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Theater Report 80
02.Sep.02 22:00
 “Les Paul & His Trio”

 あの伝説のギタリスト“Les Paul”のLiveである。
 御歳87才!!未だ未だ立派に現役である。実は私の意識の中でもスッカリ昔の人でご健在でいらっしゃるとは思ってもみなかった。それが前回の滞在でBroadwayを歩いている時、ヒョイと見たJazzClubのScheduleに“Les Paul & His Trio - Every Monday -” と書いてあるのを発見した。「えー嘘ー未だ生きてたの!」と思った。それ以来聴きたくてしょうがなかったのだが、前回は気付いたのが帰国間際だったのもあるし、何となく月曜日に人と会う予定が集中して足を運ぶ事が出来なかった。今回やっとその希望を実現する事が出来た。大変嬉しい。生きていて良かったのである、私も彼も。特に彼は生きて居て頂いて良かったのである。先週土曜日にライオネル・ハンプトンが94才でお亡くなりになったばかりである。ご冥福を祈ると共にLes Paulのご健在に感謝するのである。謝々!
 今回もスッカリ忘れていたのだが、前を通った時に思い出して良かった。又聴き逃す処であった。

 彼の演奏は大変よろしい!聴いていて幸せな気分になれる。Trioの編成は一寸変わっていて、Guitarが2人とBassが1人、そこに彼が入って合計Guitarが3本とBassが1本と云った具合になっている。Guitarの三人はお祖父ちゃん、お父さん、息子と言った感じの年齢構成でそれぞれのSoloも面白い。Bassの女性のSoloも仲々良かった。

 然し流石に伝説のギタリストである。Standardを3曲やった所でGuestの登場だ。最初は若いPianist、そして客席から出てきて一言コメントを言っただけでStageを降りてしまったMusicianらしき人、次はハーモニカを吹いて唄う人、最後にとっても上手いギタリスト。名前を知っている人は居なかったけど、それぞれが何曲かやっていった。曲は前もって打ち合わせしている様子はなくそれぞれのGuestがやりたい曲をKey等をそこで決めてやっている様であった。これが又実に楽しい!
 多分毎週彼を慕って色んなMusicianが遊びに来るんだと思う。多分Stage毎に違ったGuestで違った演奏が聴けるんじゃないだろうか。楽しい限りである。

 何とこのClubでは Les Paul の時だけだと思うけど、演奏中の写真が撮り放題なのである。従って演奏中はFlashが光る光る。最初に「写真を撮っても良い」とのアナウンスがあったようだが、私達なんか「本当?」と思っていたら本当だったのである。私たちも結構撮りました。

 演奏終了後は彼のサインが頂けるし、一緒に写真も撮れる。因みに私は勿論、ミーハーなので両方とも頂いた。そのサインが上の写真である。中にはGuitar(勿論GibsonのLesPaul)を持ってきてそこにサインして頂いている人も居た、それも1人や2人ではない。その1人1人に「どんな演奏をするの?」とか色々尋ねているものだからサイン希望者の列は仲々前に進まない。実に彼は気の良いお爺ちゃんでもあった。演奏中からその雰囲気は会場中に充満してたけど、再認識したのである。

 ValentineDayの時の “Clark Terry” の時同様とても幸せな気持ちになれた本当に楽しい夜であった。
 TheaterReport#80を楽しいStageで飾る事が出来た事も大変嬉しい。

 Jazz Club "iridium" は「Mamma Mia」をやっている劇場の左隣に入口と予約するデスクがあります。Club自体はそこから階段を降りた地下にあります。毎週月曜日夜8時と10時の2Stage Les Paul はやっています。機会があったら是非(彼が健在の間に)聴きに行って下さい、きっと幸せな気分になれます。