【娘の成長 1 】

上の娘は、私が20歳の時に産まれた。
当時は、主人の実家である愛媛県の岩城島に住んでいた。

長男を19歳、長女を20歳で産み、
忙しい毎日を送る私。
ストレスも相当なものだった。
「何時、誰が来ても、片付いているように」という
主人の両親の言葉は、
私に大きなプレッシャーとなってよっかかっていた。
おまけに、長男は普通と違った子供だった。
(高機能自閉症のコーナーをどうぞ)
ストレスが溜まりすぎて、
イライラを子供にあたる事もあった。

おまけに気管支系が弱く、
1歳の時には、咽喉頭炎を起こし、
3日間42度の熱でぐったりした姿を見て
寝ることさえもできなかったのを覚えている。
この3日間はほぼ完徹だった。
1時間おきの検温に看護婦さんが入ってくると
目が覚めるのである。
まだ、電子体温計が出始めで、
病院には用意されていなかったので
小さな子供の脇に、水銀の体温計をさし
うとうとしながら、10分をすごすのだ。
それを見た看護婦さんが、
「お母さんが倒れないようにね」と声をかけられた。
約2週間、病院にお世話になった。

この後しばらくは、風邪をひくたびに、
犬が鳴くような咳にビックリさせられる事となる。

身体が弱めなのを心配し、
3歳からモダンバレエを習いはじめた。
(これは、中学校を卒業するまで続いた)

元気になったら、元気になったで、
お兄ちゃんが良く迷子になっていたので、
ベビーカーに乗せて、2人でよく探したものだ。
妹の娘も、お兄ちゃんに振り回されていただろう。
でも、わりとはきはきとしていて、
言った事を理解して、あまり、手のかからない子供だった。

保育所、小学校とトラブルもなくすくすくと育っていた。

そんな娘に大きな転機が訪れる。
私の妊娠・出産、そして、家を新築したことによる「転校」だ。
兄と違い、娘はわりと話をするので、
すぐに友達ができると思っていた。