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「一票の格差を考える会」

最高裁裁判官国民審査の投票結果

国民審査投票結果を分析します

( 事務局長 熊井 章 Sept. 01, 2009 )



 まず選挙前に各家庭に配られた 「 審査公報 」 についてです。 ここで、問題の那須、涌井の両氏がどう述べているかを見ましょう。 涌井氏は 「 最高裁判所において関与した主要な裁判 」 の一において、自分が 「 ・・・公職選挙法等の規定は憲法十四条等の規定に違反するとは言えない ( 多数意見 )。」 と判決したと述べています。 判決の当否は別として、6項目のトップにこの判決を挙げて自身の主張を述べているのは、フェアな態度であると認めましょう。 これに対して、那須氏は、同じ6項目の中で、この判決に全く触れていません。 この判決が 「 主要ではない 」 とでも言うのでしょうか。 世間の批判を察知して 「 この判決には触れずに逃げた 」 と言われても仕方がないと、私は考えています。 彼に対する×の数が涌井氏へのそれより19万ほど少ないのが、もしそのためであるとすれば、「 ずるい 」 と言われても仕方ないでしょう。

 次に、「 一人一票実現国民会議 」 の全国紙全面意見広告その他の活動の成果の分析です。 全国の投票集計結果と、東京都での集計結果とを一覧表にして掲げますので、ご覧ください。

 名簿の最初に名前が出された1〜2名の方に×が多く付けられてしまうのは、従来毎回見られる一種の特異現象です。 この不運なお2人と那須、涌井の両名を除く5人の平均値が、基準として取られるべきでしょう。 この基準値4,195,681に比べて、那須、涌井両氏がどれだけ×が多く付けられたかを計算しますと、全国平均で約89万票 ( 投票総数69,454,375の約1.28% )、東京地区で約19万票 ( 同約2.76% ) となります。 全投票者の内たった1〜3%くらいにしかまだ理解していただけていないという現実は残念ですが、他の7名に比べてはっきりと有意な罷免の意思が、この2人に対し与えられたことだけは明らかです。

 また、全国と東京の数字を比べると、東京地区 ( 総投票数6,699,766 ) での2人に対する罷免の意思の比率が、全国のそれより2倍以上高いことがわかります。 大都市の有権者ほど一票の格差の被害を大きく被っており、また、その事を正しく認識できているということでしょう。

 さらに、新聞報道が、たとえば毎日新聞の9月1日の朝刊の記事におけるように、上記2人の罷免率が1、2位を占めたのは 「 一票の格差 」 を巡る07年の判決で合憲の判決を出したからであると、その理由を明確に解説したことも、注目されます。 こういうことは、いまだかつて、ありませんでした。 ようやく、目立った差が現れてきたということでしょう。

 私どもは、これに力を得、次回の総選挙においては、必ず一票の格差を容認する裁判官たちを罷免に追い込むべく、これからも運動を続けます。

2009年8月30日の国民審査結果 ( 全国 )

氏名罷免要求数基準値との差率(%)
桜井龍子4,656,462
竹内行夫4,495,571
涌井紀夫5,176,090980,4091.41
田原睦夫4,364,116
金築誠志4,311,693
那須弘平4,988,562792,8811.14
竹崎博允4,184,902
近藤崇晴4,103,537
宮川光治4,014,158


2009年8月30日の国民審査結果 ( 東京 )

氏名罷免要求数基準値との差率(%)
桜井龍子598,532
竹内行夫596,602
涌井紀夫754,165196,0072.93
田原睦夫581,123
金築誠志566,264
那須弘平733,824173,6662.59
竹崎博允562,926
近藤崇晴553,875
宮川光治536,602





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