HORMON   年齢とホルモン量の変化

  女性の場合、平均50歳の閉経の前後で、女性ホルモンが急激に低下するのが知られているが、
  男性では、男性ホルモンが30歳代からゆっくりと低下し始め、
40歳前後に落ち込みの早い第一のピーク、50歳を中心とする第二の落ち込みのピークを迎え
ついには、60歳には30歳の半分になる。


 


  男にも更年期傷害
              00,08,21読売新聞

 更年期障害とは

1976年フランスでの国際学会にて
1,加齢による性ホルモンの欠落
2,社会的環境の変化
3,心理的要因

の三つが複合して起こると定義された。これは、もちろん対象が女性であった。
しかし、更年期は、性成熟期と老年期をつなぐ転換期。女性だけのものではない。

 男性の更年期の症状は、
女性と同様に動機や肩こり、腰痛、手足のしびれ、頭痛、発汗など、不定愁訴と呼ばれ、一つに絞れない症状が多い。
無気力など、うつ症状を訴える人もいるが、うつ病と異なり、積極的に解決したいという受診姿勢がある。

 女性の場合、平均50歳の閉経の前後で、女性ホルモンが急激に低下するのが知られているが、
  男性では、男性ホルモンが30歳代からゆっくりと低下し始め、
40歳前後に落ち込みの早い第一のピーク、50歳を中心とする第二の落ち込みのピークを迎え
ついには、60歳には30歳の半分になる。

 社会環境からみると、中高年期は、管理職に就くなどストレスが多くなり、
家庭では子供の受験や、夫婦間のすれ違いなどといった心配事を抱える年代。
特に40歳くらいの場合には、これから仕事で活躍したいという気持ちと
それに付いていけない体力の不均衡に悩み症状が悪化する。

 うつ症状は、激務で疲れているからとか、男ならこのくらい当たり前、と見過ごされてきた。
しかし、性欲がなくなったり、勃起障害など年齢不相応に性機能が低下してきたら、
うつ状態を疑って良い。ストレスが重なると、自殺や過労死を誘発するおそれがある。
実際、男性の自殺は、50歳代を中心とする中高年に多く、同世代の女性の3倍にものぼる。


	自己チェツクリスト

 身体的状況
	1.白髪が増えてきた
	2.あっさりした食事を好むようになった
	3.酒は好きなのに飲めなくなった。
	4.性的能力が著しく減退した
	5.肩こりや腰痛が頻発するようになった

 心的状況
	1.何となく自信がもてなくなってきた
	2.仕事をしていても根気が続かない(無気力)
	3.最近さっぱりした気分を味わっていない(倦怠感)
	4.女性に心ときめくことが少なくなった
	5.大声で笑ったり怒こったりしなくなった

 医師を受診必要な症状
	1.慢性的な不眠に悩まされている
	2.息切れして、胸が痛くなる
	3.最近体重が減りだした
	4.ほとんど一日中不愉快で、憂鬱な感じ
	5.突然興奮することが多くなった


PMS 月経前症候群

2000.10.29読売新聞

PMS =premenstrual Syndromeとは、月経の二週間前ほどからおこる不調で、

身体症状、精神症状、社会的症状の三つの症状があげられる。

身体症状== 下腹部痛     腰痛     頭痛
        肩こり        むくみ    乳房が張る
        ニキビがでやすい 眠くなる  おりものが増える  疲れやすい

精神症状== イライラ     怒りやすい  攻撃的になる
        憂鬱       集中できない
 
社会的症状= いつも通り仕事が出来ない 面倒くさくなる
          他人と口論する  月経がいやになる 家にこもる

 症状の出方や程度には個人差がある。排卵後のホルモンバランスの変化による

とされているが、詳しい仕組みは分かっていない。


93%の女性が当てはまる症状があると答え、60%が気になると答えたにもかかわらず、対策をとっているのはわずかに20%にしかすぎなかった。大半の人は、何となく具合の悪いままに我慢してやり過ごしているようだ。


 自分で体調や気分の変化を知れば、それだけで症状が和らぐことが多いものです。

まず、自分についてよく観察して記録をつけてみましょう。