前。するするとジーパンを下ろすと素足が晒されていく。軽く開いた足。……もう濡れてんのか、コイツ。ジーパンと悟浄の間を透明な糸が繋いでいる。当然それはすぐに切れたがジーパンはすでにぐちゃぐちゃに濡れていた。もう少し早く脱がすべきだったか。いや、まさかこんなに敏感だとは。そもそもヤるつもりも無かったわけだし。 パサりとジーパンを床に落とすとすぐに、悟浄は膝を立てて脚を開いた。 恥じらうそぶりくらい見せろって……。つか、もうドロドロじゃねぇか。 開かれた脚の間は溢れた愛液で濡れまくってる。俺の見てる前で溢れた愛液が尻までつたわっていてシーツにこぼれてった。手入れしてるわけじゃないんだろうが、陰毛はしっかり生えてるわりにカタチが良くて、前だけだ。そのおかげで性器周辺が見やすい。筋マンだったらさすがにこれ以上出来ないとこだったがそういうこともなく、皮が剥けているクリトリスもその下の尿道口も、膣の入り口も丸見え。それでもしっかりと閉じている入り口が、慣れてないことを証明している。 ってか、スゲーキレイなピンク色。 誘われるように指で入り口をなぞると、濡れた感触とともにクチュと音がして入り口がヒクついた。 やべー、今すぐチンポぶちこみてぇ。 あらゆる意味でアウトな衝動を押さえ、濡れた指をクリトリスに押し付ける。 「んっ!」 腰がピクンと震えた。多分ここが一番快感を拾いやすいはず。軽く揺らすように擦ってやれば簡単に声が上がる。 一度イけば満足してくれっかな……。 こんな状況になってはいるが、さすがに突っ込む気はない。ガキの頃から知ってるかわいい弟分を、いくら本人がいいと言っていても性欲の捌け口にするのは俺が許せない。指でも口でもいいから、適当に満足するまでイかせてやろう。 「け、んれ!」 「なに? ヨくねぇ?」 「キモチ、イイ、けど、ヤだ!」 腰をくねらせて潤んだ目で俺を見る。指から逃げようとしてるのは解るんだが、煽ってるようにしか見えないのは俺の頭に問題があるんだろうか……。 「クリ、もうヤ……」 指を離して逃げる腰を撫でてやると、悟浄の身体が再びシーツに沈んだ。 「ソコじゃ、いつもと変わんないから、ナカ触って」 どうしてコイツのおねだりはいちいちエロいのかと……。 いや、言いたいことは解る。クリトリスは結局チンポみたいなもんだからな。普段のチンポでイってるときとあんま変わらないんだろう。まぁ、だからこそ快感に慣れていて気持ちヨくなりやすいとは思うんだが。 ナカねぇ……。 触ってもちゃんと快感を感じられんのかな、コイツ。初めての感覚をきちんとキモチイイと捉えるには、どうしても慣れが必要だからなぁ。 もう一度指で入り口を撫でると、ソコがヒクヒク震えた。トロトロに濡れてるから、そんな動きにすら指が飲み込まれそうになる。 さて、どうしたものか。 指で入り口を軽く押したり引いたりしつつ思案してたら、入り口がきゅっと締まった。 「捲簾……!」 批難するような声とともに潜るまで行ってなかった指が押し出される。見れば悟浄は胸を上下させて、潤んだ瞳で俺をじっと見ていた。して欲しいのだと瞳がねだってる。 しゃーねぇなぁ。 このまま焦らすと俺が悟浄に煽られかねない。理性が崩壊してヤっちゃう前にオネダリを聞いておこう。頑張れ、俺の理性。 入り口の両側に両の親指を当てると、ソコから力が抜けた。慣れてない身体だろうに器用なヤツだ。 そっと指に力を入れて、膣の入り口を左右に広げてみると、キレイなピンク色の膜が現れる。やっぱあるのか、処女膜。困ったことにコイツが一番手前にあるんだよな。ナカ触るにしてもコイツをどうにかしなきゃ触れないっつー。 「なぁ、悟浄。膜どうするよ?」 「膜? ああ。テキトーに破っちゃって」 テキトーにって……。ホントどうでもいいんだな。まぁ、ここでハジメテは大事な人に捧げたいの、なんて言われたら叩き出すけど。 しかしなぁ…。 しばし入り口を閉じたり開いたりして観察。処女膜には当然の如く穴が開いてるわけだが、コイツのは中央に一つだ。開いている穴は指一本程度。俺の指、関節が太いんだよなぁ。いけるかなぁ? まぁ、破れたとしても、本人がいいっつってんだからいっか。 今度は左手で入り口を開くと、右手の人差指をゆっくり差し入れた。力を入れると一本目の指はあっさり呑み込まれる。熱くて柔らかい肉壁に締め付けられる感触が妙に生々しい。トロトロに濡れてるから摩擦も無く抵抗も無い。これなら悟浄も痛くは無いだろう。まぁ、気持ちヨくも無いだろうが。あんま奥まで突っ込むと膜を引っかけそうだからほどほどで指を止め、やわやわと内壁を押し返してみる。第二関節くらいまで入ってりゃ目的地には届くだろ。 「んっ……」 吐息とも呻きともつかない声が漏れて、膣がきゅっと締まった。柔らかく締め付けてくる感触がたまらない。まだ指一本なのにきゅうきゅう締め付けてくる。さすが初物。ナカキツいわ。あー、マジ突っ込みてぇ。 指を少し曲げて内壁を刺激してやれば、悟浄が息を詰めて目を閉じた。まぁ、そんな簡単に気持ちヨくはならんだろーよ。もうやめるとか言ってくれないモンだろうか。またはダメとかヤダとか。 最初は意味も無く内壁を押していたが、そろそろ体内の異物にも慣れただろうということで、ぐっと指をナカで回してみた。悟浄はぴくりと震えたけれど、痛がっている様子はない。つーわけで、指の腹を悟浄の腹側に向けて、少し曲げてみた。滑らかな内壁を辿ると、すぐに見つかるザラリとした場所。 「っ…!」 悟浄が息を詰めるが、気にせずそこを指で強めに擦った。 「っああああ!」 嬌声をあげて悟浄の身体が仰け反った。 「……痛い?」 基本的に快感を強く感じる場所は神経が集中している場所なワケで、快感を上手く拾えないうちは強く刺激されれば当然痛い。誰にも触れられたことのない、体内の粘膜。しかも、ココは最もたる性感帯。 なのに、悟浄は緩く首を振った。髪がパサパサと音を立てる。 「き、もち……、イィ…」 イイのかよ、オイ。どんだけ感じやすい身体だ。つーか、むしろ淫乱な身体か? まぁ、イイなら遠慮はいらねぇな。 指の腹でザラザラした内壁をぐりぐりと強く押すと、おもしろいように悟浄の身体が跳ねる。 「ひゃ! あ! ……あ、ん、キモチ、イ! Gスポ、キモチイイ!」 ……ホント素直だな。 のたうちながら切れ切れに声を上げてナカの指をきゅうきゅう締め付ける。その動きが段々変わって、締めるだけじゃなく、擦り上げるようにヒクつき始めた。濡れた粘膜が俺の指を取り込もうと銜えこむ。指だけなのにキモチイイわ。指フェラと同じ感じ。堪えきれず、指を前後させれば内腿に力が入り呼吸が乱れた。溢れる愛液が俺の手のひらまで濡らしてる。引き寄せられるように顔を寄せ、それを舐めあげる。 「捲、れ……ん、も……イきそっ……!」 悟浄の腰が蠢く。Gスポットを擦っている指に自らソコを押し付けてくる。苦笑しながらナカを強く擦ってやれば一気に膣が締まった。 「あっ、あっ、イ、イく、イっ……! ッアアアアア!!!」 大きく身体を跳ねさせてキツく締め付ける膣に抗うようにGスポットを擦ってやれば、内部が俺の指を扱くように大きく痙攣した。ビクンビクンと融けた内壁が指を銜えこんでくれて、思わず乾いた自分の唇を舐めた。 初めてでナカでイけるって、マジ淫乱な身体。やべぇな、チンポガチガチだわ。自分に苦笑。 ずるりと指を抜けば悟浄の身体がようやく弛緩してシーツにしずみこんだ。呆けたように天井を見つめて胸で息をしてる。指を突っ込まれていた性器周辺がピンク色から薄い赤に色付いている。 体液濡れの指を舐め、悟浄の腰を撫でてやれば虚ろな瞳が俺を捉えた。 「どうだった?」 「スゲ、キモチ、ヨかった……」 ……下半身刺激すんな、ボケ。なんだその微妙に舌ったらずな口調は。煽ってんのか? 煽ってんだろ? 押さえつけて犯すぞコノヤロウ。しねぇけど! 「ヨかったんなら何よりだ。満足したか?」 理性、平静、落ち着け俺。後で後悔すんのはコイツじゃなくて俺だ、多分。 だが、俺の努力を無にするかのように、悟浄は俺の手に触れた。 「ヤだ。足りない……」 悟浄の赤い舌が覗いて、指がその唇に食まれる。まるでさっきまで入れてた膣みたいな濡れた粘膜が吸い付く。 「捲簾、頼むから挿れて……」 …………頼むからヤメロ。潤んだ瞳で俺を見るな。指フェラすんな。こっちもいい加減限界なんだよ! 挿れたいよ。突っ込みてぇよ。つかぶちこみてぇっつーの。思いっきりナカ犯しまくって精液ぶちまけてぇよ。勘弁してくれ。 「満足するまでイかせてやるから、それで我慢しろ……」 「ヤだぁ」 指先に歯を立てられて痛みが走る。 だから煽るなって。 「我が儘言うな。俺だって嫌だ」 指を引き抜いて身体を離す。ベッドに転がっている悟浄の脇に座り直し煙草に手を伸ばした。ベッドの上で吸うのは好きじゃないが、吸わなきゃやってられない。 が、煙草に手が届く前に肩を掴まれる。 「なに……」 言葉を言い終わるより早く、力任せにベッドの上に引き倒された。完全に油断していたせいで、とっさに抵抗できない。それがマズかった。起き上がろうとしたときにはもう、悟浄が俺の上に馬乗りになっている。 「ちょ、お前まさか……」 「うっせぇ」 パジャマと下着を少しずらされただけで、俺のチンポが跳ね出てきた。 「捲簾だって、こんなにしてんのに、何でダメなの? 先走りでベタベタじゃん」 口端を吊り上げて笑うと、悟浄は僅かに身体を浮かせる。 「まっ、ヤメ……!」 チンポの先端に濡れた肉の感触。 「うっせぇよ」 一気にチンポが熱い粘膜に飲み込まれる。衝撃に息を詰めると、悟浄の身体が俺の腰の上にぺたりと座り込んだ。 ナカキツ……。締め付けがヤバい。俺まで痛いくらいだ。しかも、内壁がうねりもしない。明らかに痛みに強張っている締め方。そりゃそうだ。濡れてたせいで滑りが良かったのが悪かったんだろう。途中で止まること無く根本まで全部飲み込むハメになっている。拡げられたことの無い場所を無理矢理こじ開けられたんだ。そりゃ痛いだろ。しかも、これ多分子宮口に当たってる。先端に回りと違う感触が押し付けられている。いや、当たってるなんて可愛いモンじゃない。思いっきり抉ってる。さすがにコイツでもこれは痛いだろう。 手のひらを握りしめたまま、悟浄は全く動かない。小刻みに震えたまま、きつく目を閉じて震える呼吸を吐き出している。 ああ、もう……。 「悟浄、抜け」 少しでも動けば悟浄のナカを突いてしまうことになるから、俺からは動けない。 どんだけバカなんだコイツは。テメェも処女とヤったことくらい有るだろうに。俺のチンポがいきなり処女マンコに入るわけねぇだろ。さっき触ってたんだ、そのくらい解るだろーが。 なのに悟浄は首を横に振った。 「抜くんだ」 苛立ちを押さえて低く言えば更に強く首を振る。身体が少し揺れたせいで、ナカが余計に締め付けられる。そんな僅かな動きにすら苦痛を感じているんだろうに、なんでコイツは。 溜め息を吐いて身体を起こす。この際ナカでチンポが動くのは仕方ない。息を詰めて身体を竦めた悟浄の両脇に手を突っ込んで、俺はその身体を強引に持ち上げた。 「ッ!? ヤ、ヤだっ!」 馬鹿、暴れんな。今落としたらシャレになんねぇぞ。 「ヤ、捲簾ッ! ヤだぁぁぁ!!!」 悟浄のナカからずるりと俺のチンポが抜けていく。 あーあ、無茶するから血ぃ出てんじゃねぇか。 放り投げるように悟浄の身体をベッドに転がすと、呻き声が漏れた。痛みで動けないんだろう悟浄は、ベッドに沈み込んだまま身動ぎすらしない。きつくシーツを握って身体を丸めている。 大きく溜め息を吐いて俺はチンポを仕舞おうとしたが、血と愛液でベタベタになっているのに気付き、仕方なくパジャマを脱ぎ捨てた。血は落ちにくい。これ以上汚すと後が面倒だ。全裸になってベッドに腰掛けて悟浄を見れば、まだそのままの姿勢で蹲っている。太股に垂れている血が痛々しい。結構出血が多いな。無茶しすぎだ、このバカ。 「大丈夫か?」 聞きながらそっと腰を撫でてやる。と、震える声が届いた。 「大丈夫じゃない……」 「当たり前だ。無茶しすぎ……」 「違う!」 何が違うってんだ? 蹲っていた悟浄が顔をこちらに向けた。 「なんで抜いちゃうんだ……?」 「お前なぁ……」 「ヤだって言ったのに」 何で今日はこんなに聞き分けが悪いんだ。 「いい加減にしろ、悟浄。お前、俺を怒らせたいのかよ」 「…………イマサラじゃん」 怒らせるようなことをしてる自覚はあったのか。 悟浄は身体を少し上に向けて、ベッドに沈み込んだままその脚を開いた。血と愛液に濡れた入り口へと手を伸ばし、自らの指でソコを開く。 「ヤろーぜ。最後まで」 開かれた入り口から破れた処女膜が見える。未だ止まっていない血が一筋こぼれ落ちた。 「最後までって、もう十分だろ」 「冗談。ちゃんと最後までシてよ」 「つまり?」 「捲簾の、ナカに出して」 俺の精液をナカに出されたいと……。 「孕んだらどーすんだ」 「……捲簾の子供なら、欲しいかなぁ」 「…………」 「冗談だよ。多分すぐ男に戻るから平気だって」 なんの根拠がある。 …………てか、もしかしてコレ、偶然じゃないのか? 意図的? 自分から女になった? でなけりゃいくら悟浄でもこんなにあっけらかんとしてないだろ。よし、後で全部吐かせよう。 てか、そうだとしたら、何のために? 俺とセックスするため? コイツ、もしかして、俺を……? 「捲簾?」 なんでここまで来て不安気な顔するんだ、コイツは。思わず苦笑して入り口を拡げていた悟浄の手を外させる。俺のを銜えこんだせいで少し開いたままな入り口に顔を寄せ、ペロリと舐めた。 本気の相手を抱くのは後が面倒だからしないんだけどな。残酷だしさ。けど、コイツが、他でもない悟浄がここまで必死なのを突き放すなんて、俺にはできない。 「仕方ねぇから最後までシてやるよ」 愛液の味に血の味が混じっている。血を舐めあげて傷口を探すと、破れた処女膜の付け根が何ヵ所か少し裂けていた。無理矢理挿れなきゃこんなに酷くはならずにすんだのに。そう言えば多分コイツは俺が挿れてくれなかったからだと言うんだろう。 唾液で濡らしながら入り口に指を含ませる。痛みを感じたのか入り口が指を締めた。今は痛みだけしか感じてないのだろう。さっきよりは緩くなった入り口に指を2本突っ込んで少し奥まで飲み込ませる。痛みを無くすのは無理だから、快感で上書きしてやるしか無い。Gスポットを緩く擦ってやればナカがヒクリと震えた。 「痛ぇ?」 「平気……。ソコ、キモチイイから、もっとシて?」 少しずつ力を強くして擦ってやれば、ナカがまた濡れ始めた。さっきの硬直したような締め付けとは違い、柔らかく扱くように締めてくる。快感にナカが溶け始めたのを確認して、傷付いた入り口を拡げてみる。 「ん……」 「痛いか?」 「じゃ、なくって……」 悟浄が片手で口元を隠す。その頬が赤い。 「俺、淫乱なのかも。痛いけど、痛いのがキモチイイ……」 グチュと、3本目の指を問答無用で突っ込んじまった。チンポ突っ込まなかったのを誉めてくれ。 「お前もう黙れ」 「え、なんで」 3本の指でGスポットを擦って有無を言わさず黙らせる。悟浄の身体が跳ねてナカが俺の指を銜えこもうとヒクヒク震えた。3本入ってるけど、結構キツイな。さっきよく入ったな、俺のチンポ。相当痛かっただろうに。そんなに俺に抱かれたかったのかよ。 ナカを指で擦りつつ、すぐ上にある尿道を舐め、そのまま上へ舐めあげていく。クリトリスをひと舐めしてからソコを唇で食んだ。ちゅ…と吸えば腰が跳ねてナカがうねる。揉みこむような内壁に指をたてて、ナカを拡げていく。 「け、捲簾。イきそっ」 脚に力が入ってピクピクしてる。焦らすのもかわいそうだと思い、Gスポットを中心にナカに指を突っ込めば高い嬌声を上げて身体が思い切り跳ねた。キツく指を締め付けてくるナカに、俺自身も煽られる。口を離し身体を起こすと、悟浄の片足を持ち上げる。そして、ナカに入っている指で思い切りGスポットを擦った。 「ッ!? ア、ッハ、ア! ン、アアアッ!!」 のたうつ身体を押さえ付けるようにその脚を抱え込む。イってる最中の敏感な粘膜を手加減もせずに擦る。強すぎる快感に髪を振り乱して悟浄が逃げようとするが、それを許すワケがない。 「ア、ッ!? ナ、ニ? ッ、ヘン! なんか、ヘン!!」 ガクガク震えて再び悟浄の身体が跳ねた。俺の唇が歪む。指を銜えこむマンコを更に刺激すれば、今度は間を置かずにまた身体が跳ねる。 「ッア! ッハ……ア! ア! ッアア!!」 止まらない痙攣にのたうつ身体に笑いが止まらない。 イきっぱなしとか、マジエロい身体。 揺れる乳首を噛んでやれば、涙をポロポロ零しながらこちらに視線を向ける。悟浄は顔を真っ赤にして半開きの唇から唾液を零して完全に溶けた表情を晒している。引き寄せられるように、俺はその唇に自分の唇を重ねた。 「けん……れ?」 呆然とした呟きを飲み込んで深く口付け、ナカから指を引き抜いた。まだ十分とは言えないが、俺がもう限界だ。わりぃな。 入り口にチンポを擦り付けると悟浄の身体が強張る。さっきのことを考えりゃ当然の反応だ。突っ込みたいのを堪えて先端で何度か入り口を擦ってやると、悟浄が閉じていた瞳をうっすらと開いた。 じっと俺を見て、そして少しだけ笑ってから、その身体から力を抜いた。 ああ、コイツ、マジで俺のこと好きなんだな……。 柔らかく溶けた入り口にチンポを押し付ければ、ぬるりと奥に飲み込まれていく。熱い粘膜を押し拡げてナカに押し込めば、悟浄の眉根が寄った。力を抜こうと必死にシーツを握りしめて、本当は声とか呼吸で痛みを逃したいんだろうが、あいにく俺が唇を離す気は無い。締め付けてくる粘膜が、熱くて、柔らかくて、濡れてて気持ちイイ。お前が痛がってるのに俺ばっか気持ちヨくてわりぃな。震える悟浄の舌を甘噛みしてやったとき、チンポの先端が奥に当たった。膣とは違うプニプニとした弾力のある肉壁。チンポを押し付けて擦り付けたいが、さすがに我慢だ。まだ全部は入りきって無いが、押し込んだら痛いのは明白で。別に全部突っ込まなきゃヨくないわけでもないから、動きを止めて唇を離し、悟浄の唇を舐めた。 「大丈夫か?」 聞けば、悟浄の瞳が俺を捉える。そしてシーツを掴んでいた手が片方開かれて、何故か下に降りてった。何するのかと見るより先に、繋がってるトコを撫でる感触。つか、むしろ俺のチンポの根元。 「大丈夫くない……」 「抜く?」 「ヤだ」 「つったって、痛てぇんだろ?」 「全部挿れてくんなきゃヤだ!」 「は?」 ナニ、その指は入りきってないチンポの長さを測ってたの? 何気に余裕なの、お前は? つかさー、コイツのナカ狭いんだよ。結構締め付けキツイんだよ。んで慣れてないからなんていうか、伸縮性があんま無いっつーか。更に、先が子宮口に触れてる状態でまだ俺のチンポは数センチ出てるわけよ。全部って言われてもだな、すんなりは入らねぇぞ。ナカが伸びるならいいけど、多分これ無理。そしたら、挿れるってことは抉るのと同じだ。子宮口はすげぇ敏感な部分だし、こっちはマジで慣れてないと痛いだけだ。しかも相当痛いはず。それはさっき身をもって知っているはずなのに。どれだけ押し込まれることになるのかも、触って解っているハズなのに。その上で全部挿れろっつーのか、お前は。 「捲簾も気持ちヨくなってよ」 「全部挿れなくても十分気持ちイイって」 「ヤだ! 捲簾の、全部欲しい! さっき入ったんだからいけるって!」 それは物理的な話であって気持ちイイかどうかは別にした場合だろうが。 「なぁ悟浄。お前さぁ、痛いの好きなの?」 「好きって言ったら挿れてくれんの?」 「…………」 聞いた俺が悪かった。言われても俺にゃ出来ねぇわ。さすがにそれはダメだ。無理矢理シたら萎える。絶対。 「つーか、あんまりぐだぐだ言ってるとまた上に乗るぞ」 マジ勘弁。さっきの、かなり後悔してんだよ。 「わかった。痛かったらゴメンな」 謝ったからって何の意味もないが、一応謝っておく。 俺を見つめる悟浄の唇に触れるだけのキスをしてから、俺は腰を引いた。てか、俺コイツとのキス平気だったわ。無意識にシてたな。 コイツが上に乗ってた時みたいな締め付けはさすがに無いことに安心して、途中まで抜いたチンポを押し込んでいく。悟浄の呼吸が少しだけ乱れたが、気にしないようにする。これ以上気をつかってもコイツは喜ばないだろうから。馴染ませるように何度か動いてから、少し強く子宮口に擦り付けたら悟浄はぎゅっと瞳を瞑った。 無理しやがって。 ナカが馴染んだのか、締め付けは少し楽になる。緩くなるんじゃなくて、解れたって感じで粘膜が包み込むようにチンポのカタチに拡がって締めてくる。 気持ちイイわ。 快感に片目を細め、唾液を飲み込む。単調な出し入れをしてたチンポの角度を少し変えてみて、腹側に先端を擦り付けるように奥まで飲み込ませていく。 「っふ……」 ナカがヒクヒク震えて、悟浄は自分の指を噛んだ。お前何で声堪えてんの? 突き入れる度にナカの痙攣が激しくなり、噛む力も強くなっている気がする。さっきイきっぱなしになってたから、身体が快感を拾い始めれば後は一気に熱を上げていく。そんな悟浄を見てると、もちろん身体的に気持ちイイのも確かだけど、それ以上に男としてのプライドとか征服欲とかが満たされていく。 けど、コレだけは気に入らねぇ。 「ッ? 捲……れ?」 指を突っ込んで口を抉じ開け、指を離させれば歯の跡がくっきり残っている。つか、血が滲んでいる。俺はその血をペロリと舐めとると、悟浄の両腕を俺の背中に回させた。 「手はこっち」 「ッでも……」 「声くらい聞かせろ。爪立ててもいいから」 「でも、ッ……」 まだ何か言いたそうな口は自分の口で塞いで、俺は腰の動きを早めた。Gスポを擦る度にナカの痙攣が激しくなる。ギリ…と背中に痛みが走るが、それも俺の熱を煽るだけだ。悟浄の反応を見つつ挿入を少しずつ深くしていく。口を離し、身体を片手で支えて揺れる胸を鷲掴む。 「アアアアア!!」 ぎゅっとナカがチンポを締め上げる。その締め付けに逆らうようにぬめるナカを犯せば組み敷いた身体が跳ねた。飲み込むようにキツく締め付けてくる熱い粘膜。扱かれるような感触に、絶頂が近くなる。が、まだ早い。奥歯を噛み締めて耐え、痙攣してる膣に思い切りチンポを突き入れた。 「ッ……!!!」 悟浄の身体と俺の身体がぶつかる。お望み通り全部ぶちこんで動きを止めると、悟浄は虚ろな瞳で小刻みに痙攣していた。はくはくと半開きの唇で浅い呼吸をしながら、虚ろな瞳から涙を零し、それでも俺の背に腕を回してチンポを最奥まで受け入れている。今感じているのは苦痛なのか、快感なのか。それを確かめる余裕すら俺には無い。ダメだ。もう限界。 片手で悟浄の腰を掴んでもう片方の手は乳首を摘まんで乳房を押し潰し、俺は腰を引いた後、一気にチンポをナカに突き立てた。 「ッハ……!!!」 悟浄の身体が跳ねて仰け反る。無防備な喉が晒されて、背中に爪が食い込む。ヤベ、止まんね……。跳ねる身体を押さえ付けて何度もチンポをぶちこむ。奥の子宮口を犯すかのような強さで抉ると、膣が締め付けてくる。気持ちヨすぎて、溶けそう。突き入れるのを止められないなら、せめて少しでも楽にしてやりたくてGスポに先端を引っ掛け、乳首を擦って最奥まで犯す。その瞬間、悟浄の身体が硬直した。 「ッアアアアアアアア!!!」 キツ……! 今までとは比べ物にならないキツさで締め付けられて、思わず息を詰める。 これ、もしかして、奥でイった……? 腰の動きを止めず突き入れれば、悟浄の身体がビクンと跳ねた。 「ッア! アッ! ッン! ッ……! アア!!!」 奥を突く度に声が上がる。思わずニヤリと笑ってしまった。マジ淫乱な身体。手加減せずに最奥まで犯してやれば首を振り乱して悦ぶ。 「けん、れ、捲簾っ! キモチ、イイ! 奥、キモチイイ!!」 ビクビクと絡み付いて締め上げる内壁が堪らない。そろそろ俺も限界。けど、さすがにナカには出せないよな。いくら悟浄が強請っても。 なのに、俺を嘲笑うかのようにナカが熱く締め付けて。 「イイ、捲簾のチンポ、キモチイイ!!!」 「ッ……!!」 一瞬意識が白く染まる。何も考えられずに、俺は悟浄の子宮口に先端を思い切り擦り付けて精液を吐き出していた。 ビクビク動く内壁に全部絞り取られて身体の力が抜ける。が、なんとか、悟浄を潰す前に肘で身体を支えて、肩で息をする。 「捲簾の、熱い……」 ヤベ、思いっきりナカにぶちまけちまった……。 俺の下で身体をヒクヒク痙攣させながらも、幸せそうに悟浄は微笑んだ。力が抜けた腕がシーツに落ちる。 そんな悟浄の唇にキスをして、身体を起こすと俺はずるりとチンポを引き出す。ナカが名残惜しむように締めてくるのに耐えてゆっくりと抜けば、緩んだ入り口から精液が垂れた。 虚ろな瞳、赤い頬、半開きの唇からは唾液が零れていて、上下する裸の胸に、投げ出された腕、そしてしどけなく開かれた脚の間から垂れる精液とか、……そりゃ勃つよ。エロすぎだろ。まぁ、もうしねぇけど……。つか、コイツ半分意識飛んでるだろ。 「ヨかった?」 頭を撫でてやると、悟浄はゆっくりまばたきして視線を俺に向けた。 「うん、すっげぇヨかった…」 「そっか」 スゲェ幸せそうに笑うから、思わずその身体を抱き締める。 「もっかいする?」 身体が密着したせいで勃ってるチンポが脚に押し付けられたらしく、気付いた悟浄が聞いてくる。苦笑して、もう一度頭を撫で、俺は身体を離した。 「しねぇよ」 「……そっか」 サイドテーブルから煙草を取り、一本銜えて火をつける。煙を思い切り吸い込んで、吐き出す。 「お前も吸う?」 「今はいい」 視線の先で悟浄はゆっくりと起き上がると、床に落ちた服に手を伸ばした。 「……シャワーくらい浴びてったら?」 「んや、いい」 シャツを着て、ジーパンを取り足を通すと、悟浄は少しふらつきながらも立ち上がった。 「捲簾、ありがとな」 そうやって、本当の事は何も言わないんだな。 うつむいている悟浄の表情は髪が隠していて解らない。部屋のドアに向かって一歩踏み出したその背を見つめる。 「なぁ、なんで女になりたかったの?」 「…………なりたかったんじゃなくて、朝起きてたらなってたんだって」 「ふーん。……お前の同居人は製薬会社のラボ所属だっけ」 「それ、捲簾になんかカンケーある?」 「さあな」 煙草の煙を細く吐き出して、吸殻を灰皿に押し付けた。 「手を伸ばさなけりゃ、どんなに欲しくても手には入んねぇぞ」 悟浄の肩が揺れた。足が止まって立ち尽くす。 「……俺なんかの手に入るようなチャチなもんじゃねぇよ」 声震えてんぞ。感情押し殺すくらいなら言っちまえばいいのに。 それでも、言えないんだろうな、コイツは。 悟浄とは家が近所だったから、小さいころからお互いに知っている。だから、悟浄の生まれの事も、虐待の事も、その後起こったことも全部知っている。コイツが欲しいものに手を伸ばすことが出来ない事も。 けどな、もう、開放されてもいいんじゃないか? お前を拒絶したあの人はもう居ないし、お前だってもう、あの人の愛情を望んでいた頃とは違うだろ? 最初からダメだと決めつけて手を伸ばせないのは、もう終わりにしようぜ。 「そうやって諦めて、満足か?」 悟浄の握りしめた手が震えてる。 「俺は強請ることもできないようなヤツのモンになんざなってやる気はねぇよ」 弾かれたように悟浄が俺を見た。なんで半泣きなんだよ。抱きしめたくなるじゃねぇか。 「ちゃんと、言葉にしてみろ。手に入るかもしんねぇぞ?」 「……後悔すんなよ」 「しねぇよ」 「っ…、俺、捲簾が好きだ!」 睨みつけて吐き捨てるように告白してくるコイツが、こんなにかわいく見えるなんてな。 そっと悟浄の手を取り、勢い良く引っ張り腕の中に抱き込んで、俺は悟浄の耳元に囁いた。 「良く出来ました」 −あとがき− 最後までギャグで突っ走りたかったのですが、私にはギャグは難しすぎました。少しでも笑っていただければ幸いなのですが……。 後天性女体悟浄です! おいしそうです! むしろ私が食べちゃいたいです!(止まれ) 話を書くとき、基本的に一人称にするなら受け視点と思っているわけですが、今回は珍しく攻め視点。攻めっつーか、普通に男女のセックスだわなぁ。男目線。誰得? お馬鹿な話を書きたくて書き始めたので、タイトルもお馬鹿な感じにしてみました。自分でつけといてなんですが、痛い。そういえば話の中で書く場所がなかったのですが、悟浄の同居人は当然のように八戒さんです。 そして、例に漏れず今回も短編なのに無駄に長い。分けたほうがいいのかなぁと思いながらも、短編のつもりで書いているせいかなんなのか、分けるところが見当たらない。ページ分けする隙すら見当たりません。仕方ないのでいつもそのままアップしています。ゴメンナサイ。いつも反省して、次はストーリーを削って短くしようと思うのですが(思う方向が違う)、エロが無駄に長いようですね。今回ストーリーなんて無かったよね。前回もですが、エロ以外を探すとスクロールバーの仕事が無くなるとゆー。 そういえば今回は珍しくノーマル(な性癖)の捲簾でしたね。いやぁ、珍しい。ちょっと新鮮〜とか思いながらも、お前がそんなに純情なタマかよってツッコミをいれながら書いてました。ごめんなさい、大将。そして目指すのは抜けるエロ! 目標は高く! なんだか解らなくなってきたので、今日はこのへんで。 |
花吹雪 二次創作 最遊記