おかげさまで生きる 2014.07

矢作直樹

幻冬舎 1000円

 

見えないものに意味がある

  100人いれば100通りの死がある

           それは大いなる存在のみぞ知る領域。私たちは生かされていることに感謝したい。

人生には何か大きな力が働くことがある。

           今日も、朝日を浴びられることがありがたい。

死は怖ろしいものではない。ただ知らないから怖ろしいだけ。

           肉体死したら終わりではない。「この世にはあり得ないことなどない」という考えを追い出そう。

気は生命の源。

           全身がプラスのエネルギーで満たされると病気になりにくくなる。

言葉で伝わらないことが手で伝わることがある。

           手当てはどんな人にもできる。手を当てる、手を握ることで、私たちは気力を交換している。

死ぬことは普通のこと。

           人生は、寿命があるからこそ素晴らしい。限られた時間をいかに過ごすかが大事。

           どんな人にも永遠の寿命はない。だからこそ、今を楽しみ、今を生きることに集中しよう。

今を生かされていることに感謝。

           生きることは死ぬこと。あるがままの自分を受け入れ、「すべては学びである」と知る。

           あなたは一人で生きているのではない。

           自分だけが悪いとか、相手だけが悪いとか思っていては正しい生き方を見つけることはできない。

人事を尽くして天命を待つ。

           世の中には急変することがたくさんある。だからこそ、事前の準備がとても大切。

           自分が出きることをやり尽くしたら、後は運を天に任せる。

一人で逝くのも孤独ではない。

           どこで逝こうと、自分は自分なのだという気持ちを忘れない。

           去り逝くかたちに違いはない。

 

答えは出すものでなく出るもの

 

急いではことをし損じる。待ってみる。任せてみる。

           時代のスピード感はどこかの誰かが勝手に作り出しているものだから、

           それに巻き込まれてイライラせずに、待つことを大切にしよう。

仕方ないことはしかたない

           決断に迷いは持たない。理不尽な状況でも、覚悟を込めなければ前には進めない。

           「たら・れば」的な発想は現実には通らない。どうしょうもないことを受け入れる姿勢が大事。

寿命ではなく「余命」を頭におく。

           人生は、生きた年数で判断されるべきものではない.死から逃げない、目をそらさない。

           今日と同じ日がくるかどうかはわからない.「平均寿命まで生きる」ことを目標にしない。

忙しい時ほど周りを見回す。

           仕事や子育てに忙しい時こそ政治や経済に目を向ける。

           30ー40だいの頑張りに日本は支えられている。だからこそ社会の動きに関心を向けよう。

           中堅の意識が変わると、国家の意識が変わる。

余計な物欲がないのはいいこと。多くのトラブルを避けられる。

           だからといって内向きに考え過ぎるのは問題。人はコミニュケイションの積み重ねで成長する。

今の人生は一度限り、今回限り。

           自分は愛されていないという勝手な思い込みは、早く捨てる。

           誰にも愛されない人はこの世に存在しない。いじめた相手の苦しみは、いじめた人に必ず跳ね返る。

「無理」が私たちを苦しめる。

           自分が思っているほど、周囲は自分のことを気にしていない。

           心は毎日、コロコロかわるもの.我欲に目が眩むとストレスにまみれてしまうだけ。

反省すれど後悔せず。

           常にニュートラルな状態でいると、どんなことが起きても冷静に対応できるようになる。

 

 

欲しがるのをやめる

 

課題は解決しないと追いかけてくる

           自分さえ良ければという甘い囁きに乗ると、後々面倒なことになり、必ずツケを払うことになる。

立場をわきまえると信頼を勝ち取れる

           自分の置かれた場所を知る。判断する時に「客観視」ほど強い武器はない。

           一度落とした信頼を元にもどすことほど困難な作業はない。

年相応に欲の始末をする

           物欲に振り回されてはいけない。

           様々な物は私たちを楽しませてくれる反面、私たちを苦しめることもある。

           私たちがあの世に持っていけるのは、様々な経験から得た記憶だけ。

エイジングを楽しむ余裕を持つ

           余計な見栄をはらず、周囲の評価を気にせず、生きている人は輝いて見える。

つながりを切らずに、しがらみを断つ

           人生はギブアンドギブ。惜しみなく与えつづけると、全く別のところからギフトが届く。

           しがらみを捨てて自分を開放すると、孤独感が薄れて他者とのつながりが太くなり、

           人生その物が豊になる。

 

評価は誰かの思い込みに過ぎない

 

「あなたはガンです」と伝えるのは思いやりか

           自分が気づかないうちに、相手を不快にさせることがある。

           会話をするときには、相手がどう思うのか、幸せになれるのかを考える。

           対話の中にこそ、学びがある。大事なのは相手と視点を合わせること。

蒔いた種は自分で刈り取る。

           悪いことが起きたら、学びのチャンスと考える。

           いつまでも自分を責めず、良いことに目を向ける。

           原因の結果として起きることをありのままに認めること。

           どこに視点を定めるかは自分次第。

いつもお天道さまが見ている

           あなたの胸の中にも、お天道さまはいる。

           誰も見ていなくとも、ズルや不正はしない。恥じない生き方をする。

誇りはすべての人が生まれたときから持っている。

           自分は誰にも置き換えられない存在.

           奇跡の連続の末にこの世に生まれたという事実を知っておくこと。

           誇りと驕りは表裏の関係.誇りは誰かと比べるものではない。

良し悪しは、常にあやふやなもの

           常識とは、限られた期間内における多数の賛成に基づく合意と解釈される。

           多数の賛成の裏側には反対意見があります。数のバランスは時代で変わります。

           権力者が代わるごとに時代が刷新された事実を「歴史」と呼ぶ。歴史ごとに常識は変わる。

見えないものには敏感に、世の忙しさには鈍感に

           人生は鈍感なくらいの方が快適に暮らせます。

           すべての評価は誰かの思い込みに過ぎないので、それを気にしてストレスを貯めるのは愚かである。

 

人は魂でつながっている

 

人も事象もすべてつながっている

           私たちは皆つながっています。

           すべての人が自分の身内であると同時に、すべての人が自分の「写鏡」なのです。

           この世のことはすべて、何らかの意味があると同時に、意味がわからないこともたくさんあるのだと思います。

           もっと「つながり」を意識して生きることが大切。

言葉には言霊がある

           自分が口にした言葉には責任を持つ。非礼な言葉を口にすべきではない。

           言葉はその国の歴史を表す。

           挨拶は思いやりの作法であり、お互いの生存確認である。

人をだますな、清明正直。

           愛/調和/寛容の三つが日本人の特性。

           どちらかがダウンするまで続けるケンカほど無意味なものはない。

神道はすべてのものをありがたいと感じる力。

           すべてのものは、ともに生きる大事な仲間。

           潔さとは神道の根幹をなすものであり、私たちがすべて持つ「生まれながらの感覚」なのです。

思い込まず、謙虚に今を楽しむ。それで人生は変わる