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Theater Report #42
        

26.Jan.02 14:00
 ♪今日のぉ〜♪マチネは辛かったぁ〜♪後はぁ〜♪焼酎をあおるだけ〜♪(文字と文字の間に変なものが見えている方、済みません。音符です。一部のコンピュータでは表示されないかも知れません)

 “LA LUPE -My Life , My Destiny- ”と思って観に行ったら今日は“LA LUPE -Mi Vida , Mi Destino-”でした。
 LA LUPEと呼ばれたサルサの女王Victoria LUPE Yoliの生涯を描いた作品なんですが、劇場名からして怪しいと思ったんですよ。Puerto Rican Traveling Theatre 怪しいでしょ。プエルトリコ関係の劇場で、スペイン語によるミュージカルでした。辛かった。英語でさえ殆ど解らないのにスペイン語です。辛かった。ホンの偶に出てくる英語がお釈迦様の声のように輝いて聞こえました。迦陵頻伽の様に神々しい声と言っても良いでしょう。
 私と私の隣の白人老夫婦だけが劇場の乗りに取り残されていました。私は困ったなコリャって顔してるし、隣の爺さんは固まっちゃってるしどうしようもない3人でした。役者の皆さんはやりにくかったと思います、この3人が最前列で目の前にいるんですから。私たちの後ろでは大笑いが巻き起こってるんだけど、最前列は困った顔した3猿の彫像のようになっていました。役者の皆さん御免なさい。
 話はLUPEのデビュー前から52歳で亡くなる迄なんですが、出演者が少なく主役以外はそれぞれ6役位やってますので、違う役だというのは観ていれば分かりますが、見ている内に少しずつ混乱してきます。疲れました。
 スペイン語圏の方々は大喜びの舞台で、途中も決まり文句みたいなのは役者に会わせて言って大笑いするし、派手な唄の時には合唱になるしで思いっきり楽しんでました。勿論最後は最前列の3人を除いてStanding Ovationです。何となく立たないと申し訳ない雰囲気で3人は立ち上がりましたが、笑顔もぎこちなかったです。

 台詞は凡て生。唄だけが拡声されていました。マイクはシュアーの何かケーブル付きハンドです。Bandは舞台奥に4人。BassはAmp付きでNonPA、ピアノは電子ピアノのAmp付きで矢張りNonPA、コンガに58が1本立っていたけど使ってる様子なし、ティンパレスはマイクなし。実際にどうPAしていたかはよく解りません。何せスピーカーが私よりも後ろにあって、Bandは舞台が狭いので目の前ですので生で聞こえてきましたし、唄も殆ど生声でしたから私の席では。後ろからの反射があるので唄が若干聞き取りにくかった。その辺をスペイン語圏の方々は知っていて後ろの席を買っていたのかも知れません。因みにスピーカーはメインがアポジーでAE-3くらいの大きさのヤツ(AE-3ではないと思う)、返しはEAWで型番を私は知らないけど、バルコニーの下なんかによくあるメイヤーで言うとUPMくらいのヤツでした。コレが鉄パイプを切ったようなものにガムテープを巻き付けたもので少し上に煽られて大臣柱の所に置いてありました。
 音は良いとは言い難いが聞いていて嫌になる程ではなかった。

 スペイン語のお勉強をしたい人は御覧下さい。アメリカでスペイン語を話す人との話題には重要な人物を扱ったミュージカルだと思います。

 尚木曜日の8:00pmだけは英語での上演です。サルサが好きだけどスペイン語は・・・と言う方はこの回を御覧下さい。