お母さん!!その京都・奈良旅行、
夏休みの自由研究にしませんか!?


4月2日:龍安寺


↓しおり(例のごとく、赤い字は娘のぢぞ吉が書き込んだ答えです)
龍安寺

 龍安寺は室町時代の1450年に、室町幕府の大名(お殿様)である細川勝元が造りました。このお寺は「禅寺」といって、禅宗(ダルマさんで有名な達磨大師が開いた仏教の宗派)で、達磨さんのように手足がまるで無いかのようにあぐらを掻き、手を組んで坐禅をし続けることによって悟りを開く、という宗派です。なので、今でも龍安寺では石庭を見ながら坐禅を組んだりできます。

 龍安寺といえば、枯山水(水が無く、石粒で水の流れを表したお庭)の方丈石庭で有名です。ここには15個の石を5個・2個・3個・2個・3個ずつ並べてあります。これは「虎の子渡し」という中国のお話を表しているとか、雲に浮かんだ山を表している、とか、宇宙を表している、とか言われています。この15個の石、どの角度から見ても1個の石が見つからず、14個にしか見えません。でも1カ所だけ15個全部が見える場所があるらしいので探してみましょう!もし見つけられたら、その場所をここに書いてください。

見えませんでした。

龍安寺には徳川光圀(時代劇の黄門様で有名)が寄進(お寺に物を納めること)した「つくばい」(お茶室に入るときに手を洗う台)があります。このつくばいには右側の図のような字が書いてあります。これは「吾唯足知(吾ただ足を知る)」、「わたしは、満足するという事を知っている」という、禅宗の考えを表しています。真ん中の水が溜まる場所を漢字の1部分に例えているのが面白いですね。

龍安寺も、中に入ったらちょっぴりだけ桜が咲いていたので、速攻で写真を撮りました。どれだけ桜に飢えているのか……( ^ω^;)

実は観光地図などを見ると、「竜安寺」と書いてある事も多いのですが、正式には「龍安寺」と書くのが正解です。
あまりにも有名な枯山水の石庭。この石庭は「方丈」と呼ばれる建物の庭なので、「方丈庭園」とも呼ばれます。

この石庭の広さは75坪で、意外と狭いです。全部の庭を撮そうと思ったら、入り口入ってすぐから撮ると撮れますが、かなり間延びしてしまいますね( ^ω^;)
この石の配置は東から5,2,3,2,3と配されているのですが、この数字から「虎の子渡しの庭」と呼ばれています。これは、「母虎が仔虎3匹を連れて川を渡りたいのですが、1匹はメッチャどう猛で、その仔と他の仔を2匹だけにしてしまうと、メッチャどう猛な仔が他の仔を食べちゃいます。母虎は仔虎を1匹ずつしか運べません。さぁ、どうやって運んだらいいでしょうか!」というの中国の話を表してるとも言われてるそうです(子供同士ではなく、向こう岸に豹がいて、豹と仔虎を2匹だけにしちゃうと食べられちゃう、という説もあり) 

……レイトン教授(DSの謎解きミステリーソフト)の1作品目の1番最初の問題がこれだったんだよね……。こんな所にヒントが隠されていたなんて……!!

後、上のしおりにも書きましたが、この石の配置は宇宙を表している、とか、雲から顔を出してる山を表している、とか、諸説はあるようです。でも龍安寺発行のガイドブックには、「虎の子渡しの庭」の説明もあるけど、(以下引用)『(前略)見る人の思想・信条によって多岐に解されている』(引用終わり)と書いてあるので、あんまり深く考えない方が良いのかもしれません。
方丈の入り口前に置いてある、目の見えない方が触って石庭を体感できるようにと置かれた石庭の模型。どの角度で見ると全部見えるかと、目線を低くしてグルグル回るのですが、やはり分からず……。
実はとあるサイトで「方丈の真ん中から見ると全部見える」と書いてあったので一番最初にそこに立ってみたのですが、全然見えませんでした。で、帰り際に受付の方に訊いてみたら、「向かって左の地面に降りると見えるそうですよ」と言われたのですが、そこは降りるの禁止されてるのよ……orz じゃあやっぱり全部見るのは無理なのね……(ノω`)
こちらは方丈の正面仏間。本物の龍のふすまは非公開だそうなので、このふすまは写しなのかしら……。


つくばいを見ようと北側に回る途中見つけた看板。「法要の為拝観者の方は静かにお願い致します」と書いてあります。

この後、法要を終えたご家族が本当にここから出てきたので、「え!?京都のお寺みたく観光地になっているところでも、檀家さんっているの!?」とびっくりしました……。(後で法隆寺で訊いてみたところ、やはり奈良・京都のほとんどのお寺では檀家さんは取っておらず、法要やお葬式は挙げないそうです。逆に法隆寺の雑色さん「龍安寺では法要してるんですか?」と驚いてました……)
こちらは北側の縁側。この奥につくばいがあります。

いや、この写真で言いたかったのは、縁側の真ん中ら辺の下に並んでいる、赤い物体です。これ、水の入ったバケツでした。

防火対策!!

……大事だよね……。でも、他のお寺では見なかったよ……。やっぱり、生きて活動してるお寺って感じがするなぁ……。
しおりにも載せたつくばい。徳川光圀が贈った本物は、別の場所に置いてあるのだそうです。

この図案は禅の謎解きを図案化した物ですが、手ぬぐいとかの図案になってたりもして、ちょっと有名ですよね。


こちらは豊臣秀吉が鑑賞し、感嘆したという「侘助椿」。侘助椿といのは「侘助」という人が朝鮮半島から日本に持ち込んだ椿なのだそうですが、その「侘助椿」のもっとも古い木がこれだと言われています。

(でも、「うちのが一番古い」という木が他にも何本があり、「一番古い」に関しては諸説あるようです)
裏手の方はちょっとした散策路になっていて、桜が咲いていたらどれだけ見事だったろう、という感じです。
こちらは境内にある「鏡容池」。実は、龍安寺は創建当初、石庭よりこの池のあるお庭の方が人気があって、みなさんこちらを見に来たんだそうですよ。
鏡容池の岩で日向ぼっこしている亀さん達。最初作り物かと思ったくらい、全然ぴくりともしてないのが、すごい可愛かったです。

この後子供達が「おなか減った〜」と言ったので、まだ12時前だったけど、お昼を食べてしまうことに。たまたま龍安寺から出たところにお店の看板があったので入って済ませたのですが、次に行く仁和寺の駐車場脇にも美味しそうなお弁当を出す食堂があって、そっちで食べれば良かったかなぁと思ったりしました。観光メインで動いていると、食事の時間をどうしても削ってしまって、「あるところで済ませる」になってしまうから、結構後で悶々とすることがあります……orz

といことで、→仁和寺にGO!(まだ工事中ですι)


※なお、旅のしおりは素人が子供に向けて作ったものですので、細かい点で間違いなどあるかと思いますが、
間違い等見つけたときはぜひメールなどでお知らせ下さい。で、できればお手柔らかに……(ノω`);;



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