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Theater Report #27
         

12.Jan.02 19:00
 エー何と申しましょうか。んー困ったな。参ったなこりゃ。別の意味でも参ったなこりゃなんだけども、どうも参ったな。

 参っていてもしょうがないので、本題に入ります。
 本日2本目はタイトルからして非常に怪しい。
 “PUPPETRY OF THE PENIS”
 怪しいでしょ。
 PUPPETは操り人形、一番最後の単語は日本では殆どローマ字読みで発音されていますが、こちらでは「ピーナッツ」のようにも聞こえる発音です。
 上演内容は、ほぼタイトルの通りです。珍芸の一種とでも申しましょうか。ま、珍芸なんだけどね。
 話を幕開きからざっと話すとですね。開演するとまずはじめにうら若き女性のコメディアンらしきお方が出てくる。このガッチリしている“山田まりあ”がですね、下ネタばかりの前説をして、オーストラリアはメルボルンから来たThe Ancient Australian Art of Genital Origami のメンバーの登場です。靴下と靴、そしてマントと云った出で立ちで登場した二人は自己紹介というかマクラを少々振って、マントを脱ぎ去って彼らの持つ芸の数々を披露して行く訳です。どういう芸かというとクレヨンしんちゃんの逆さマンモスの高度なバリエーションだと思って下さい。日本では公式上演絶対不可能、何処かのお座敷でなら可能かも知れません。でも金銭授受の契約の上での上演と判明すればお縄です。悪ガキどもが温泉に集まって考えたんじゃないかと思う様な芸です。そんな芸が約1時間続きます。
 参っちゃうでしょ。しかもこれが引っ張ると伸びるんだ。痛そうなんだ。芸の為とは言え、過酷な事するなあ。種を同じとするモノとして胸締め付けられる思いである。芸は厳しいー!
 さてそんな訳ですから、今日もオバ様達は大喜びでした。序でにうら若き乙女達も大喜びでした。男達は感嘆しつつも大笑いでした。
 フルモンティよりはマシかな、アッケラカンとして、にこやかで勿体付けてなくてテンポが良くて(上演時間が)短くて。

 音は評価対象外です。

 CHRISTMAS CAROL、レミゼ、New YorkCityBallet、Gilbert&Sullivan、その他色んなミュージカルやお芝居そして今日は室内楽も売っていた、同じTicket売り場で同じ様にボードに一覧表示され「PUPPETRY OF THE PENIS」も売っているのである。そして色んなカップルや人々が当たり前の様にチケットを買ってゆくのである(私もその内の一人なんだけど)。
 New Yorkは懐が広く深いのであった。