Theater Reports Top
トップページへ戻る
Theater Report #17
          

03.Jan.02
 本日は、昨日とは打って変わってエスプリの利いた大人の恋の短編集「contact」です。全編ダンスを楽しむミュージカルです、勿論それだけではありませんが。

 舞台は、円形劇場風な舞台で、会場に入った時はバロック音楽が流れていて、セットもそれに似つかわしいものが置いてありました。

 part1“SWINGING”
 台詞なし、音楽と振りだけで進行する短い物語。
 1767年の森の空き地が舞台となります。ブランコにのった娘とその恋人そして下僕。仲々エロティックな雰囲気があり、「むふふ・・・」的な笑いの作品です。

 part2“DID YOU MOVE?”
 これも台詞の極端に少ない短編です。
 1954年、Queensのイタリアンレストランが舞台です。不機嫌な男とダンス好きの女のデートの話です。始まってすぐイタリア絡みである事は、出演者の顔を見ればすぐ分かります。part1と違ってこちらは、大笑い出来ます。馬鹿笑いして下さい。英語が解る必要は余りありません。台詞は本当に少ないので、ご心配には及びません。
   “Don't talk.”
   “Don't laugh.”
   “Don't fucking move”
 これだけ解ればもう大丈夫!存分に楽しめます。
 
 part3“CONTACT”
 これは少し台詞がありますが、まあ大丈夫でしょう。
 1999年のNew York City が舞台となります。ストレスの溜まった現代に生きる孤独なパラノイア男の恋心のお話です。
 留守番電話から流れてくるメッセージがとても重要です。お聞き逃しなく。これもかなり笑えます。大笑いもありますが、どちらかというとエスプリの利いた笑いの方が多い。

 選曲も抜群で、人によってはSCENEとそこに選ばれた曲だけで笑えるかも知れません。音も割とまあ気になる所はなかった。然しまあ、たいして広い劇場でもないのにそれなりに結構な数のSpeakerが仕込んでありました。デッドゾーンは全くないと思う。音量的にも適当で、台詞も私の席では殆ど生だったと思います(一応役によってはマイクを付けていた)。

 開演前のアナウンスも聞き逃さないようにして下さい。「携帯電話、ポケットベル、・・・・、電気カミソリの電源はお切り下さい。こういう音はさせないで下さい。」と言って録音された音(ガサガサガサ)を会場に流した。

 噂では日本の某劇団が近々やるらしいので日本でも見られるらしいです。日本人がやってあれほど面白いかは不明。大体リアリズムの昔から赤毛物は違和感があるものと決まっています、勿論未だに違和感は払拭されていません。