第七回講話 食事場所にテレビは置くな
01.06.04
むかつく、我慢できない、人の話を聞けない・人に言いたいことがうまく言えない。こういった子供達がどんどん増えているという。
一人っ子で大事に育てられすぎているからだとか、しつけが甘すぎるからだとか、ゲームや「勉強をやってもらう」のに忙しくているからだとかいろんなことが言われている。
しかし、考えてみれば子供達に不足しているのは、「相手の言うことをしっかり聞いて自分の言いたいことをわかりやすく言う」という「基本的なコミュニケーション」である。
家庭内で、幼児期から親兄弟の中に対してキチンと自分の言いたいことが言えるような訓練がされていたかが問題である。
なかなか家族がそろうこともなく、やっとそろったとしても「黙々と食らって」・「不気味にテレビの方をみている」光景はなんとかならないものだろうか。
親自身が野球中継に夢中になり、子供の周囲に今日起きた事など何にも話題にのらなく,放って置かれて良い子でいるように言われていたのでは、子供自身にも不満やイライラがたまり、ついには「切れてしまう」であろう。
子供の誕生パーティをする時にもテレビをつけっぱなし出いるのは困ったものである。「誰を大事にしているのか」中心人物が分からなくなってしまっている。見たい番組があるなら、ビデオに撮っておいて後からゆっくり観ればいいのである。置かぬにこしたことはない。まず親から実践しよう。
夫婦の会話もなにも寝室だけの問題ではないのだ。食事の時くらいざっくばらんに何を考えているのか表現し合うのが、本来のコミュニケーションではなかろうか。
実際、我が家では100x200cmの大きな食卓を用意し、家族の団らんの場とし、試験勉強もお料理の支度もそこで行っている。なお、テレビは別の私の部屋に一台だけあるが、ビデオを二台つないでいるので、何ら困ったことはない。子供部屋にはもちろん置いていない。