<インディアカ競技規則改定案>


 日本インディアカ協会は、今年、平成13年4月1日から実施するとして、インディアカ競技規則を改定すると発表しています。

 ここに掲載するのは、平成12年度指導審判員・認定員研修会[東京会場](平成13年2月3日〜4日実施)において配付された資料から抜粋して、受講者個人が掲載するものです。日本インディアカ協会の公式のものではありませんので、あらかじめご諒解ください。このページに関するご意見ご感想等は、こちらから、またはindiaca@happy.email.ne.jpへお願いいたします。

 主な改正点として日本インディアカ協会では次の6つをあげています。
(1)相手競技者とのネット下での接触を防ぐため、センターラインを設置する。
(2)技術水準の向上と体格・体力に優れた競技者に伴ったネットの高さを競技種目別毎に設定する。
(3)チーム編成を容易にするため、競技者を増員する。
(4)ローテーションの意味をいかすため、後列競技者のプレーを規制する。
(5)日常的に行われているラリーポイント制を導入し、サイドアウトサーブポイント制を廃止する。
(6)ラリーを長く続けるため、ブロッカーのワンタッチを打球許容回数に入れない。

 研修会は、東京会場の後、長崎(2/24〜25)、奈良(3/3〜4)、愛知(3/17〜18)、千葉(3/24〜25)と実施され、細かい部分の条文の修正等が行われるということです。改定競技規則の実施は、この4月1日からとし、平成13年度1年間は「移行期間」としています。
 確かに、条文の細かいところに用語の不統一など散見されますし、東京会場においては、パッシングザセンターラインのハンドシグナルも研修会で決まったという状況でしたので、今後まだ小さい部分での変更は出てくるものと思われます。


インディアカ競技規則(平成13年度版)

(●は受講者注です。)
序則
 現行どおり

第1章 競技場、設備および用具
第1条 コートおよび区画線
第1項 コート
 現行どおり

第2項 区画線
 コートは幅4cmの線によって囲まれ、いかなる場合でもポール(付属物を含む)および審判台を除く固定障害物より最小限2m離れている必要がある。コートの長い側の区画線をサイドライン、短い側の区画線をエンドライン、両サイドラインの中心を結ぶ直線をセンターラインという。
●センターラインが想像上のものではなく、実際のものとして定義されています。

第2条 ネット
第1項 規格
 ネットの丈は76cmから90cm、幅は6.10とし、ネットの上縁に7.6cmの白テープを2つ折りにしてつける。

(注)現行どおり
●丈が76cm→76cmから90cmとなっています。


第2項 高さ
 ネットの高さは、1.85mから2.25mとする。
 1. 男子2.15m
 2. 女子2.00m
 3. 男女混合2.15m
 4.シニア女子1.85m
 5.シニア男女混合2.00m
 6.ネットの高さは、コート面からネット上縁までのポールの高さで測定する。
●種目別が細かくなり、また国際ルールを意識して2.25mというものが入ってきています。

第3項 位置
 ネットは、コートの両ポール間にセンターラインの垂直上に沿って正しく張る。
●「両ポール間に」が入りました。


第3条 インディアカ
 現行どおり


第2章 チーム
第4条 チームの構成
第1項 チーム
1.競技者の数は、いかなる事情があっても1チーム4名とする。
2.チームには4名以内の交替競技者を用意することができる。
3.1チームは交替競技者を含め8名を超えることはできない。
4.チームを構成する競技者のうちから、1名を主将とする。
5.チームに監督、コーチ、マネージャー各1名を置くことができる。
6.競技中、監督、コーチ、マネージャーおよび交替競技者は、コート外の定められた場所に位置する。ただし、交替競技者は、ウォームアップする目的で一時その位置を離れることが許される。
●3名以内の交替競技者→4名以内の交替競技者、1チーム7名→1チーム8名、に。箇条書きに。

第2項 監督、主将の権利および義務
1.監督および主将は、競技の規律について責任を負う。
2.監督および主将は、休息または競技者交替のためタイムアウトを要求する権利がある。
3.監督および主将は、休息のため競技が中断されている間に限り、競技者と話をすることが許される。ただし、コート内に入ることは許されない。
4.競技の進行中に主審の判定に対して、監督の異議の申し出は許されない。
5.主将は全競技者の代弁者である。チームの主将を通じてのみ、主審に対して発言することができる。また、主将は義務を遂行する場合に限り、副審にも話かけることができる。
●箇条書きに。

(注)監督も競技者を兼ねることができるが、それによって1チームが8名を超えることは許されない。監督が競技者としてコート内にある間は、監督としての権限を失う。
●7名→8名に。主将がコート内にいない場合の表記がなくなった。主将は必ずしもコート内にいなくてよいことに。


第3項 競技者の義務
1.競技者は、つねに公正、誠実にプレーを行い、審判の指示と判定に従わなければならない。
2.競技者は、負傷の原因となるような物や、自分のプレーが有利になるようなものを身につけてはならない。
3.競技者は、自分の責任において眼鏡をつけることができる。
4.競技者は、競技服の胸部または背部に番号を表示する。
●箇条書きに。腕輪など→負傷の原因となるようなもの、に。ゼッケンについてもここに規定されています。

第4項 競技者の交替
現行どおり

(注)「3回を限度」というのは、競技者交替のタイムアウトを、3回までとれることを意味している。従って、交替する人数は一度に4名が交替しても1回と数える。
 セット間の競技者の交替は、いずれのセットの交替回数にも含まれないものとする。交替競技者は、登録メンバーの誰とでも交替できる。
●3名→4名に。


第3章 役員および役員の構成
第5条 役員団の構成
現行どおり

第6条 主審
現行どおり

(注)主審は、ネットの上端より目の位置が約50cm高く、ネットを見下ろせることができるよう位置するのがのぞましい。
 主審は、必要な判定を行ったときおよび競技進行上必要なときには、必ず吹笛をする。
●位置しなければならない→位置することがのぞましい、に。


第7条 副審
副審は、主審の反対側のネットの一端に位置し、主審の補助者となる。
副審の主要な任務は次のとおりとする。
1.チームの監督または、主将のタイムアウト、および競技者の交替を許可する。
2.タイムアウトの公式計時をする。
3.インディアカがコート外の物体に触れたかどうかを判断する。
4.主審の要求に従って、主審を補佐する。
5.主審から要求がない場合は、主としてタッチネット、コートアウト、アウトオブポジション、パッシング・ザ・センターラインを判断し、主審を補佐する。
6.記録員からサーバーの誤り通告を受けたとき主審を補佐する。
7.記録員がいない場合は、各セット開始前に両チームから提出されたローテーションオーダーにより、競技中サーバーの誤りがないかどうか判断する。
●5.の中で、オーバーネットがなくなり、パッシング・ザ・センターラインが入りました。6.が追加され、7.で「監視する」が「判断する」に。

(注)副審は、タイムアウトが要求されたときは、インディアカを保持する。
 第7条の5によるタッチネット、コートアウト、アウトオブポジション、パッシング・ザ・センターライン、サーバーの誤りを判断したとき、および記録員からサーバーの誤り通告を受けたとき直ちに吹笛する。
 主審に突然の発病などの事故が生じた際は、副審が主審となり競技の運営にあたる。
●第7条5、6、7の変更による変更。


第8条 線審
 線審の役割は次のとおりである。
1.エンドラインおよびサイドラインを明瞭に判断できるように位置する。
2.インディアカがライン近くに落ちたときの「グッド」あるいは「アウト」を指示する。
3.サーバーのフットフォールトの判断をする。
4.主審が明瞭な判定を下しえないような事項に関して、主審の要求に応じて意見を述べることができる。

(注)「ライン近くに落ちたとき」とは、エンドラインおよびサイドラインからそれぞれ30cmいないの床面にインディアカが落ちた瞬間、線審は旗を用いて「グッド」あるいは「アウト」の指示をする。30cm以上の床面にインディアカが落ちたときは、指示する必要はない。
●箇条書きになり、(注)でラインから30cm以上の場合は指示する必要がないことが明記された。30cmの根拠は、インディアカのおおよその長さから。


第9条 記録員
 記録員は、副審の側に位置し、競技の得点その他公式記録を作成する。
 記録員の役割は次のとおりである。
1.各セットの開始前に両チームの主将または監督から提出されたサービスオーダーにより競技中サーバーの誤りがないかどうかを判断する。
2.サーバーの誤りがあったと判断したときは、速やかに副審に通告する。
●箇条書きに。確認→判断に。2.が追加された。



第4章 競技規則

第10条 競技の種別
 競技の種別は次のとおりとする。
1.男子
2.女子
3.男女混合
4.シニア女子
5.シニア男女混合
6.男女混合は、競技中コート内に2名以上の女子競技者がいなければならない。
7.シニアは、男女いずれも年齢45歳以上の競技者によって構成されなければならない。
●競技の種別が新しく追加された。


第11条 競技方法
1.競技はラリーポイント制で行う。
2.競技は2チームの間において、常に各々4名の競技者によって行う。
3.両チームは、ネットによって分けられたコートの一半を占有し、インディアカをコート内の地表に触れさせないでお互いにネットを越えるように打つ。
4.コートは、セットごとに交替する。ただし最終セットにおいては、いずれかのチームが11点を先取したときコートを交替する。その場合サービスは交替時の状態のまま続行する。
 もしコートの交替が規定された時に行われずに進行したときは、気がついた時点で交替する。その場合得点はそのまま有効とする。
(注)ラリーポイント制とは、相手チームがサービスや返球に失敗したり、反則を犯すごとに、チームに1点が記録され、次の結果の1つを得る。
 (1)サービングチームは、サービスの続行と1点を得る。
 (2)レシービングチームは、サービスと1点を得る。
●箇条書きに。ラリーポイントになったことで(注)でその説明も。




第12条 勝敗の決定
第1項 セット数
現行どおり

第2項 セットの得点
 ラリーポイント制で先に21点を得たチームをそのセットの勝者とする。ただし両チームが各々20点を得たのちには、2点を勝ち越したチームをそのセットの勝者とする。
●ラリーポイントになったことで21点、20点に。 。


第13条 競技の開始およびサービス
第1項 コートおよびサービスの選択
 競技の開始に先だち、両チームの主将はジャンケンを行い、コートを選ぶか最初のサービスをとるかを決める。

第2項 競技の開始
 競技は主審のプレーボールの吹笛によって開始し、サービスをとったチームのローテーションオーダーに示された後列右の競技者が、最初のサービスを行う。

第3項 サービス
 サービスとは、後列右の競技者が、自コートのエンドラインの右半分のサービスエリアの地表に両足を置き、かつ、インディアカの台を片手で持ち、片手のアンダーハンドで相手側コート内に打ち込むプレーをいう。
1.サーバーがインディアカを打った瞬間に、インプレーの状態となる。
2.サービスによりインプレーの状態となるまで、両チームの競技者はローテーションオーダーに示された位置のままとする。
3.サービスは1回とする。もし、サーバーの支持手から離れたインディアカが、サーバーの身体に触れずに地上に落下した場合は、サービスを1回だけやりなおすことができる。ただし、このような方法で故意に競技を遅延させることは許されない。
4.サーバーは、インディアカを打つ瞬間両足をエンドラインの後方の地表に置き、かつ、サイドライン外側の想像延長線およびエンドラインの中央の想像延長線内より右半分の床面から踏み出してはならない。
5.サーバーが、主審の吹笛前にサービスを行った場合は、そのサービスは取り消され、やりなおしとする。
6.主審が、サービス移行の指示を行うまで、同一サーバーがサービスを続行する。

(注)「アンダーハンドで打つ」とは、腕が体側に平行して振られ、かつ床面に体して垂直方向に振られていることを意味する。従って、腕を水平方向に振るサイドハンド打ちなど、この規定どおりに行われない打ち方で打ったときは、そのサービスは反則となる。 (図参照)  サーバーがインディアカを打った瞬間に、片足もしくは両足が、エンドラインに触れるか、サイドライン外側もしくはエンドライン中央の想像延長線外に踏み出すとフットフォールトとなる。サイドラインおよびエンドライン中央の想像延長線上を踏むのはかまわない。  サーバーがインディアカを打った瞬間は、両足が床面に接地していないとフットフォールトとなる。
●箇条書きに。4.の表現はいろいろ問題があり表現を検討するとのこと。両足を地表につけているかどうかの判断は難しいし、瞬間片足の場合も多い。また、(注)でエンドライン中央の想像延長線という表現も加わった。



第4項 サービスの失敗
 サービスされたインディアカが、次のような状態になったときは、主審はサービス失敗の吹笛を行う。
1.インディアカがネットに触れたとき。
2.インディアカがネットの下を通過したとき。
3.インディアカがネット上を通過しなかったとき。
4.インディアカが相手チームの競技者に触れる前に、味方の競技者または、その他の物体に触れたとき。
5.インディアカがコートの区画線外に落ちたとき。
6.サーバーが主審のサービス会しの吹笛後、5秒以内にサービスを行わなかったとき。
7.サーバーが第13条第3項に定めるサービスの方法に反したサービスを行ったとき。
●1.が変更。ネットに触れればアウト。


第5項 サーバーの誤り
 サーバーの順番に誤りが発見された場合は、相手チームに1点が与えられ、サービスが移行する。また、その誤ったサーバーがサービスを行使している間に得た特典を失う。
 誤ったチームの競技者の位置は直ちに訂正する。

(注)サーバーの誤りのため無効となった競技中にとった休息のタイムアウトは、そのセット中にとったタイムアウトとして扱う。競技者の交替も同様とし、交替者を元に戻さないでよい。
●ラリーポイント制になり、ポイントが与えられるということに。



第6項 アウトオブポジション
現行どおり

(注)現行どおり


第7項 コートアウト
 サーバーがインディアカを打った瞬間に競技者がコート外に出ていた場合は反則となる。
●新しく追加された。


第8項 第1セット以降のセットのサービス
 各セットのサービス開始は、前のセットにおいて最初にサービスを行わなかったチームが行う。
●行使しなかった→行わなかった、に。


第9項 スクリーン
現行どおり

第14条 サービスの移行  サービングチームが失敗または反則を犯したとき、サービスを移行する。
●サービス権→サービスに。権がとれた。



第15条 ポジションの移動
第1項 ローテーション
 サービスを得たチームは、直ちに時計の針と同じ方向へ競技者の位置を一つずつ移動する。
●サービス権→サービスに。



第2項 セット開始時のポジションの変更
 セット開始前に副審に報告すれば、競技者およびポジションを前のセットと部分的、あるいは全面的に変更してもよい。

(注)監督または主将からセット開始前に副審に、競技者およびポジションの変更する旨の報告がなければ、前のセットの競技者およびポジションで競技を開始する。
●記録員への報告から副審への報告に。(注)も追加された。




第16条 タイムアウト
第1項 競技者交替のタイムアウト
 監督または主将は、インディアカがデッドのとき、主審または副審に競技者交替のタイムアウトを要求することができる。
1.主審によって交替がゆるされたときは、監督または主将は交代する両競技者を副審に報告し、直ちに交替させなければならない。
2.交替した競技者のローテーションオーダーは、被交替競技者の順位とする。

第2項 休息のタイムアウト
 監督または主将は、インディアカがデッドのとき、主審または副審に休息のタイムアウトを1セットに1回だけ要求することができる。
1.タイムアウトの長さは30秒を限度とする。
2.タイムアウト中、監督および主将はコート外から競技者に話しかけることができる。
(注)タイムアウトを要求した監督または主将が、30秒以内に自分の所定の位置に退いたときは、30秒の経過を待たずに直ちに競技を再開する。  タイムアウトを1回要求したのち、同一セット内に再び要求した場合は、主審または副審はそれを拒否し、警告を与える。さらに重ねて要求があったときは反則とする。
●箇条書きに。記録員に報告→副審に報告に。(注)では監督→監督または主将




第3項 レフリータイムアウト
現行どおり

第4項 セット間のタイムアウト
 競技のセット間に、3分間を限度としてタイムアウトをおく。
●3分間の→3分間を限度として、に。



第17条 打球

第1項 打球許容回数
 チームは、インディアカをネットを越えて相手側コートに返す前3回に限ってこれをプレーすることができる。
1.インディアカがネットに触れた場合は、さらにもう1回これをプレーすることができる。
2.したがってチームがインディアカをプレーすることができるのは4回をもって限度とする。
●箇条書きに。



第2項 打球許容部位
 競技者はインディアカをプレーするにあたっては、必ず片手の肘から先の部位を使用しなければならない。
 打ち方は片手の平手、手の甲握りこぶしなどいずれの方法でもよいが両手を同時に使ってはならない(ブロッキングは除く)
●(ブロッキングは除く)が追加。



第3項 打球の条件
現行どおり

第4項 ドリブル
 競技者は1回インディアカに触れたのち、他の競技者がこれに触れる前に、再びインディアカに触れることは許されない。
1.両手打ちはドリブルとなる。
2.インディアカがネットに触れた場合に限り、同一競技者はもう1回続けてインディアカに触れることができる。ただし、1競技者が連続して3回以上プレーすることは許されない。
●箇条書きに。



第5項 ホールディング
現行どおり

(注)現行どおり

第6項 アンタッチ
 インディアカが競技者の打球許容部位以外の身体に触れた場合は反則となる。
●新規に追加された。



第18条 2人の競技者によるプレー
第1項 相対する2人の競技者による同時プレー
 相対するチームの2人の競技者が、ネット上で同時にインディアカを打った場合は、インディアカが入ったコートの反対側の競技者が最後に触れたものとみなす。
1.インディアカが入ったコートのチームは3回プレーすることができる。
2.インディアカがコート内の地表に落ちたときは、インディアカが落ちた側のチームの失敗となる。また、インディアカがコート外に落ちたときは相手チームの失敗となる。
3.相対する2人の競技者が、インディアカをネット上で同時にホールディングした場合は、だぶるファウルとし、競技はやりなおしとなる。

第2項 同一チームの2人の競技者によるプレー
 同一チームの2人の競技者が同時にインディアカに触れた場合は、2回タッチしたものとして数える(ブロックは除く)。
1.同時にインディアカに触れた場合は、そのいずれかの競技者が続いてインディアカに触れても反則とならない。
2.競技者はインディアカを打ち返すために、味方競技者に接近したりまたは押しやったりしてもよい。しかしインディアカを打つために味方競技者を支えにすることは許されない。

第3項 ダブルファウル
 相対するチームの2人の競技者が、同時に個々の反則をした場合はダブルファウルを宣し、やりなおしとする。
(注)両チームの競技者による個々の反則は、最初に行った競技者だけをとりあげる。
●箇条書きに。(注)が追加。




第4項 ブロック
 ブロックとは、相手側から飛んでくるインディアカを肘から先の部位を使ってネット近くで阻止するプレーをいう。
1.ブロックはだれでも参加でき一人または全員で行ってもよい。
2.ブロックに限り、両手が同時にインディアカに触れてもよい。
3.ブロックに限り、インディアカが1人または2人以上の競技者に触れた場合は、打球許容回数としては数えない。
4.ブロックプレーの後、ブロック競技者が続いてインディアカに触れることは許される。
●箇条書きに。



(注)ネット近くとは、ネット上縁から床面ならびにエンドライン方向に30cmの範囲(空間)をいう。
 よって、それより床方向ならびにエンドライン方向に離れてのブロックプレーはドリブルの反則となる。
●インディアカのおおよその長さ30cmを基準にその空間が規定された。


第5項 ネットの上端とブロック競技者に同時に触れたインディアカ
現行どおり
 
第19条 後列競技者のアタック・プレー
 サービスとブロックを除く、後列競技者のアタック・プレーとは、左右いずれの競技者であっても、インディアカに触れた瞬間、片方の足または両足がコートの地表に接地して相手側コートに打ち返したプレーをいう。
1.後列競技者のアタック・プレーは、インディアカがネット上を通過したとき完了する。
2.後列競技者のアタック・プレーは、片方の足または両足がコートの地表に接地していれば、自コート内のどの位置で行ってもよい。

●新設。パッシングザセンターライン。



(注)アタック・プレーとは、ジャンプしてのスパイク・プレーだけをさすのではなく、サービスとブロックを除く、相手側コートに打ち返そうとする全てのプレーをさす。  両足でジャンプとしての後列競技者のアタック・プレーは、インディアカがネット上方の垂直面を通過した瞬間に反則となる。よって両足でジャンプしての後列競技者のアタック・プレーであっても相手側コートに入らなければ反則とはならない。
●とにかく両足が地表から離れていたらダメ、というのが日本協会からの説明。今後の動向に注目したい。




第20条 ネットに関係あるプレー
第1項 ネットに触れたインディアカ
 サービスでないインディアカが、ネットに触れて相手側コートに入った場合は、インプレーの状態にあるものとする。
 ただし、インディアカがネットに引っかかり静止した場合は、そのインディアカに最後に触れた競技者の失敗とする。
●表現が変わった。



第2項 タッチネット
 競技者は、インプレーの状態にあるとき、身体または衣服のどの部分も、ネットに触れてはならない。
1.打たれたインディアカがネットに触れた結果、自然にネットが反対側競技者に触れた場合は反則ではなく、競技はインプレーの状態にあるものとする。
2.相手側でインディアカがネットに触れた場合、ネットの反対側から故意にこれに触れてプレーを妨害してはいけない。
●箇条書きに。表現も少し変わった。



第3項 ダブルタッチネット
 相対するチームの2人の競技者が同時にネットに触れたときは、ダブルファウルとなる。

第4項 インターフェア−
 競技者は、インプレーの状態にあるとき、相手側コートにおいて相手側競技者に触れたり、相手チームのプレーを妨害することはできない。ただし、相手競技者に触れたり、相手側のプレーを妨害しなければ、ネット下垂直面を越えた空間に、手や足が出てしまっても許される。
●箇条書きに。表現も少し変わった。




第5項 アウトオブバウンズ
 インディアカが、次の状態になったときアウトオブバウンズという。
1.インディアカが、コート外の地表(コート区画線はコートに含む)、物体、ポールに触れた瞬間。
2.インディアカが、ネットの下の垂直面を越えた瞬間。
3.インディアカが、ネットの外側のセンターライン想像延長線上を越えた瞬間。
●箇条書きに。表現も少し変わった。




第6項 オーバーネット
現行どおり

第7項 パッシング・ザ・センターライン
 インプレーの状態にあるとき、競技者は身体のいかなる部分もセンターラインを踏み越え相手側コートに触れてはならない。
 アタックおよびブロック競技者の一連の動作中にセンターラインを踏み越え相手側コートに触れることは許されない。
●新設。




(注)一連の動作とは、アタックおよびブロックのプレーのジャンプから着地までをいう。つまりアタックおよびブロックのようにジャンプの多いプレーの場合は、着地した瞬間にその動作は終了したと考える。よって主審の吹笛によりラリーが終了しても、着地までは一連の動作中とし、着地した瞬間にセンターラインを踏み越え相手側コートに触れると反則となる。


第21条 ポイントおよびサービスの移行
 次の場合、チームは相手チームに1点を与える。サービングチームはサービスを失う。
●ラリーポイント制による変更。



1.インディアカが自コート内の地表に触れたとき(グッド)。
2.サービスが正当に行われなかったとき。
3.サーバーの順番の誤りが発見されたとき。
4.サービスがサービスエリアで行われなかったとき(ふっとフォールト)。
5.サービスしたインディアカがネットに触れたとき。
●ネットに触れたら相手側に入ってもアウト。



6.サーバーの動作をかくすため、腕を動かしたり、とびはねたり2人以上集まってサーバーをかくしたとき(スクリーン)。
7.サービスの際にローテーションオーダーに示された位置を守らなかったとき(アウトオブポジション)。
8.同一セットにおいて、すでに休息のタイムアウトを1回とった後2回目の休息のタイムアウト(原文;休憩のタイムアウト)の要求を拒否されたにもかかわらずさらに休息のタイムアウト(原文;休憩のタイムアウト)を要求したとき。
9.休息のタイムアウトを30秒以上超過したとき(主審および副審の解散の指示に従わなかったとき)。
10.すでに休息のタイムアウトを1回とった後、競技者の交替を直ちに行わなかったとき。
11.チームが続けて4回以上インディアカをプレーしたとき(オーバータイムス)。
12.インディアカを肘より先の部位以外でプレーしたとき(アンタッチ)。
13.同一競技者が続けて2回インディアカに触れたとき、および、両手でプレーしたとき。ただしブロックを除く。(ドリブル)。
14.インディアカを手や腕に静止させてしまったとき。(ホールディング)
15.後列競技者が相手側コートにインディアカを打ち返そうとインディアカに触れた瞬間両足がコート面から離れてたとき。
●表現を検討する、とのこと。



16.非合法な方法でブロックしたとき。
17.競技者がネットに触れたとき。(タッチネット)
18.相手側コートにおいてインプレーの状態にあるとき、ネットの下に手や足を出してインディアカや相手側競技者に触れたとき。(インターフェアー)
19.インディアカがコート外の地表等に触れたとき。(アウトオブバウンズ)
20.インディアカがネット上を敢然に通過しなかったとき。(アウトオブバウンズ)
21.競技者が相手側コートにあるインディアカを、ネットを越えて触れたとき。(オーバーネット)
22.インプレーの状態にあるとき、競技者の身体の一部がセンターラインを踏み越えて相手側コートに触れたとき。(パッシング・ザ・センターライン)
●新設。



23.サービス時に、サーバーを除く競技者がコート外に出ていたとき。(コートアウト)
24.インディアカをネットにひっかけてしまったとき。
25.競技者が2回目の個人警告を受けたとき。
●この表現も新規。



26.意識的に競技を遅延させたとき。
27.不法な競技者交替を行ったとき。
28.主審の許可なく、ゲームの停止中にコートを離れたとき。(セット間は除く)
29.不法な行為で反則の制裁を受けたとき。

第22条 制裁および罰則
現行どおり

第1項 制裁
現行どおり

第2項 罰則
現行どおり

(注)インディアカの警告は、チーム指導を基本とし、個人警告を受ける者が別にあっても、主将に対して警告を行う。特に侮辱的あるいは暴力的行為は、競技者失格としてその試合中、競技場から退場させる。



第23条 競技の没収
第1項 プレーの拒否
現行どおり

(注)現行どおり

第2項 不等な競技者の出場
現行どおり

第3項 競技者が3名以下になった場合
現行どおり


第24条 競技の中断、遅延および中止
第1項 競技の中断
現行どおり

第2項 競技の延期および中止
現行どおり

第25条 記録
現行どおり

(注)現行どおり

第24条 判定
第1項 判定
現行どおり

第2項 質問
 規則の解釈に関する判定についての質問は、直ちに行わなければならない。ただし、これを行えるのはチームの主将に限る。

(注)チームの主将からの質問は、受ける必要はない、ただし、そのプレーの規則の解釈に関する判定について説明する必要があると判断したときは質問に答えればよい。
 プレー終了ごとに質問を受けていれば競技進行に支障をきたす。


 本競技規則は平成13年4月1日より実施する。