実はジープってちょっと暖かかったりする。 竜のカタチでなく、鉄の乗り物になった姿でも、シートとかほんのりあたたかい。 それが夜になるとよくわかる。 少しくらい冷えても平気。 掛布1枚で結構大丈夫なんだ。 もぞもぞと掛布を肩に引きずり上げて、少しだけ体勢をずらす。 後部座席に3人もいるので寝やすい姿勢を探すのも一苦労だけど、自分のせいなので何とも言えない。 それにシートが倒れない以上助手席でもあまり代わり映えはしなそうだ。 もぞ…と姿勢をずらしたせいか、悟空がぐらりと揺れたかと思うとの膝の上に寝ころんだ。 「…………」 寝てるの? びっくりして覗いてみても、髪の毛しか見えなくてわからない。 太股にかかる重みとぬくもり。 それが暖かくって、気持ちよくて、が眠りに落ちかけたその時、悟空が僅かに身じろぎした。 「……っ」 寝返りをうったらしいとすぐに気が付いて、また眠りに引き込まれる。 ごそ……。 「!」 枕にするかのように移動した悟空の腕が、のスカートを少しだけめくり上げた。 ミニのスカートだから指の先は下着に触れるか触れないかの位置。 悟空が起きているかはわからない。 けれど、夕方あのキスの後におあずけされた身体は淫らな思考へと傾いていく。 触れるかもしれない。 触れないかもしれない。 ジープの上で、みんなだっているのに。 もしかしたら、悟浄の昼間のセリフが蘇る。 とろ…と、何かが流れ出るのが解った。 「………は」 漏れた吐息は熱を帯びていて、は肩に掛かっていた掛布を引き上げる。 その拍子に悟空の手が少しだけ動いての太股の間に滑り落ちた。 「……っ!」 クリトリスを掠めるようにして落ちた腕。 指が、入り口とクリトリスの近くに触れている。 「………っ」 擦りつけたい思いを必死に殺す。 淫らに彼の指で自慰行為をしてしまいそうな自らを戒めるために唇を噛む。 けれど妄想は止まらない。 触れているその指が動き出したら。 ナカへくわえこまされて、いっぱいまで広げられて。 思いきり掻き回されたら……。 ひくひくと、浅ましく入り口が痙攣するのが解る。 布地越しの悟空の指をくわえ込もうとするかのように、ぴくぴくしている。 そしてそのたびに彼の指が擦れるように触れることになり、快楽に、涙が零れる。 なにも、何もされていないのに。 勝手な想像をして、こんなに濡れてしまうなんて。 ひどく淫らな自分の身体。 浅ましい、欲望に忠実な身体。 こういうのを淫乱っていうんだろうか? でも………。 ホシイヨ。 思わず擦りつけるように悟空の指へソコを押し当てた瞬間、その指がすっと引かれた。 はっとして見れば、悟空がじっとを見つめていた。 「………っ」 初めから気が付いていたのか、それとも今気が付いたのか。 浅ましい行為に彼の身体を使おうとしてしまったことを知られてしまったことさえどうでもいいくらい、この熱をどうにかして欲しい。 縋るような視線の先で、悟空がゆっくりとその手を晒す。 そして、さっきまでのソコへ布地越しに触れていた指を閃かせる。 淫らな汁で光る指、を、見せつけるように、舐めた。 「…………っ!」 ぽろりと涙がこぼれ落ちた。 耐えられない熱が、押さえきれない淫らな欲が。 「欲しいの」 悟空の耳へ囁く。 耳朶を甘噛みしてねだる。 貴方の肉棒で私を貫いて。 貴方の手で私の胸を揉みしだいて。 舌をきつく絡めてクリトリスを押しつぶして奥の奥まで犯して欲しいの。 「お願い」 きゅっと、彼の身体を抱きしめた瞬間、彼が昼間の続きのようなキスをした。 昼間遊んだ湖の畔で、悟空はを降ろした。 ジープからは少し離れているけれど、多分起きている彼らにはこの行為はバレバレだろう。 解っていても止めるコトなんてできない。 この身体が、貴方を欲しいって溶けてるの。 降ってきた唇を舌を出して迎えれば、きつく舌を吸われ、深く舌で犯される。 勃ち上がった胸の飾りをこねるようにつぶされれば、まだ脱いでもいない悟空のソレに自分のソコを押しつけるように腰が動く。 「、淫らだな」 ちゅっと、胸の飾りを強く吸われる。 きつく、加減しているとはいえ悟空の力で胸を揉まれて、快楽しか感じないほど熱に溶けている。 「ふあ……、あぅ」 必死に擦りつけるソコを、悟空が引き剥がすように身体を離す。 「やっ、……なんで?」 「欲しくないの? コレ」 ねだるの前で、見せつけるように悟空がズボンをくつろげ、そそり立って自分自身を取り出す。 暗闇の中でも見える、大きくなった悟空のソレ。 欲しかった欲しかった、悟空の肉棒。 アレを私の中にくわえ込まされたい。 イイところ全部掻き回して欲しい。 そして私の中を壊すくらい突き上げて……。 貴方の精液を一番奥にぶちまけて……。 「欲しい……」 我慢なんてできない。 「お願い」 私を、私を犯して。 「ココに」 指で、自らの襞を広げる。 自分の内壁を、広げて、彼に見えるように、腰を浮かせて。 「ココに欲しいの…」 とろとろに溶けている、私のアソコを、貴方に犯されたいと望んでいる淫らなソコを、開いて。 「悟空………」 悟空が、私を見ている。 淫らな私を、見つめてる。 月の光を映した金の瞳で、私だけを。 淫らな、浅ましい、私のソコを。 見ている。 「……ふああ……」 それだけでゾクゾクとした快感が背筋を通り抜けていく。 「淫乱」 悟空が、唇だけ歪めて笑いながらそう言った。 「ふああああっ!!!」 勢いよく一番奥まで貫かれて、それだけでは絶頂を迎える。 「あああっ、ああっ、あああっ!!」 じゅぶじゅぶと滴る程に濡れているソコを、悟空の肉棒が思うまま蹂躙していく。 「ふああん、ひゃ、あああっ!!」 引き抜かれては乱暴に奥を擦る。 「うあっ、ああっ、んんっ!」 ぐじゅっと音がするほど掻き回されて、の身体がのけぞる。 「ひああっ、あっ!」 浮いた腰を軽々と固定され、力の限り付き入れられる肉棒は、目もくらむような快楽で。 「んっ、んあ…、はっ……はぁっ…」 だらしなく開いたの口から止めどなく涎がこぼれていく。 「ふうッ……、んっ…、ふっ!」 「上も下も大洪水だな」 「やぁ…、も、…ん」 涎を舐め上げられて、のナカがびくびくと悟空の肉棒を締め付ける。 「ああっ、あんっ、ひゃああっ!」 快楽が、夜空を白濁させていく。 「っ!!」 きゅっと、悟空がその胸の飾りをつまんだ瞬間、の身体がびくんと跳ねて肉棒をきつく締め付けた。 「くっ!」 「あっ、あああっ、ふ、……あああああああっ!!!」 身体の一番奥を熱い滴で犯されながら、の意識は闇に溶けた。 目を覚ましたとき、目に入ったのは鮮やかな赤だった。 「よ、目ェ覚めた?」 「ん、おはよ」 ちゅんちゅんと鳥の鳴く声と柔らかな陽射し。 それから朝ご飯のいい匂い。 「お腹すいたぁ」 のびをしながらそう言えば、悟浄が笑いながら煙草をふかした。 「そりゃあれだけヤりゃぁ、腹も減るだろ」 「の、覗いてた!?」 「聞・こ・え・た・の」 かあっと自分の頬が熱くなるのが解る。 そんなを見ながら悟浄がウインクする。 「思わず混ざりたくなったぜ?」 「!」 そのとたんに一瞬だけ跳ね上がる身体の熱。 そして思い出す昨日のこと。 「だいたいもとはといえば、悟浄がっ」 変なこというからと言う台詞は悟浄のニヤニヤ笑いに阻まれて最後まで言えなかった。 悔しそうにが掛布を投げつけると、遠くから悟空の声がする。 「! 悟浄! 朝飯!」 「今いく!」 返事をして私はジープから降りた。 |