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Theater Report #18
            

05.Jan.02  (16:00)
 本日、Off BroadwayのBLUE MAN GROUP“TUBES”を観て参りました。本当に滅茶滅茶面白い!台詞はないので、聞き取れなくてもかなり笑えます(テープによるナレーションは少しだけあります)。但し電光掲示板で色々言葉が流れてきたりするので速読が出来た方が面白いです。これがかなり笑わせてくれますが、出演者3人がそれぞれ違う内容の電光掲示板を持っていたりしますし、言葉が流れていくのもそれなりに早いので速読の能力はかなり要求されます。でもどれか一つに引っ掛かっていてもちゃんと楽しめますのでご安心下さい。
 電光掲示板で客に指示を出したり、舞台に連れて行かれたり、楽屋に連れて行かれたり、そのほか色々と観客参加型のPerformanceは文句なしに楽しめます。1階席はビニールガッパを配られ、みんな着ていたが、前の方でもそんなに濡れてもいないようであった。又1階席のみならず2階席の観客にも紙の帯が配られ、頭に巻けと言われます。「2階席ではネタにして貰えなくて寂しい」等と云う事もありません。ちゃんと2階まで着て舞台に連れて行かれたりします。
 遅れてきて途中入場の方もネタにされます。ちゃんとした時間に入場して、途中入場者を期待しましょう。

 音は大して良い訳ではないが、それはこの舞台の場合何の問題にもならない。その使われ方が凡ての音の問題を凌駕しています。音楽に限らずあらゆる音の使い方や重ね方、出し方、出し処(客席に一杯仕込まれたTUBEの一部からも音が出る)、そして音だけに限らず映像も実に巧く使われている。出演者の一人が手に持ったミニカメラで客の口の中を写すと実に良いタイミングで胃カメラの映像に切り替わり、ずっと胃の中まで行って又客の口に戻って来るのは気持ち悪くも面白かった。透明のアクリルにフォームを塗りたくってスクリーンにするだが、これもちゃんとネタになっていて笑わせてくれます。

 そのほか次から次へとよく計算された、笑わせてくれるネタの連続で飽きる事はありません。未だ見た事のない方は是非ニューヨークにお越しの際は時間を工面して御覧下さい。老若男女、古今東西、南北朝鮮、間違いなく何方でも楽しめます(多分)。
 90年代半ばからの日本に於けるTV・バラエティーはここからネタをパクったであろうと思われる所が多い。日本の番組製作関係者も多くBLUEMAN詣でしているのであろう。

 終演後、今回ニューヨークに来て初めて、ロビーで出演者によるお見送りがありました。ここでBLUEMANと記念撮影も出来ます。BLUEMANに触る事も出来ます。顔は気を付けて下さい、無闇に触るとBLUEのペイントがベッタリとつきます。

 今の所、Ticketを入手するには電話予約か、直接劇場に行くしかないようです。電話予約は何時も話し中で滅多に繋がりません。
 でも面白いので観に行きましょう。