あーあ・・・今日も疲れたわぁ・・・・・

お風呂に入って、風呂は命の洗濯ねぇ・・・ホント
それよりも今日は臨時収入があったから、ヤホぉ♪エビチュを買っちゃいました♪
お風呂上がりのビールは命の洗濯どころじゃなくって・・・もう言葉に表せないくらいのエ・ツ・ラ・ク♪
つまみはシンちゃんの作ったのが冷蔵庫に入ってるしぃ・・・えーと・・・オォ焼肉ではないか!
とりあえずこれはチンしてっと・・・・・
その間にまずはいっとけってかぁ。
プシュン!!
おぉおぉ・・・泡が噴き出してくるではないか。愛い奴め♪
ングングっ・・・・・プッハァ・・・・・さ・い・こ・う♪






[25時の贈り物]

written by オサーン







いや、今日は午前中でひけたから、仕事帰りにね、パチンコ寄ったのよ。そしたら2000円で・・・・・出たわよシンちゃんが。
「逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。そう、逃げちゃ駄目だ。」って

なかなか、シンちゃんもカッコいいじゃなーい♪その後のレイの月をバックにした背景もきれいだったわね。
で、結局、あんのムカつくゼルエルをアスカがランチャーでKOしてくれたのが始まりよ。
それは時短だったけど、その後もまたシンちゃんが出て来て必死に
「動いてよぉぉぉっ!!」って
暴走モード突入ね。いや、お姉さん惚れちゃうわよ。シンちゃん♪

そこから8連チャンしたんだけどね・・・
あ、あと、時短終わったと思ったらもう一回始まって・・・それも5連チャンで・・・・・
それから・・・・・今度は引き戻して3連チャンで・・・・・
あと、もう2回ほど続いてねぇ・・・・・

ただ・・・お店入ったのが遅かったから
「本日のご来店ありがとうございます・・・」って
まあ、最後は時短中だったし、来ない感じだったからいいんだけどさ。
18箱!!いや気持ちいいですぅ♪

フッフッフ、わたしには幸運の女神がついているようだぁ!!
なんとぉ・・・110000円プラス♪
今日飲む分は冷えてるの買って後は2箱だけ買って来たわ。
明日は休みだし10本くらいはいけるかなって♪


と、それはともかく・・・ん?誰?
あ、何だアスカかぁ・・・・・明日は学校休みだし、深夜放送でも見る気かな?
まあ、たいしたものやってないんだけどね。特に面白いものなんてありゃしないわよ。


「ミサト、何だか機嫌良さそうじゃない♪」
「アスカ?見たいテレビでもあるの?」
「んーん、DVD借りて来たのよ。」
「誰に借りたの?」
「加持さんよ」

まさか・・・隠れてエッチなDVD見ようとしてたんじゃないでしょうね。
アイツのとこにはそんなのしかないはずだから・・・・・ちょっとぉ、間違った知識をもって挑むのはまずいわよ!!
もう、DVDセットしてるし・・・・・私の前でそんなの見るつもりだったら相当な大物ね・・・・・
・・・・・この子ならやりかねないけど・・・・・


「アスカ、それ何?」
「世界遺産だけど、何? ミサト、見たいテレビとかないんでしょ?借りるわよ。」
「ええ・・・別に・・・」

期待はいい意味で裏切られたけど、この子の年代で。あんな●HKがやりそうな番組見ておもしろいのかなぁ?
いや、大人が見るとすごくいい番組だと思うわよ。



あぁ・・・そうか・・・この子もシンジ君もそうだけど自由に市外に出ることすらできないんだもんね。
夏休みだってシンジ君と芦ノ湖周遊して、ロープウェイ乗っただけだもんねぇ・・・・・


そりゃあ、旅行に行きたいとも思うわよね。まあ、わたしもあんまり行けなかったんだけどね。
でも、クラスメイトとかに比べてどこも行けないのは事実よねぇ・・・
アスカもシンジ君も特殊な環境にいたから子供の頃もどこも行けなかったんだろうし・・・
でもさ、そういう所に行ってみたいって思うようになったのは、何て言うんだろう、心が成長したのかな?
監督日誌にも記入した方がいいのかも知れないわね。
おぉっとぉ!仕事の事考えるとビールがまずくなっちまう・・・


修学旅行のときだってゴメンねって思ったわよ・・・少しは。
少しはって・・・だって、私たちはそれがなかったんだもん・・・・・だから少しは、ね。
でも、星の砂もらって来て恨めしそうに見てたっけね。だけど草津の湯だって悪くはなかったでしょ?





お、始まった。どんな所がお好みなのかな?
ん?これ編集してあるのかな?ほうほう・・・見たい所だけまとめてあるのか・・・・・
加持にこんな趣味があったとはねぇ・・・でも、加持にそんな暇あんのかなぁ?

「ねぇ、これ加持が編集したの?」
「もともとは日向さんのらしいわよ。そのデータから抜き出して加持さんに作ってもらったの。」
「へぇ・・・・・」

たしかに、日向君ならこういうの好きかもね。少し前の休暇もどっか行ってたみたいだし。
もっとも、最近はそれどころじゃなくってこういうので済ますしかないもんねぇ・・・・・
まあ、部下のささやかな愉しみにケチつける気はないわよ。


ちなみにやっぱり気候の変動とかで自然関係の世界遺産には大きな影響があったらしいわね。
パタゴニアの氷河とかなんかは跡形もなくなっちゃったし、知床にだって今はヤシの木が育ちそうだもん。
あと、古い建造物は修復とかそういうのだっておざなりになってるのもあるから傷んでるものも多いわ。
まあ、こんな時代だし、しょうがないわよねぇ・・・・・



「アスカはさぁ、どっか世界遺産って見たことあるの?」
「ないわよ。」

そりゃ、そうよねぇ。なんか悪いこと聞いちゃったかなぁ・・・

「そうだ、確かシンちゃんって京都の出身じゃなかったかしら?」
「京都って?」
「あらぁ、あの辺りは街全体が世界遺産みたいなもんよ。アンタも知ってるでしょ?金閣寺とか」

「へぇ、シンジってそういうとこで育ったのか・・・」
「あ、でも、物心ついた頃にはどっか移っちゃったのかなぁ?でも、覚えてる事とかあったりして・・・アスカ、そういう話はしたことある?」
「ないわよ。」



ちなみにやっぱり、日本は腐っても経済大国だからあの辺の文化遺産はちゃんと整備されてる。
だから、セカンドインパクトの前とその後はあんまり変わってないみたい。
いちおう、私だって京都くらいは行った事あるわよ。



ほうほう・・・・・やっぱり日本か。
ちらっと再生リスト確認してっと・・・・・合掌造り・・・飛騨だ。
それから・・・やっぱり京都、奈良はあるわねぇ。日本人なら一回は見ておきたい所よね・・・
後は・・・屋久島かぁ。縄文杉とか・・・残ってるのはさすがねぇ・・・
そりゃそうか、縄文時代って今みたいな常夏の気候だったんだっけ?
そこからの気候の変化にも関わらず残ってるんだから、やっぱり自然って強いなぁ・・・ゴクゴク・・・縄文杉にかんぱーい♪


「ねえ、アスカぁ、誰かとそういうとこ行ってみたいんでしょ?」
「ん?」
「やっぱりシンちゃん?」

「な、な、な、何言ってんのよっ!!」


あらぁ・・・ホント、この子ってばこういう事を聞くと言葉はとにかくとして態度はバレバレなんだから・・・
まあ、あんまりいじめてヘソ曲げちゃっても困るしさぁ・・・



「・・・例えばよ、そうそう、わたしと行くんならどこに行ってみたい?」
「んー、セレンゲティね!」
「へ?それどこ?」
「アフリカよ」

「アフリカのサバンナよ。キリマンジャロの麓、野生動物の楽園。」
「ふーん、そんなとこあるんだ。で、なんでそこなの?」

わたしって確かに行動的だし、そういうところもいいなぁって思うし、行ってみたいわね・・・
キリマンジャロの雪ってあの辺が舞台なのかな?
でも、何故わたしと行きたいのがそこなのか、理由はちゃんと聞いとく必要はあるわ・・・・・

「ミサトだったら食料も調達できそうだし・・・いざとなったらヌーの一頭くらい素手で倒せるんじゃない?」
「はへ?」
「それにライオンに襲われたって問題なさそうだもん。ライオンにも逆に噛みつけると思うわ」

冗談にしてもよろしくないわね・・・この回答。それに笑わないで真顔で言いやがった。
コイツのわたしに対するイメージはそれかい!!
・・・わかったわ・・・シンちゃんに言って来月はお菓子抜きにしてやる!




まぁ、顔は引きつってるだろうけど、ここは平静を装って・・・っと。

「じゃあ、加持だったら?」
「んー、クレムリンね。」

ほほぅ、旧ソ連と言えばスパイの本場だもんね・・・って
おいっ!そんな事知ってるのかよ!?こりゃまずいわよねぇ・・・

「何で?」
「だってさぁ、きれいだしぃ、赤の広場って名前も好きだし。」
「うんうん」
「それにさぁ、近いご先祖様達はそこに向かって進軍して果たせなかったんだからそこに行ってみたいのよ。」


第三帝国・・・・・?
ナ●スの旗はいくら何でも立てちゃだめよ、アスカっ!
それこそ核の冬で今度は氷河期になりかねないわよ。

半分軍隊みたいなネルフ、それもドイツで教育されるとそう思うようになるのかな?
でも、わたしも日本でネルフ長いけどガダルカナルに行きたいなんて思ったことはないわよ・・・


お、こっち向いてニヤッと笑いやがった。

「モスクワって寒いんでしょ?そしたらさぁ、加持さんにすぐ暖めてもらえるじゃなーい♪」
「な、な・・・」
「あとさぁ、豪華なシベリヤ鉄道でさぁ、二人っきりで、長い列車の旅ですることって言ったら・・・ねぇ♪」


このガキんちょ・・・・・方針決定。
最後は絶対、シンちゃんで締めて反撃してやる・・・・・
だいたい子供の言う冗談じゃないわよ!それは。



「・・・じゃ、じゃあさ、ヒカリちゃんだったらどこかなぁ?」
「そうねぇ、タージ・マハルなんかいいわよね。」

「インドかぁ。インドと言えばやっぱりカレーっしょ!?」

タンドールチキンにビールってかぁ・・・・・
あ、ヨダレ垂れた。見られてない??
フキフキっと・・・危ない危ない。

「タージ・マハルってさぁ、ロマンチックなエピソードあるじゃない。」
「ん?なんだっけ?」
「あれはさぁ、亡き愛妃のために建てたんでしょ?あとさぁその王様って晩年は幽閉されて・・・」
「うんうん」
「牢獄の窓から建物を見てはその人を思い出して涙を流してたって言うじゃない?」


あぁ、アスカもやっぱり女の子よねぇ・・・
そういう所にも気持が行くようになったのはすごくいいことだと思うわ。
でも、今のわたしの頭の中は本場のカレーとタンドールチキン!!つまり酒の肴。

「カレーもおいしそうよねぇ」
「まあね。ヒカリと一緒においしいカレーを作れるように研究してくるわ。」

「ちなみに・・・ミサトの作るカレーはカレーじゃないわよ。」


フンっ!!大きなお世話よ。
それにさぁ、最近やっと、ちょっとまともなカレーが作れるようになったからっていい気になるんじゃないわよ。



あとさぁ、どうせ本場のカレー食べたって、結論は

「シンジの作ったカレーが一番おいしいわ」

帰ってきたら仏頂面して、そう言うんでしょ。
もっと素直に、いつも笑顔でそういう事を言ってあげればシンちゃんだって喜ぶのにねぇ。
ホント、シンちゃんに対しては素直じゃないんだから・・・・・




さて、仕上げに行きますか。
本日のメインイベントでございます♪


「じゃあ、シンちゃんと二人っきりだったらどこに行きたい♪」

あ、考えてる・・・今度は割と素直な反応ね。ちょっと意外。

「やっぱり、京都・・・・・かな・・・・・」
「へえ・・・何で?」

「やっぱり、シンジの生まれた所だし・・・日本に溶け込むには一回は見てみたいと思うから」



・・・アンタ、何気にスゴイ事言ってない?

シンジ君の故郷を見て・・・それに日本人になるって・・・・・

お姉さんの頭の中ではそう変換したわよ。
そう?そこまで考えてるの?


お、自分で言っておきながら赤くなってる♪
カワイイわねえ、そういうとこ。まあ、お姉さんはそんなことじゃないかなぁと予測はしていたけどね。



「シンジ君と京都に行きたいの?」

「・・・・・うん・・・・・」

赤くなって頷いてる・・・健気よね・・・・・





「いいわ。じゃあ来週の土日、シンちゃんと行ってらっしゃい、京都。」

「ホント?ホントに?」

「ミサト、ホントにいいの?約束してくれる?ホントに・・・・・」
「ええ、女に二言はないわ!!」



???あれ???
わたし一体、何言いだしてるの!?!?
チガウ・・・チガウ!!チガウぅぅぅっ!!!
そんな事言うつもりじゃなかった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・
あれ・・・まずい・・・本気にしてる。
わたしをじっと見つめて・・・・・そして・・・・・


満面の笑みだ。
ホントに嬉しそう・・・・・この子もこんな笑顔を見せてくれるなんて・・・・・

・・・・・もう「冗談」では済まされないわね。後戻りは不可ね。
く、くそぉ・・・・・臨時に出費は財政破綻になりそうにやばいわよって

・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・


臨時収入があと100000円ほど、お財布に入ってる・・・・・


・・・・・しょうがないか・・・・・どうせあぶく銭だし。
きっと、わたしが持ってても3日くらいしたら、どうせ肝臓と消化器で分解されてなくなるんでしょうし・・・
イージーカムイージーゴー、得やすきものは失いやすい。
だったらいいじゃない。
ちょっとは保護者らしいこともしてあげるわよ♪




「ちょっと待ってなさい」
チョッチ足元はふらついてるけど、財布の中の諭吉さんを間違えるほど酔ってはないわ。
10枚取り出して、手で軽く揃えてアスカに手渡す。


「これだけあれば、そんなに贅沢しなければ京都観光できるんじゃない?あとはアンタ達で調べて行って来なさい」
「え、え、ミサト・・・・・いいの?」
「いいわよ。アンタ達、修学旅行にも行ってないんだし。京都ならここから2時間半だし、外出の許可は取ってあげるわよ。」


ツアーのフリープラン使えば往復の電車賃と宿泊で20000円くらいからあったっけ?
あと、3万ずつあればその間の食事とお土産代と、そのくらいはあるでしょ。
まあ、少しくらい余ってもそれはそれで気にしないって。

「いちおう、ある程度の予定立てたら教えるように。稟議の関係もあるからね。」


どうせここから2時間半くらいのとこだし、そんなに遠くもないし許可するわ。リツコへの根回しもサービス、サービスぅ、よ。



「う、うん!!行ってくる♪」



ホントに・・・ホントに嬉しそう。
まあ、いいわ。このお金はアンタのその笑顔でチャラにしたげる。




「わたしさぁ、酔っぱらっちゃったみたいだからもう寝るわ。おやすみ、アスカ。」

「そうそう、アンタもあんまり夜更かししないでさっさと寝るのよ。じゃぁねぇ♪」


多分、嬉しくて、アスカは興奮して、なかなか眠れないわよね。
わたしだって、いきなり副司令辺りに、「休みあげるから、これで旅行に行って来い」って来たらそりゃ寝らんないわよ。
単純に嬉しいのもあるけれど・・・やっぱり、どこ行こうかとか、そういうのを考えるのも楽しみじゃない?




今日はあんまり飲んでないんだけど、何か心地よく寝られそうな気がするわ。
じゃあ、おやすみなさい・・・・・

・・・何かうるさいわね・・・・・んー・・・シンちゃんの部屋からか・・・・・
ま、いっか。ほっときましょ。
あ、そうだ。生八つ橋買って来るように後で言っとかなきゃならないわよね。
わたしのはまだしも、司令と副司令の分を忘れるとひじょーにまずいわ・・・・・
あと、リツコにも猫の置物か何か、安いのでいいから買ってくるように。
お土産はとりあえず気持ちよ、き・も・ち。


ふぁぁあっと、やっぱりわたし、もう寝るわ。
じゃ、とりあえず、おやすみなさーい♪
Zzzzzzzz
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