いすみ市総合計画基本構想(素案)に対する意見
  --- 地球規模で急激に深刻になった地球温暖化、気候変動を踏まえたいすみ市の総合計画策定について---
           (2007年10月31日)


地球温暖化が引き起こす自然災害については、日々メディアの報道やアル・ゴアの記録映画等により衝撃的な事実を多くの人が知っています。地球温暖化や気候変動は世界各地において学者の予想を大幅に上回る速度で進行し、その被害によって社会不安が広がっています。そこで、「国連環境計画」では、早急に温暖化対策の実行を迫っています。

いすみ市総合計画の策定に当たっての留意事項の中にある「 (3)現実に即した実効性の高い計画づくり。及び (4)いすみ市らしい計画づくり。」において、地球温暖化対策となる意見を述べます。いすみ市における地球温暖化対策の基本は、『今私たちが住んでいる地域の豊かな自然環境を守り育むこと』と考えます。そこで、市の財政に負担をかけずに実施可能なことを提案します。


日在浦海岸 ハマヒルガオの群落(日在−和泉浦海岸)

(1)いすみ市の恵まれた自然環境に誇りを持つ

この地の豊かな自然環境は、昔からあるため さしてありがたみを感じず、ほっておいても大丈夫と思うのか 自然環境問題に無関心な人がまだ多く、大変残念です。老後を過ごすためにこの地に移住してきた人たちは、この地の自然が豊かで、どんなに貴重であるかを実感しています。千葉県内では、自然破壊が進み、今では残された自然を保持できる地域はごく僅かなのです。
   ノーベル平和賞を受賞したケニアのワンガリー・マータイさんの言葉を借りれば、この恵まれた自然を大切にしないのは大変『もったいない』ことです。

 『いすみ市は自然保護発信基地』を宣言することを提案します。


産卵後のアカウミガメを見送る 子ガメたちの脱出、旅立ちへ

(2)ゴミ掃除は市民みんなの義務  自然環境保護の先ず第一は、ゴミ掃除です。長らくゴミは川・海・他人の土地に捨て放題であるという状態をなくすことであり、このゴミを片付ける心がけを市民に定着させることが必要です。

* 散歩をする時にレジ袋程度の袋や、市のゴミ袋を持ち、道路端の空き缶・ ペットボトル等のゴミ拾いをする。
   * 海岸では、夷隅川から流れ着く流竹木をかき集め、乾かして、市に頼み県 の許可を得て焼却処分する。海辺にゴミがなくなると、海浜植物が繁茂し、特にハマヒルガオが一面に咲く季節は見事です。アカウミガメが上陸・産卵・孵化し、子ガメが太平洋へ旅立ちます。こういったことこそ、自然環境保護の象徴なのです。
   * 会社や店舗の経営者は、自らは勿論、朝出勤してくる従業員に業務前周囲のゴミ掃除を義務付ける。掃除をして、気持ちよく働き、気持ちよくお客様に来てもらえれば、商売繁盛します。
   * 昔から言われているように、向こう3軒両隣と協力し、近所のゴミ掃除を 常日頃心がける。
   * 自分のゴミは持ち帰る習慣をつける。観光客にも呼びかける。


日在浦の黒松林 モジズリ(別名ネジバナ)


(3)イヌマキの生垣の奨励

この地は古くから、家と家の間は、塀を作らず、この土地の生態系に合ったイヌマキの生垣で境をしてきました。年間を通してこの緑は目にやさしく、住む人の心をなごませます。この生垣が続く道は、豊かな自然の風景であり、都会からの観光客が感心するもので、守ってゆきたいものです。
   イヌマキの生垣によって、台風の被害や火災の延焼を防いできた昔の人の知恵は素晴らしいと思います。

自然環境保護の一環として、市の作る都市計画で、ぜひイヌマキの生垣の必要性を知らしめ、奨励すべきと考えます。すぐ補助金を出す話が出ますが、要らないと思います。
   例を挙げると、老後の田舎暮らしのためにこの地に移住し家を建てる人たちは、この地の豊かな自然を求めて来たのです。そして、経済的にも精神的にも余裕があるので、補助金はなくとも、昔からの知恵による必要性や町全体の緑の景観保持に役立ち 自然環境保護に協力することにもなると説明すれば、理解を得やすいのです。従って、特に都会からの移住者にPRすべきです。


イヌマキの生垣が続く市道 空地にコスモスを咲かせている

(4)ボランティア活動は老後の生き甲斐

自然環境保護の問題は、老後田舎暮らしのため都会から移り住んだ人たちのボランティアが期待できます。何故ならば、この地の豊かな自然環境の中で暮らしたいと思って来たので、この地の自然を守ることに熱心です。その上、生活に余裕のある人たちですから、収入を目的としないため、純粋なボランティア活動で地域に貢献できるのです。
   現況では、自然保護活動を名目にしてお金を得ようとする人たちの存在がネックになっています。無償のボランティアの人たちを排斥したり、中傷誹謗することが度々起きているので、活動を躊躇することになり残念に思っています。
   市がこのことを認識した上で、自然保護に関心を持ち、老後の生き甲斐としてボランティアをしたい人たちの活用を軌道に乗せる必要があります。


台風通過後夷隅川から漂着した流竹木
「カレッタいすみ」による海岸掃除
5キロの海岸を覆うゴミ
流竹木を山積し乾かし
県の許可を得て焼却する

(5)車に頼らず歩く市民のまち

地球規模で自動車の排気ガスが大気を汚染し、自然破壊を起こしています。健康被害の原因にもなっています。一家に人数分の自動車がある生活を見直し、自分の足や自転車を使う習慣の呼びかけ運動を市を挙げてスタートさせる。歩くことは、市民の心身の健康を増進し医療費の削減につながり、交流の輪が広がり、自然環境を守ることに貢献します。
    市役所職員の通勤も、徒歩、自転車、いすみ鉄道の利用を奨励します。勿論カープール(相乗り)も検討のうえ実施する。歩いたり、自転車に乗ったり、電車の車窓からは市内の現状や市民の生活が自動車の運転中とは違った目線でゆったりと見ることが出来ます。市職員の意識の変革と共に、市民とのコミュニケーションが活性化します。

                                   以上です

 


FRONTPAGE





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