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Thrater Report #41
       

25.Jan.02
 先週テクニカルリハーサルを見学させて頂いた“An Alomost Holy Picture”です。
 とても良かった。内容は前に書いたので書きませんが、本当によかった。英語が解る方には笑える所も結構あります。でもEndingは、とても胸に染みるしみじみした良いものです。機会がある方は是非御覧下さい。お勧めいたします。

 少しリハーサルの時とは変更があったようでより良くなっていました。今回はPreviewというのを観たのですが、こちらでは正式公演の前にPreviewというのを行います。お金を取っての公開には違いないのですが、客席の後方に演出などのスタッフがいて観客の反応などを見ながら、更に練り上げていく期間です。同じ所に照明、音響のデザイナーもいます。このPreviewを今回は2週間位やって初めて正式な公開となります。Previewといってもスタッフが客席後方にいる以外は正式公開と何も変わりません。仕込みから正式公開までの期間にとても多くの時間を費やしています。日本では考えられない長期公演ならではのシステムです。

 音響は、前回追加される予定と書いたマイクは追加されていました。舞台奥のPccは勿論の事、大臣柱のPccも何処にあるか解らなかった。仕込まれてはいるとの事であった。水路中央には水よけに保護されてGLM-200が仕込まれていました。又水を被った方の2つのGLMはバラされていました。
 あれだけマイクが仕込んであって「マイクは使っているんだろうか?」と思う程、声は生です。生で充分聞こえるし、その方がリアリティがあるし。多分2階席の奥にだけ極薄く出しているんだろう。後はスッタフ系のモニターかな。Cueを出す舞台監督は音としてはそれだけが頼りなのでとても大切ですからね。
 又Surround用のサイドスピーカーは、客席を向いていたものが壁側に向きを変えていました。非常に微妙な音しか出ていないのでどのくらい効果が違うのかについては、その場で聞き比べていないので解りません。音の広がりとかが、反射させたほうがよいと言う事ではないでしょうか。

 今回の舞台とは直接関係ないけどBROADWAYの習慣について一つ。
 “THE PRODUCERS”の中に“You Never Say Good Luck on Opening Night”という曲があるんですが、BROADWAYの習慣を知らない新米Producerが何気なく「Good Luck」と言ってしまって、事故などが色々起きるというギャグなんですが、“An Almost Holy Picture”を観た後でここで舞台監督チームに入って研修しているSachikoさんに聞いたら、矢っ張り初日には誰も「Good Luck!」とは言わないそうです。では代わりに何と言うかというとどういう訳かは不明ですが「Break a Leg」と言います。「足を壊せ」、謎の挨拶です。勿論縁起を担いでの事と思いますが謎です。
 尚Sachikoさんの名前はちゃんとPLAYBILLにものっています。

 さて話を“An Almost Holy Picture”に戻しますが、今日もそしてPreview期間ずっと、もしかしたらその後もずっと諦めることなく細かく色々修正されて行く事と思います。ドンドン良くなっていくと思います。ケビンとの契約が何時までなのかは知りませんが、きっと終わるまで成長し続けると思います。
 本当に素晴らしいお芝居です。