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Theater Report #48
          

31.Jan.02
 1月最後は“THE VAGINA MONOLOGUES”。
 凄いタイトルでしょ、何となく。内容もそのままストレートな内容でした。1ブロック向かいで例の“PUPPETRY OF THE PENIS”をやっていますが、対ではありません。こちらはもっとずっと真面目な作品です。

 世界各国でのインタビューを基にした女性のセクシュアリティーがテーマ、だそうです。レイプや性的差別など真剣な問題を探求すると共に性感やオルガスムなどの話題もユーモアたっぷりに語ってくれます。
 例えば「あなたは、あそこを何と呼んでいますか?」とか「あなたはそこに達した時、どんな声を出しますか?」といった質問への数々答えを語り、ボスニアヘルツゴビナの女性のレイプ体験を語り、同性愛のセックスワーカーの客の人種やタイプによる反応の違い等を1時間30分間語ります。
 ここも矢張り殆どの客が女性です。90%は女性でした。皆さん大笑いの大喜びですが、深刻な内容の時には溜息も漏れていました。男性1名の客は、多分私と私の隣の2人だけで後はカップルで連れてこられた人だと思います。男性も笑っていましたが、結構多くの男性客は困ったような顔もしていました。私も少し困ったような顔をしてました。でも結構笑わせても頂きました。

 語るのは3人の女性なんだけども、3人ともブームスタンドで立てられたマイクに向かって語っていた。このマイクスタンドのアームが短くてみんな垂直に立っているシャフトに結構良く身体の一部をあてるのでコンコンとスタンドの揺れる時のノイズがとても気になった。どうしてもう少し身体があたらない様にしないんだろうか?気にならないんだろうか?それとも私の見た日が特別に良くあたっていたんだろうか?少し謎である。
 音はマイクをちゃんと使ってくれる座談会レベルです。マイクを使ってくれるだけ良いけど、特に語る程のモノではありません。日本で座談会みたいな事をやってるとわざわざマイクを避けて喋る人がいて困る時がありますが、さずがに役者なのでそんな事はありません。

 決して詰まらない内容ではありませんし、キワモノでもありませんので、興味のある方は御覧下さい。何時かは知りませんがWashingtonのNational・Theaterでも上演するようです。