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事務局から
◇福島の人々を忘れるな!

 11月中旬、福島県相馬市を訪ねました。本誌第90号で紹介した、常総生協と関係のあるNPOにお話を聞くためです。詳しくは別の機会に譲りますが、非常に重い現実を目の当たりにしました。
 「阪神淡路」を経験した関西といえども、原発災害の影響については想像すらできません。この間、新聞やテレビでは、もっぱら一部地域における復興や土壌や作物などからの放射性物質検出が取り上げられています。しかし一方、原発災害の影響で復興しようにもできない人々が、日々どのような想いを抱えて暮らしているのか、あまり目にすることはありません。
 「漁業がどうなるか。来年の生活がどうなるか、恐くて誰も口にできないんです」。NPOのある人は、そう言われました。いまこの瞬間にも、福島には、そんな状況に取り巻かれた人々がいます。
決して忘れてはならないと思います。 (山口)


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