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ゆうゆう人生応援団 新しい視点で充実した高齢期を過ごすために! 

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(1)人生年代について

誕生・成長・成熟。老衰・死という人間の生理的な加齢過程に応じて個人の一生をとらえる「ライフサイクル」という考え方があります。もちろん、これはすべての人に当てはまる訳ではありません。

古代インドにおいて、上層階級であるバラモンのあいだでは、理想的な人生観として四住期(マヌ法典)という考え方がありました。これは、人生の段階を次の四つに区分します。

「学生期(がくしょうき)」 将来に備えて、学問、技術、教養などを身につける時期。
「家住期(かじゅうき)」 勉学や訓練を終えて、職業を持ち家庭を営む時期。
「林住期(りんじゅうき)」 その勤めも果たし、自然に向き直って自分自身の人生を静かに見つめる時期。
「遊行期(ゆぎょうき)」 家を捨て死に場所を求める放浪と祈りの余生の時期。
 
人生後半の林住期、遊行期の生き方を考えてみましょう。

(2)林住期・遊行期の生き方

平均寿命の大幅な伸び、出生率の低下により少子高齢化社会といわれています。団塊世代が定年を迎える時期でもあり、ますます高齢化が進むと予測されています。
厚生労働省が毎年発表している「簡易生命表(平成25年)」よると、60歳の男性からの平均余命は23.14年、70歳男性15.28年、80歳男性8.61年あるとされています。100歳を超える長寿者も年々増加しています。

大事なことは、うまく年を重ねることであり、これを Successful Ageing 成功加齢といいます。単に若作りしたり、不老を目指すのではなく、首尾よく年を重ねることであり、そのためには老いを意識することも大事なことです。「老い」を意識したときに、いかに心身を対処すべきかが見えてきます。

加齢により生物学的な変化が生じる基礎的老化を防止することはまず不可能です。しかし、緊張感、心理的なトラウマ、病気、傷害などのストレスから基礎的老化を促進する副次的老化は、おくらせる事が可能と言われています。
もちろん、現実は厳しく、病気や死に対する不安、介護問題、子どもとの同居・別居などに関わる問題、配偶者の死別後の人生、生きがいの喪失などの問題が起きることも予想されます。

(3)林住期の生き方を考える

林住期をどう生きるかは、個人の考えにより一律に定義すべき事ではありませんが、年齢にとらわれない生き方が大事であることは、だれにでも当てはまることでしょう。
「若さ」が絶対という社会構造から抜け出すことを考えましょう。加齢による衰えは間違いない事実であり、いたずらに若さを追い求めることは止めて、むしろ老化を遅らせる努力はすることが必要です。

老化は、加齢により生物学的な変化が生まれる基礎的老化と、過度の緊張感、心理的なトラウマ、病気や障害などの人生上のストレスのよって基礎的老化を促進させる副次的老化に分けることができます。基礎的老化を防止することも必要ですが、副次的老化を遅らせることの方が容易といえます。

(4)林住期を楽しむ(貝原益軒の生き方)

高齢になっても輝いて生き続けるという命題に、江戸時代の学者貝原益軒の生き様は、現代においても参考になります。貝原益軒は、八十五歳という長寿を全うしています。当時の平均寿命は、四十歳前後と言われていますが、これは乳幼児の死亡率が異常に高いためで、五十歳以上の人たちの平均死亡年齢は、七十歳代と考えられています。有名な長寿者としては、近松門左衛門七十二歳、杉田玄白八十五歳、加賀千代女七十三歳、滝沢馬琴八十二歳、葛飾北斎九十歳(いずれも数え年)等々があげられます。

貝原益軒は、人間の寿命は百歳と考え、少なくとも七十、八十歳代まで保つことが養生であると考えていたようです。高齢になってからの人生の楽しみを図のように考えていたと思われます。











愛は温和慈恵、人をにくまざるの心、敬は、小心翼々、人をあなどらざる心です。豊かさを無限に追い求めることは、人間のおごりであり、決して真の幸福にはつながりません。心は楽にし、苦しめず、からだは使い、やすめ過ぎないことです。


平均を意識しない
 他と比較しての価値判断基準から脱却することで人生が楽しくなります。

知足
 高望みせず、現状の自分自身を完全に肯定します。

所有から存在へ
 存在を指向することは、人生の目的が自分自身に固有の心的な力へと方向づけられているということです。

(5)遊行期を楽しむ

 加齢によりいろいろな変化が影響してくるのが遊行期です。かっての同僚や友人の何人かは亡くなる人もあり、病床にあるということも起こります。カラダの衰えを感じることもしばしば起こります。なかには家族の介護に明け暮れる人もあります。そのような状況下でもつぎのようなキーワードを参考にしつつ生き抜くことが大事です。

新たな生き方を受け入れる
 過去の人生にしがみつかず、現在の新たな人生を受け入れ、過去の華やかだった人生は幸せな記憶としてとどめましょう。

いらないものを捨てる
 身の回りをみると、いならいと思いながらしまってあるものが沢山あります。思い切って捨てることが大事です。

今を生きる
 今を大事に生きることが大切です。この瞬間を大事にしましょう。

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