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16.Jan.02 14:00
 “THE TALE OF ALLERGIST'S WIFE”
 Allergistは、アレルギー専門医のことだそうです。

 お話は手元の資料によれば、「アッパー・ウエストにすむ中年鬱状態(更年期障害?)に陥ったインテリ女性が、彼女の前に疾風の如く現れたエネルギッシュな幼馴染みに一変させられる都会派コメディ」とある。そういう話であることは判りました。
 神経質になっている医者の奥さん(主役)と優しい夫、一々余分なことを言って娘を怒らせて喧嘩になる母親(この母親は時々非常に汚い言葉をあっさりという)、突然現れて鬱状態の主人公を明るくさせたと思ったら色んな意味でエネルギッシュなので家庭内に波風を起こす様なことをしたり、返ってトラブルの種をまき散らす幼馴染み、そしてアパートのドアマンの5人が登場人物です。

 でも難しかった!昨日の「NOISES OFF」と違って、言葉のやり取りの中に殆ど凡てのギャグが構築されているので余り笑えなかった。しかも登場人物がみんなそれなりのインテリなので難しいことを言っているらしい。出てきた言葉で判ったのは「ドストエフスキー、トルストイ、ツルゲーネフ、キルコゲール」等人の名前ばかりであった。もう一人哲学者の名前が出ていたが忘れた。それ以外にも幾らかは判ったし、少しは笑えたんだけど、判らなくなるともうさっぱり判らなかった。「トランキライザー」というのも判った。
 周りのアメリカ人達は、笑いっぱなしで「Terrific!」「Great!」「Very Good!」を休憩時間や終演後に連発していたので相当面白かったんだと思う。実際私なんかでも詰まらないと云う事はなかった。然しあそこまでは笑えなかった。悔しいのである。英語の授業はしっかり受けなくてはいけなかったのでる。
 英語の得意な方は御覧下さい。凄く面白いらしいです。私が判らなかっただけで実はそれほどでもないかも知れません。トタバタでは全くありません、都会派コメディです。

 さて音ですが、主役の母親役のご老人だけがワイヤレスマイクを付けていた。後の4人は舞台に仕込まれているらしいマイクで拾ってました。そんなに多くのマイクではなかったと思う。舞台面にはNOISES OFFと同じくGLMが仕込まれていた。でも見たところ2ヶ所だけであった。その近くに来ると声が大きくなった。舞台奥の音も拡声されていたので何かマイクが仕込んであった筈だ。然し全体にマイクの近くに来ると大きくなって、マイクのないところに行くと生になってしますと云うのは如何なものかと・・・。途中少しハウってもいた。そこまで出さなくても聞こえているのに、声の小さいお年寄りはワイヤレスを付けているんだし、何であんなに出そうとしていたんだろうか?謎である。
 チラッと覗き見たミキサーは16ch位の小さめのヤツでした。ミキサーは小さめでしたが、BROADWAYにしてはこぢんまりしたオペレーション・ブースに似つかわしくない程大きなモニター(多分19inch)が置いてあった。
Theater Report 32