南房総国定公園内 _ 江の浜乱開発が動き出しています!(2004年1月30日)


(はじめに)

立ち遅れた千葉県の「変革と創造」を提唱し、実行に移されていることは、大変にご苦労なこととお察しています。
昨日は、当町佐室地区における住宅の洪水被害(TBS 取材)をご紹介しましたが、今回は海辺の国定公園境界標識保全問題についてご報告し、千葉県が世界に誇れる自然景観保全に途を開いて下さるよう、希望します。


I.南房総国定公園に関する緊急要請

1.緊急要請するに至った経緯は次のようです。
1月27日に大原土木事務所職員2名(うち1名は国定公園管理主管課長)が、我が家のすぐ傍にある2本の「国定公園境界標識」の移動を決めたと、我が家に説明に来ました。私共は、「以前から、乱開発のため引抜かれたり、壊されている「境界標識杭の復旧」を要請し続けているにも拘わらず、今あるものを復旧でなく、移動すると言うのです。
昭和33年以降、ずーっと立ってきた2本の「国定公園境界標識」を移動させることは、すでに地元建設業者の手に渡っている、国定公園隣接地1万m2の乱開発に県が手を貸すことを意味します。

江の浜グランドに立つ国定公園境界杭
2003年3月末に現状回復したばかり
左奥にS宅入口脇の塀が見える
S宅入口脇の塀_杭に一番近い構築物
赤い三角印と国定公園境界杭間は23.8m
(2004年3月4日撮影の写真により作成)

1月22日に三番瀬円卓会議の最終答申が知事に提出されましたが、内房・東京湾で続いてきた「土建王国・千葉県」の被害が、まさに外房で繰り返されようとしているのです。

2.「環境づくり日本一へ」へ向けて、次の3点を緊急要請します。

(1) 南房総国定公園管理責任者として、自然公園法準拠の大所・高所の立場から、問題の国定公園境界標識の移動を禁じる。(即中止)
(2)江の浜開発について、「環境影響評価」を命じ、県も地元町役場に協力する。
(3)千葉県東沿岸海岸保全基本計画具体化へ向けて知事直属の諮問会議を設け、包括的検討を開始する。

3.上記の理由は、次の通りです。

(1) 夷隅川河口入江を含む岬町太東岬から大原町八幡岬にかけての5kmの海岸 付近一帯は、わが国でも稀な景勝地で、国定公園・鳥獣保護区の二重指定地域で、千葉県で最後に残されたラグーン3ヶ所の一つでもあります。「自然公園法」は昭和33年制定以来 風景保護の砦となり、昨年には生態系保護・野生生物保護の機能が拡充されましたが、一体何のために環境保全の法令が制定され強化されているのでしょうか?

昨年春、千葉県東沿岸海岸保全基本計画の策定(磯部雅彦委員長)では、私共の提言(次をクリック)  

「(日在通信) - 夷隅川河口のラグーン」

が、最終報告書資料(4百頁)の冒頭を飾り、外房環境保全の基本トーン作りに貢献できたにもかかわらず、その後 県事務レベルでは全く無視しています。

水門近くに立つ国定公園境界杭(右端)
昭和31年国定公園制定当初のもの
二つの町の境界道路でもある
M宅塀は境界杭の真向かいにある
赤い三角印と境界杭間は4.0m
(2004年3月4日撮影の写真により作成)

(2)県職員の説明では、県告示に準拠して「書類が整った」、境界標識埋設地の土地所有者が合意しており、かつ地元・岬町長も事前協議申出書の答申に基づき合意しているので、「国定公園境界標識の移設」が可能になったと言い張っています。
この地域の人々は、文書を読む習慣がないため、何も知らずに勝手に暮らしています。また、自然の豊かさが一度失われれば、鳥・魚・海亀ひいては人間もこの地に住めなくなるのだということが、全く理解できないのです。   

私共は、「江の浜乱開発の危機」については、以前から千葉県等に訴えてきました。それは、次をクリックして ご覧頂けます。

「日在潟の景観美を守ろう! _ 江の浜大規模乱開発の危機」


II.緊急質問

「改正自然公園法」によれば、"(特別地域) 第13条第3項9" で「土地を開墾しその他土地の形状を変更することは県知事の許可を受けなければしてはならず」、 "(中止命令等)第27条" で、「県知事は国定公園について、当該公園の保護のために必要があると認めるときは、第13条3項により許可を付せられた条件に違反した者に対して、その保護のために必要な限度において、その中止を命じることができる」とされています。

この際、「江の浜乱開発で県知事の許可に付せられた条件とは何か? 至急ご回答下さい?」
       以上よろしくお願いします。


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