大阪のスナフキンさんの写真集です

ムカデ事件

今や死語になりつつあるユースホステルですが、
何を隠そう、僕は城福寺YH・宿坊の常連の生き残りでした。
やってた事は、寺男そのものでした。
施餓鬼(せがき)の手伝いから、仏具磨き、ガキの相手からホステラーの食事の準備など…
でも、御利益(ごりやく)もありました。
他でアブレタ女の子を迎えに行って恩を売っておくとか、気に入った子を連泊させるとかね。
宴会は毎晩の事で、常連用のラウンジまでありました。
ちまたではキチガイユースと呼ばれていました。
でも流石に御仏(みほとけ)の前では、えxちは出来ませぬ…

そして常連は、一般ホステラーから隔離され、本堂か布団部屋で寝るのです。
取って置きのお話しがあります。

僕達が他愛もない話しを本堂で寝そべりながらしていた時のお話です。
本堂は、隙間だらけの仏様だけがやけに立派なくすんだ建物でした。
I君(東京の人)が突然立ち上がり、「痛いっ、あっ、ムカデ↑!!!!」
というのと同時にパンツを脱ぐんです。
すると、なんとI君のそれより立派なムカデがボタリ…

I君には申し訳なかったですが、みんな笑いを堪えきれずに大爆笑でした。

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スズメ蜂事件

それは、まだ僕が黄色のシビックに乗っていた頃のお話しです。
城福寺の隠れ観光ルートに石見銀山があります。
石見銀山についてはまた別の機会に。
僕達が、お誘いした女の子を石見銀山にご案内した時のお話しです。

古びた古寺に居た時、連れの男が石段を踏み外してよろけてしまったのです。
さあ大変、スズメ蜂の逆鱗に触れてしまったのです。
5人ぐらいで行ったのですが、みんな襲われてパニック状態です。
命からがらクルマまで戻ったのですが、時既に遅く各人何発か被弾してしまいました。

ここまでなら普通のお話しなんですが、これから更に恐怖の時間は続いたのです。
石見銀山の奥へ奥へと逃げ込んでいったのですが、
なんと運転する僕の目前にリーダーみたいなスズメバチが
先導しているではありませんか。
それで、クルマを停めると、四方八方から更に襲ってくるではありませんか。
体当たり攻撃です。ガツン、バコン、物凄い迫力です。
「まるで、ヒッチコックの鳥やな。」
まだ、冗談が出るぐらいの余裕がありました。
それで、逃げに逃げ、ここまで来れば大丈夫だろうと思い
みんなでトアル古びた神社におりたんです。
「あっ、痛い!」
誰かの叫び声とともにスサマジイ二次攻撃が始まりました。
逃げ惑う僕達に成す術もなく僕は、
これで誰かが死んだら明日の朝刊に間に合うだろうかとか思いましたね。

そうして、命からがら城福寺まで逃げ戻った僕達でした。
お寺で恭子さん(ちーママみたいな人)が心配してくれて、
「あんた、病院イカンとイケンよ。」(広島人?)
そう言って病院を紹介してくれました。
僕は一番多く4発も被弾していたので、もう手遅れではないかと思っていました。
道すがら、こんな短い生涯もあるんだなとか、
もっと楽しんでおけば良かったとか考えました。

病院ではつれない女医さんが唯一言、
「死ぬモノならもう死んでる。」
どうやら死にぞこなったみたいです。だからこうしてメールをしています。
しかし、最後に女医さんが怖い事を言いました。
「今度刺されたら、ドーなるかわからん。」
そうなんです。執行猶予どころか、法務大臣の執行を待つ死刑囚のようなモノです。
でもしょっちゅう山に行っているし…
何とか蜂と御友達になる方法を模索しています。     

 スナフキン