要素に直接スタイルを設定する

各要素のstyle属性を使って任意の要素に直接スタイルを記述します。指定した要素にだけスタイルが適用されます。
スタイルを指定するには、要素名 style=に続けてダブルクォーテーション「" "」の中にプロパティと値を指定します。
複数のスタイルを指定する場合は、それぞれをセミコロン記号「 ; 」で区切って指定します。

HTMLファイルに設定する

HTMLファイルの中にCSSを書き込む場合は、style要素を使用します。この要素は必ず<head>〜</head>の範囲内に記述するようにして下さい。設定したスタイルは記述したHTMLファイル全体に適用されます。スタイルを設定するには、style要素のtype属性に「"text/css"」を指定して、<style>〜</style>の間にスタイルを記述します。
なお、スタイルシート未対応のプラウザがCSSコードをテキストとして表示してしまうことを避けるため、CSS全体をHTMLのコメントにしておくことが出来ます。その場合は、CSSコードを<!--〜-->で囲みます。

スタイルの継承について

親要素に設定したスタイルが子要素にそのまま引き継がれることを「継承」と言います。
たとえぼbody要素に文字のサイズを12ptに設定した場合、特に文字サイズが設定されていない子要素では、そのまま親要素に設定した文字サイズの12ptが引き継がれます。この時継承される値が相対値で指定されている場合は、絶対値に計算し直した値が継承されます。
ただし、すべてのプロパティが継承されるわけではなく、文字やリストに関連するプロパティの値は継承されますが、背景画像や領域、配置に関連するプロパティ等の値は継承されません。値を強制的に継承させたい場合は、「inherit」という値をプロパティに指定します。
<head> <style type="text/css"> <!-- div {background-color: blue;} p {background-color: red;} --> </style></head> <body> <div> <p >継承していません</p> </div> </body> 上記のようにdiv要素に背景色青を指定して、p要素に背景色赤を指定します。するとdiv要素の中のp要素の背景色は、継承されませんから当然赤になります。
p要素のbackrgound-colorプロパティの値:redの代わりに値inheritを指定すると、div要素に指定している背景色のブルーが、p要素にも継承されて、p要素の背景色もブルーになります。
p {background-color: red;}
p {background-color: inherit;}値にinheritを指定。