ふたりの「はじめて」の日に‥‥

〜出血〜


by イイペーコーさん


 その日、アスカは怪しげな部屋の中にいた。

 その部屋の中には、いくつかのベッドがあり、アスカは半ば拘束させられるようにそこへ寝かされていた。

 ・・・そして、アスカを取り囲むかのように部屋の中を蠢く数人の男達の存在があった。

 飢えたような男達の視線がアスカの身体に注がれる。

「な、なによ。
 ・・・何を見てんのよ!
 それに、なんで拘束してるのよ!」

 アスカが強がっているような、それでいてどこか脅えたような声を上げた。
 見ると小刻みに身体を震わせている。

「恐いかね。
 ・・・どうやらアスカ君は初めてのようだね」

 男達の中のリーダーと思しき中年の男が、アスカの身体を値踏みするかのように、そう言った。

「へ、変なコトしないでよ!
 そ、それに、アタシの身体を縛っているこのベルトを解きなさいよ!」

 だが、男は卑らしそうな笑みを浮かべてこう言った。

「そうはいかないな・・・アスカ君。
 初めては、かなり痛いものだ。
 あまりの痛さに暴れられるとまずいからな。
 しばらくは我慢してもらおう」

男はそう言うと、おもむろにアスカの着衣に手をかけて、手慣れた手つきでそれを捲くっていく。

「な、何をするの!!」

「何を・・・って、決まっているだろう。
 こうしないと、君のナカにコレを挿入する事ができんだろう?」

 男はそう言うと、おもむろに太くて長い、そして研ぎ澄まされた彼の“持ち物”を取り出してアスカに見せつけた。

「そ・・・そんな太いモノ、入るワケないでしょ!!
 お願いやめて!!」

 だが、男はアスカの懇願を無視してこう言った。

「今更、何を言っているんだい?
 アスカ君、これは君が望んだ事だ。
 早く、オトナになりたいと言っていただろう?
 これも“大人”への道の通過点だ。
 痛いだろうが、我慢してもらおう。
 なに・・・すぐに痛くなくなるさ」

 既に男の目は血走っている。
 もう、誰にも彼を止める事はできないだろう。

「なるべく痛くないように、優しくしてあげるよ」

 男は、脱脂綿に怪しげな液体を付着させると、それを露出されたアスカのソコに塗り付けていった。

「はぁっ!・・・なに・・・これ・・・。
 ひんやりして、気持ちいい・・・」

 アスカは初めての快感に思わず声を上げてしまった。

「たっぷりと湿らしておかないとな・・・
 ナカに入れる時に痛いからね」

 男は、そう言いながら嬲るようにその湿った脱脂綿をアスカのソコに擦り続けた。
 アスカは気持ちが良いのか、ぼーっとしてその感触を味わっているようである。

「さぁ、ぼちぼちいいだろう。
 アスカ君、身体の力を抜くんだ」

 男は、その太くて長い“持ち物”をアスカのソコにあてがった
 その感触にアスカはピクンと反応する。

「いやぁ!・・・やっぱりイヤ!!
 お願い、やめてぇ!!」

 これから始まる行為に恐怖したのか、アスカは必死に身体をよじって逃げようとした。
 しかし、ベッドに拘束されている為に思うように身動きがとれない。

「こら!!・・・暴れると痛いぞ!!
 観念しておとなしくしろ!!」

 男がそう言うと、周りにいた彼の部下と思しき数人の男達がアスカの身体をベッドに押さえつけた。
 ・・・もはや、アスカは身動きすらできない。

「や、やめて・・・お願い」

 蒼い瞳から涙がこぼれる。

「アスカ君・・・これで君も“大人”の仲間入りだ。
 さぁ・・・入れるぞ」

 ずぶっ!!
 ずぶ、ずぶ、ずぶ・・・

「い、いたぁい!・・・痛い!痛い!
 お願い抜いて!」

 アスカは唯一、動かせる頭を左右に振って抗議する。
 しかし、男はさらにソレをアスカのナカへと奥深く沈めていく。

「はああぁぁぁぁ・・・!!」

 アスカは悲鳴とも歓喜の声ともとれる声を上げた。

「おや?・・・アスカ君、もう痛くないのかね?
 ふふっ・・・こう見えても私はテクニシャンだからねぇ」

 男は満足そうな笑みを浮かべて、さらにこう告げた。

「たっぷりとナカに注ぎこませてもらうよ・・・アスカ君」

 しかし、もはやアスカはその男の声が聞こえていないのか、初めての快感に身を震わせているだけであった。
 
 
 
 
 

「アスカ君、お疲れ様!
 ・・・無事に終わったよ」

 男は清々しい笑顔で、アスカにそう言った。
 既に拘束も解かれ、アスカは身体の自由を取り戻していた。
 しかし、行為の後のけだるさからか、まだ立つ事ができないようだ。

「あ・・・終わったの?」

 アスカは疲れたような、それでいて何かを成し遂げた満足感からか、うっすらと笑みを浮かべている。

「ふっふっふ・・・たっぷりと注ぎこませてもらったよ」

 男も満足そうに笑みを浮かべた。
 
 

 そして、手に持ったビニールのパックをアスカに見せた。
 ・・・それは、赤いアスカの純潔の証、もといアスカの輸血の証であった。
 “輸血”と言うよりは、“献血”と言うべきか。

 パックのナカは、たっぷりと注ぎこまれたアスカの血液で満ちていた。

「うわぁ・・・こんなに取ったの?
 それにしても献血用の注射針って、とっても太いのねぇ・・・刺される瞬間、すっごく痛かったわ!」

 好奇の目でそれを凝視するアスカ。

「献血用は普通の注射針よりもかなり太いからね。
 それにしてもアスカ君から献血して貰った量は、標準の200ccだよ。
 先に献血して貰ったシンジ君は、この倍の400ccを取ったんだからね」

「ふーん・・・そうなんだ。
 じゃ、シンジが献血した血液もここにあるのね?」

 アスカは、にやり・・・と笑って、話しを続けた。

「ねぇ、先生!
 アタシ、血を抜いちゃったせいか、めまいがするの!
 きっと、極度の貧血だと思うのよ。
 だからね、その・・・アタシにシンジの血を輸血してくれない?」

 シンジ本人がその場にいたら、決してこんな事は言えなかっただろう。
 どうやら、事前にあえてシンジに席を外すように、彼に命じておいたのは、それが目的であったようだ。

「え・・・?
 輸血が必要ならば、アスカ君から取った血液を戻した方が、より安全だよ」

 男にはアスカが言っている事が理解できないようだ。
 それはそうであろう。
 献血したその場で、輸血して欲しいと言い出す者は、そうはいまい。
 なおかつ、自身の血液ではなく、他人の血液を使えと言っているのである。

「いいから、とっととアタシにシンジの血液を輸血しなさいよ!
 それから、200ccじゃなくて、シンジから抜き取った血液は、全部アタシに輸血してよね!
 一滴たりとも、他のオンナに使ったりしたら承知しないんだからね!!」

 こうなると、美の女神の寵愛を受けているとしか思えないその天使のような容姿も形無しである。
 鬼神のようなオーラを発し、鋭い眼光で男を睨み付けるアスカ。

 断れば、自身の生命を脅かすような危険が迫り来る事を、男は本能的に悟ったようだ。

「わ、分かりました!
 ・・・すぐに準備いたします!!」

 男のその言葉を聞いて、アスカは満足そうに微笑んだ。

「それから・・・分かっていると思うけど、アタシから取った血液も、一滴残らずシンジに輸血してよね!
 シンジのモノはアタシのモノ・・・アタシの全てもぜ〜んぶシンジのモノなんだからね!」
 
 

 シンジとアスカのはじめての献血。
 どうやら、それはアスカの手によって仕組まれたシナリオだったようである。
 
 

END


あとがき
 

●怪作様へ
 いつもいつもお世話になります♪
 この度は10000ヒット達成、おめでとうございました。
 あっという間の達成でしたね♪<すごいっす。
 

●皆々様へ

 はじめての方は、はじめまして。
 イイペーコーと申します。

 記念すべき10000ヒットのお祝いの投稿が、こんなパクリモノ(「はじめての日 by怪作さん」が元ネタです)で、はたして良いものかどうか(汗)
 とりあえず、「イタそうでイタくないLASモノ」という怪作さんの数多い手法の中のひとつをマネさせて頂いたつもりです。

 それから、当方はシンジ君とアスカ嬢の血液型の設定を知りません。<無知…
 とりあえず二人とも同じ血液型という事にしました。
 もし、違っていてもご容赦下さい(汗)
 

 それでは、東北地方の片隅から、怪作さんのますますのご活躍をお祈りしつつ、この辺で失礼致します。


 イイペーコーさんから10000ヒット記念を頂きました〜。

 輸血‥献血ですか。

 なるほど!、こうすれば出血して痛くて、でも痛く無い話が出来ますね♪

 イイペーコーさん、凄いです!(^^)

 素晴らしい話を送ってくださったイイペーコーさんにぜひ感想を送ってください。あるいは掲示板まで‥。

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