色ちがいこらむ

色にまつわるヒトリゴト

『黒いオルフェ』
今「黒いオルフェ」というミュージカル映画の音楽を聞いている。昔テレビでたまたま見ただけで、内容はかすかに憶えているだけなのだが、「オルフェ」というギリシャ神話を、ブラジルでの男女の悲しい恋愛物語として映画化したものらしい(現代版オルフェかな)。ギターを弾くオルフェに恋をしたその女の子は死んでしまうのだけれど、彼も死んで永遠に一緒になるんですね。その曲はジョビン作曲だったんですね、オルフェが弾き語りで歌う「悲しみよさようなら」。 とても賑やかで着飾ったサンバのカーニバルの中で、黒人の幼く純粋な女の子の白いワンピースがすごくきれいだった。(記憶ではモノクロだったような気もするんだけど、イメージはそうなんです)黒い肌に白がとても輝いて見える。白い花もとても似合うだろうな。ついでに黒人のサンバのリズム感とボサノバ、もう本当に素晴らしい。ブラジル最高!

『ボニ−のピンク』
ここ何年か「ボニ−ピンク」の曲がすごくいいなと思う。英語が流暢で、宇多田ヒカルみたいにメロディーからとても自由な歌詞の乗せ方をしている。予想がつかなくて、とてもおもしろい。聞いていてとても気持ちがいいなと思う。最初雑誌で見た時はピンクの髪だったから、パンク系の人かと思っていたら、今は普通 の色でとてもかわいい(ロックやバラード系でした)。名前の由来は知らないけど、ボニ−ってやっぱり「ボニ−&クライド」からきているのだろうか。私もF・ダナウェイ、すごく素敵だと思った。あの映画見た時、中谷美紀は絶対彼女に影響受けてると思った。皆好きなんだろうね。ボニ−ピンクと中谷美紀のファッションも内面 もすごく好き。ピンクってなんだろうな。そういう色の名前なのかな?セクシーでいつもかわいらしくしてる女の子のイメージだよね、きっと。
『心のブルー』
最近70代で自殺して亡くなったジャック・マイヨ−ル。彼をモデルにしたフリー・ダイビングのリュック・ベッソン監督の映画「グランブルー」。美しい青い海とエリック・セラの音楽。まるで海の中を泳いでいるようで、これを見て私は魚になりたいと思った。青って海や空の様に心が澄んでいくようだな。不眠症の人は青い寝具で寝るとすぐ眠れるようになるってあるある大辞典で言っていた。目で見なくても体で色を感じているんだって。ブルーと言えば「ベティー・ブルー」こちらは色じゃなくて憂鬱。ジャン・ジャック・ベネックス監督、彼はブルーが好きなんでしょうか「青い夢の女」も真っ青な服の女性が出てくる。この映画はとても色鮮やかだった、まっ黄色の車(記憶では)が出てきたり。 精神科医が精神科にかかっているという話で、主人公の幻想がストーリーに出てくる、彼は心の病を好んで映画に使っているんだろうな。彼の映画好き。
『虫がよる』
私のベッドカバーはまっ黄色。以前ベランダに干していたら、小さい虫がたくさん集まってきたことがあった。なんでこの虫は黄色いものに集まってくるんだろう。食べ物である植物が黄色なのかな。テレビでカラスか何かの鳥が青い物を拾集する習性があるという内容の番組を見た。どっから拾ってきたのか、いろんな青いゴミを集めてるんだよね。好きな色は生き物それぞれ違うのだろうか。人間は人によって好みの色が違う。流行もあるし、時代によって変化する。でも身につける服によって人が影響を受けているとしたら。。。。赤い下着で体が温まるとか、色における心理的影響があるのかもしれない。孔雀とかも雌を惹き付けるために綺麗な羽を広げたり、身体の一部が赤い鳥もいたなあ。好きな人を色で惹き付けることができればおもしろいのに。虫のつかないひとりごと。
『マイカラー』
友だちに茶色が好きで茶色の服を好んで着ていた子がいた。もう1人はピンクが好きな子。その子は産まれた女の子に「桃子」と名付けた。色で名付けるなんて素敵ね。茶色の子は茶子とか名付けるかしら。以前電車で全身緑のおばさんを何人か見かけた。 そろえ過ぎってちょっと無気味。ポエトリーリーディングを初めて聞きに行ったらその中の詩人の方がオレンジ好きで髪がオレンジだった。その人はお洒落だった。某大手広告代理店の名刺はすごい色数から個人の好きな色で印刷するって。会社の色じゃなくて個人の色を大切にするってことなのかしら。私はグレーが好き。白黒つけない曖昧さがいい。私の髪もグレーになりつつある?若白髪。ねずみ男好き。憎めない悪いやつ。日本のマンガや映画には真っ黒い悪役じゃなくて、グレーのような悪になりきれない、間抜けな悪役がよく登場する。タイムボカンシリーズみたいに。曖昧な人が好き。
『黒い雨』
井伏鱒二原作の原爆の映画「黒い雨」。黒い雨にあたり原爆病にかかってしまい結婚できない女性を田中好子が熱演していて、スポットライトがあたるのが笑えた。あれNHK朝の連ドラ「ちゅらさん」?だったかでもやっていたの。私の好きな市原悦子が出演していたの全然憶えてなかった。主人公を慕い懸命に救おうとする知的に遅れた男性がとても良かった。あんなに愛されるって素敵。戦争の時代だし、タイトル通 りモノクロの映像がとても効いていた。おもしろくもあり悲しい、とても恐ろしい戦争のお話。いつまでも雨は透明であってほしい。
『人生はバラ色』
バラ色の人生ってよく言うけど、楽しい時は世界が色鮮やかに見えるし、暗い時は周りが灰色に見えるものだ。同じものを見ているはずなんだけど。逆に晴れてる日は外が輝いていて気分がいいのと、雨の日は灰色で憂鬱になるのは、太陽の明るさに気持ちが影響されてる。色と感情は影響されやすいみたいだ。日本人はどちらかというと地味な色の服を着ている人が多い。若い人は結構派手な色を着ているけど、会社勤めをすると無難なベージュ、黒、グレー、紺という社会の色に染まる。日本の家屋も全体的に暗い。逆に派手な色だとまぶしいと苦情が出るみたいだ。 もし日本中を色鮮やかにしたら、気持ちも明るくなるかもしれない。統一されないとバラバラになってしまうから、この地区は青い屋根と白い壁とかそろえたら綺麗なのになあ。江戸時代の人はとてもお洒落で色とりどりの着物を着ていたそうだ。きっと楽しい時代だったに違いない。

Irochigai