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Thearer Report #81
04.Sep.02 14:00
 “HAIRSPRAY”

 #78の“THE PRODUCERS”のページで書いたけどTicketが多分今一番手に入りにくいMUSICALである。#78では数日後であればOrchestra席以外は手に入ると書いたけど一昨日Ticket予約のHome Pageを見たら9月はほぼ完売であった(25日のマチネだけ少し空いていた、後は完売)。と云う事はたった10日間New Yorkにいるだけの私がこの作品を見られたのはとてつもなくLuckyな事なのである。New Yorkに着いた翌日にすぐチケットを買いに行ったとは言え、これも日頃の精進の賜物と感謝しなくてはなるまい。
 『有り難う〜〜、お釈迦様〜〜。』

 ハッキリ言ってお奨めです。面白いです。Storyは英語が判らなくても判る程単純明快(細かいネタは除きます)。

 「続きは帰国後」と書いておきましたが、未だこの時点ではアメリカにいる。New York・La Guardia空港を1便早いのに乗る事が出来てDetroitでのTransit待ちの時間が多いに長くなったのでDetroitの空港のコンコースのCAFEでBeerとHamburgerを片手にこれを書いている。そして此処はOn-lineCafeでModularもあるのでここからUploadしてしまうのだ(嗚呼何て国際的!)。

 さてお待ちかねの本題です。

 話をざっと説明してしまえば、時は1962年、処はBaltimore。つまりビートルズ登場以前の白人AmericanPops華やかなりし頃の製鉄で栄える田舎町での話である。一寸小さ目で現代アメリカ人から見ればホンの一寸太ったTeenagerの女の子(日本人から見れば充分太っている)が、TVの唄って踊るバラエティー番組に出ている男の子に恋焦がれてスタジオに乗り込んで「Dancersに入れて」とお願いするがその願いが成就する筈はなく、追い返されてしまう。哀しみを背負って学校に行って「悲しいの」とか何とか言うと黒人の兄ちゃんが新しいステップを教えてくれて、スタジオに忍び込んでDancersにこっそり紛れ込んで踊るとそのステップがみんなに受けてスッカリ人気者になってしまう。そして彼女の恋も成就して目出度し目出度し、と言った話です。勿論そんな単純なだけの話ではありませんが、結構判りやすい展開です。途中本当に面白い辺りは飛ばしましたので、御覧になってお楽しみ下さい。(白人Pops&黒人はホンの一寸keywordです)

 因みにTitleの“HAIRSPRAY”はそのバラエティー番組のスポンサーがHAIRSPRAYのMakerでそこの商品を使って、番組の中でHairStyle・Queenを決めるファン投票をしていたりで、作品中にやたらとHAIRSPRAYをシューシューやるSceneがある事によるものです。

 作品の出来は物凄く良い!テンポも良いし、出てくるCharacterも楽しめるものが一杯!何と言っても主役の女の子がチビで太っちょと言う事からしても只の恋物語ではないでしょ。彼女(Tracy)のお母さんはお見逃し無く、と言っても見逃せるようなチョイ役でも、小さくもないが。お父さんも良い味出してます。その他も素晴らしいので御覧の才は充分お楽しみ下さい。

 音は音量的には音楽の傾向からして適当だと思うが、DelayTimeの設定が少々おかしいのでは無いだろうか?声と役者の位置が少しズレていた。Sound・Designerは最も音響的に素晴らしいのではないかと思う“THE PRODUCERS”と同じ人なんだけどなあ。