松くい虫防除について (平成18年5月25日、追記19年4月1日)



   すべての人類・生き物が地球上で生きてゆくための必読書、 レーチェル・カールソン「沈黙の春」を読まれたことがありますか。 「沈黙の春」の危機が当地で現実化しているのです。
   半世紀前、米国ではカーソン「沈黙の春」の警告に従って、全米大で殺虫剤の空中散布 を取り止めるため世論が大きく盛り上がり、それから空中散布は行われない ようになりました。しかし、わが国では、甚だ遺憾ながら、カーソンの警告を古いことですから と一蹴する職員が自治体環境セクションにまだ残っているのが現状です。 生態系における生き物同士の相互依存関係や害虫コントロールについて 調査・研究を進め、病害虫駆除などに役立ててゆかねばなりません。 米国に比べて半世紀以上遅れているのです。

日在浦海岸沿い2000mの松林は、2006年
2-3月頃に間引きと下草刈りが行われた
南より 大原海水浴場近傍で
松林を縦断する形で幅3m程度の林道が出現
北寄り 水門近傍で
(2枚とも2006.5.25 撮影)


   日在浦海岸の松林一帯は、今年に入って松の樹を間引きし、下草を狩り、 作業用軽トラック等が通行できるようになっています。 つまり、日在浦の松林でも地上散布作業が行える状態になっています。

   ところで、毎年松くい虫防除の空中散布した後に、メジロなどの小鳥の死骸が 浜辺やわが家周辺でいつも発見されているのをご存じないのでしょうか。 松くい虫防除の薬剤散布は、実施するとしてもあくまでも補完的、 一時的なものであるべきです。松の樹の根元に太陽の光が届くようになれば、 松の樹は健康になり、薬剤散布は不要になってくる筈です。


いすみ市松くい虫防除 平成18年度当初計画

(1) 万一薬剤散布を行うのであれば、農林水産省によって、果樹・ 野菜など農作物残留試験値が厚生労働省基準値の10分の1以下であることが 確認されている、地上散布方式にすべきものと考えます。

(2)空中散布に用いるMEPマイクロカプセル剤については、 島根県平成16年度発表資料において、殺虫剤の残効期間が10週間にも及ぶと 評価されており、これが当地で小鳥たちの死骸をしばしば発見する元凶となって いるものと考えられます。
また、空中散布は肝心の松くい虫防除には効果がないと聞き及んでおり、 寧ろ人体への影響があることは、最近とみに広く知られ、この地域の人々で さえ口にするようになっています。


質問

1. 日在浦海岸2,000メートル部分の空中散布予定箇所を、 何故いまだに地上散布に変更できないのでしょうか。

2. スミパインMC剤(MEPマイクロカプセル剤)についての人体 および野鳥に対する毒性評価を至急明示してください。


要望

1. 松くい虫防除は、今後空中散布は取り止めて、 和泉浦や大原海水浴場と同様に、地上散布方式に切り替えるよう、強く要望します。


                                                            以上



参考資料1:Rachel Carson「沈黙の春」英語版表紙


1962年Fawcett Crest Book社刊行
鳥の死骸を掌に載せている!
20世紀最大の警世の書といわれている
裏表紙カバー、Carsonはこの本を
「予言や予知能力を失った人類は、
地球を破壊して滅亡するだろう。」
Albert Schweitzerに献呈
した



参考資料2:第2回農業資材審議会農業分科会議事録(平成13年4月24日)抜粋、その1


参考資料2:第2回農業資材審議会農業分科会議事録(平成13年4月24日)抜粋、その2


参考資料2:第2回農業資材審議会農業分科会議事録(平成13年4月24日)抜粋、その3


参考資料3:木の国しまね新着情報_平成16年度松くい虫防除空中散布の実施関 連「スミパインマイクロカプセル剤と同乳剤の比較」抜粋


[空中散布を強行(2006年度)]

   松くい虫防除空中散布予定日から6日前の5月26日に、 日在浦海岸一帯に「6月1日から3日間林内立入禁止」の看板が、 県出先機関によってあちこちに立てられた。 水門付近の道路広場や二つの公道が交わる交差点付近などである。
   空中散布予定日の2006年6月1日の前日5月31日に、県庁の防除主管課長ら5名がわが家に やってきて、古い資料を見せて安全だと言い張った。
   「そんなに安全であるならば、頭の上から農薬が降ってくる6月1日の空中散布の日に来ればよい。」 「わざわざ前日にやって来るのは、6月1日に空中散布を強行するため。」 に他ならない。住民を馬鹿にしている。

『6月1日から3日間林内立入禁止』
警告の看板が県出先機関名で掲示
(2枚とも2006年5月27日撮影)
公道脇の予告の大きな看板
『6月1日4時から7時まで松くい虫防除
のため薬剤散布を実施します』と掲示


[千葉県がきちんと挨拶ができないのは何故(2007年度)]

   2006年度は、空中散布が千葉県によって強行されたが、その後も2007年度から地上散布へ切替えるよう、 機会あるごとに千葉県への働きかけを続けた。
   2007年3月に入り、別件でいすみ市産業建設部長と話合う機会があり、この問題に 言及したところ、2007年度から松くい虫防除は地上散布に切り替わる旨千葉県から 連絡があったと説明してくれた。

   ところで2007年度に入っても、私どもには千葉県から「松食い虫防除が空中散布から地上散布に 切り替わり、人体への影響が100分の1以下に減るようになりました」との挨拶がない。 こういうことでは困る。「空中散布しなければよいだろう」で済む話ではなかろう。 きちんとした挨拶をすることが、人間社会の常識というものだ。 公僕であるにもかかわらず、手紙ひとつ書けないとは、非常識極まりない。
   散々私どもに苦労をかけさせながら甚だ失敬な話である。千葉県は私どもに きちんと挨拶すべきである。(2007年4月1日 記)


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