こんな感じになりました

スチール製のフレームをデザインし
そこにステンドグラスを取り付けることにしました

梁を三分割し、くりぬいてもらう
ラインを決めています。

最初に見たときはどうしたものかと思いました

 昨年の展覧会の時に依頼を受けていたものですが、いつもの通り遅くなってしまいました
自分たちが昔住んでいた家を取り壊すことになり、その思い出を残すために梁を一本残して
おかれたそうです。
 その梁を使ってランプを作ってもらえないかという依頼でしたが、実際に梁を見てみると
かなり存在感のあるもので、その質感をどう生かしたらよいものかといろいろ悩んだ結果
こんな感じのものになりました。
 いまではあまり使われていない手斧(ちょうな)の刃の痕や、木組みなどはそのまま残し
障子越しに庭を眺めているようなイメージで、もみじとつわぶきをモチーフにデザインしました。
 制作するに当たっては自分のテリトリーを超えた作業もたくさんあり、木工芸や金属加工を
やっている知人の力を借りながら何とか思ったような作品になりました。
 出来上がったランプは、それぞれ独立されたご兄弟3人の新たな家を彩るようです。
 思ったよりも大変な作業の連続でしたが、自分一人では考え付かないフォルムのものになり
楽しくて、出来上がってしまうのが残念な仕事でした。

T邸ランプ (思い出三態)

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