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Theater Report #69
  
               最後のTickt
22.Feb.02
 “TIBET HOUSE U.S. BENEFIT CONCERT Tibetan New Year's Celebration -PHILIP GLASS & FRIENDS-”

 NYに来た以上一度位はCarnegieHallに行って音楽を聴きたいと思っていたのだが、仲々これはと云うのが無くて聞きに行かなかった。
 時々CarnegieHallの横を通る時「何やってるんだろう」とスケジュールを見ては「どうもなあ」と思っていたら、先日突然Philip Glassの名前が目に飛び込んできてよく見たらDavid Bowieの名前もクレジットされているではないか。これは聴かねば、観ねば、と思いBoxOfficeに行ったら、今頃来て有る訳ないじゃんみたいな顔したオヤジが嫌々コンピュータで調べて「Sold-out、Evrything Sold-out」と言うので諦めて帰りかけたら、「Sorry!Sorry!2枚だけあった」と言うので入手出来たのが今日のコンサートのTicketである。貴重な座席は前から3列目の一番下手であった。

 さて出演者であるが、読んで驚け。綺羅星がズラリで有る。
 David Bowie , Ray Davies , Bebel Gilberto , Philip Glass , Nawang Khechog , Kronos Quartet , Patti Smith , Marc Anthony Thompson , Adam Yauch , Drepung Gomang Monksの他Patti SmithのBack Bandや色々名前の出ないMusicianの方々が盛り沢山なのであった。知ってる名前や知らない名前色々あろうと思いますが、中身は「かっちょいい!!!!」のでありました。
 兎に角格好いいDavid Bowie、ダラリと出てきて突然格好いいRay Davies、こんなに格好いいとは思わなかったPatti Smithそのパワフルな事と言ったら!もう最高である!そしてPhilip GlassのPianoも格好良かった!
 生まれて初めてTibetanChantを生で聴いたし、良い夜であったなあ、幸せ。本当に幸せ。
 元々Philip Glassは好きな作曲家で特に彼がDavid Bowieの曲を元に書いた交響曲や弦楽曲はとても好きでこの2人のCreditを見た瞬間行かねばと思ったのだ。なので「Sold-out」言われた時は悲しかった。でも有って良かった。オヤジ見落とさなくて有り難う、態度はあんまり良くなかったけど、有り難う。
 実に素晴らしい音楽!Performance!最高であった。

 これで音が良ければもっと良かった。でも許してあげよう、素晴らしい音楽とPerformanceに免じて許してあげよう。Faderの上げ遅れもDrumsのBalanceが滅茶苦茶だった事も、妙に弦が大きかった曲があった事も許してしまおう。だからオペレーター君とデザイナー君は出演者に感謝するように。これを読む事はないだろうけど。
 ちなみにMixerはYAMAHAのPM1Dを使用していた。クラシック用のコンサートホールでのSRは難しいとは思うが、DrumsのBalanceがあまりにも変だったので帰りに卓を見たらKickとSnareにしかマイクを立てていなかった(私の席からはPianoに隠れて見えない)。Kickの音と微かなSnareしか聞こえないのも道理という物である。1曲終わってしまうまで生きてこないマイクもあったし、音響スタッフはどうかしていたのである。

 幸せな夜に乾杯なのである。今日も今日とて生ハマグリで白ワインなのである。乾杯!