ツー ル・ド・つ〜る

とれとればいく 06 - 07 EASTミニ  2006年12月24日(日)

たもっちゃんレポート

ラリーは孤独な旅
旅は困難との出会い
困難は、知恵、力、熱意をのぞむ
とれとれはラリーの扉
さぁ行け
いざ、はじめよー!


  1. あさ 
    まだ暗い朝…。
    星がきらめき、地面はうっすら白い結晶を施す。
    12月24日。
    世間では、クリスマスイブと言うらしいが、特に縁の無い、50名のあほあほ集団
    は、ぞくぞくと山奥に集結したのである。
    2006年、最後のとれとれEAST「ツール・ド・つ〜る」の夜明けである。

    受付にて、地図とロードブックを渡す。
    ブリーフィングは、初心者がいるにもかかわらず、注意事項と質問を受けるだけ
    、約10分で済ませる。
    選手達はまだ気付いてないようだが、そうしてまで、早く送り出さなければ、日
    が暮れてしまう…ミニと言うには長過ぎるコースなのだ。
    そして、なんとか8時過ぎにDEPART。
  2. DEP to PS1
    一勢スタートにしたため、最初のST担ぎ上げで大渋滞発生、しかし、じきに薮が
    始まると各々が散ってゆく。って、おーい、そっちじゃないよぉー!
    実はこの区間、ちょっとした地図読み区間。初心者にはいきなりのカルチャーシ
    ョックだ。しかし、とれとれとはマサにこんなものさ、といった感じでもある。
    だから、ここを突破できたアナタは、もう仲間入りよん。
    とにかく、地図通りに行ければ、オモスロ下りが隠れているのだ。
    ところが、意外に常連組もおはようロストを繰り返したらしく、なかなかPS1に降
    りてこない。

    やがて、思ったほどバラけずに、大多数が等間隔で正規STを降りてくる。
    と思いきや、おヒゲの磯部氏だけはひょっこり、舗装を下ってきた。本日、唯一
    の指定方向外…残念。
  3. PS1 to PC3
    少々つまづいたものの、づらづらとラリーストは進む。まだ場所により路面が霜
    で滑るようだ。
    そしてQP2。さらーっとやり過ごすはずが、問題のビニテがない!次々と右往左往
    するラリースト。
    コラっ!タモツっ!……。
    無しと判断した連中は、そそくさと先へ進む。
    だが、ここで、室井氏は深追いをして、山頂を目指してしまう。ところが、幾度
    と薮に阻まれているうち、ハッと気付くと、来た方向を見失っている。地図はな
    んとバイクとともに残して来てしまった…。事の重大さに気付き携帯で連絡を取
    るも、すぐにバッテリー切れである。ガっビーン!
    結局、実走シナッチの好判断でどうにか復帰して、ほっとしたのだが。
    元はと言えばコチラが招いたコト…。QPを後付けするなら、直前に確認せねば。
    と反省…。

    その先は、敢えて通すファミマ裏のSTから送水菅脇を上がって更に担ぎ上げとな
    る、ちょっとハードな区間だ。
    ところが、そこでトップにいた宮林氏がショートカット作戦にでてPC3にあらわる
    !むむむ…。
    スタッフは気付いてないので、真相は??である。
    が、短くも針が振り切れん下りをカットしたのなら、あーもったいない。
    しかし、それなりにリスクを追う訳だから、責めはしないぜ。
    マージンは10分程度得た。その心意気で頑張れ〜!
  4. PC3 to PC4 to PC6
    通称、都留文通りの裏を抜け、大学横の坂を上がるとPC4。そして巡視路ループで
    ある。
    だが、序盤、好走をしていた、新人、根本氏は、PC3を出たあと、餌を買いに行く
    実走スタッフ、ムリ君の後を追い、送水菅より手前のファミマにぎゃーくーモー
    ドーリー!!
    ベタであるが、人を見る目も重要なのが、とれとれである…。

    PC4はST入口正面に有るのに、前のグループでさえウロウロして、すぐに入ろうと
    しない…。
    みんな素直じゃないなぁ〜。
    そして、悩むべきは、巡視路に入ってからである。
    ここで、頑張ったのは、これまた新人の水竹氏だ。
    巡視路がところドコロ希薄で分かりづらいのだが、しっかり2番手をキープしてい
    る。
    と思いきや、QP5不正解…くぅーっ。
    でも、立派リッパ。
    ごきげんSTを下り、水路の開口部の後で、更に川まで浸っちゃった常連だってい
    るのだから。
  5. PC6 to PC8
    トップは宮林氏が独走。ループしてきたPC6で、後ろとのタイム差が気になる。

    ちょー整備されたSTを乗車して、次に待ち構える、道無し担ぎ上げ区間は氏の得
    意であろう、差を広げるチャンスだ。
    果たして、2位の水竹は?たまらずオーバーアップして、ついに後ろの上位グルー
    プにかわされる。
    そこは、見通しが効くようでも、樹木や蔦が散財して、進むべき方向が定まりに
    くいのだ。
    等高線の間隔から察して、斜面を選べば、自ずと目指す尾根に乗れたハズだが、
    後方では、橘田氏の顔は青ざめ、重鎮にいたっては870M辺りのピークを見てきた
    そうだ。

    さてさて、QP7の尾根にとりついたなら、そこからは、乗りのりノリ〜〜!のノっ
    りのリーー!である。さぞや都留の街までアホーッーーとこだましていただろう

    一旦、担ぎなおしが入るものの。それでも、PC8に着いたK1ro君などは、犬のよう
    にデレデレに喜んでいる。良かったねェ。
    ちなみに、脇坂せんせは都留文大卒とのこと。当時、こんな遊びをしてたなら、
    どうなってたことか…、、
  6. PC8 to PC9
    PC8をトップの宮林氏は11:08分に通過した。スタートしてから3時間経過である。
    その後ろは、なんと20分もの差が開いている。
    メンバーは、ひるちゃん、K1ro、おやびん、たいちゃん、おんちゃん、みおちゃ
    ん、そして新人の松本氏である。
    松本氏と、みおちゃんの健闘が光る。ソリッド候補だ。
    やや遅れて、どうぶつ君。水竹はそのあとだ。続いて、足立さん、ピロリまでが
    、トップから30分圏内。
    注目の橘田さんは実に1時間15分後に到着。やけにしょんぼりして一言「あそこの
    地図読みは無理…」てかわいい。

    ところが、そのころ、トップにいた宮林以下が、PC9へ至る書き込みの林道区間で
    大量ロスト。
    元はといえば、クリエイターの書き込みミスがあったのだが、明らかに、方角や
    地形の違うSTにまで突入していったらしい。
    異変に気付き引き返すライダー達。果たして、13:00のELが迫る。
    そして、PC9へ最初に着いたのは、なぁ〜んとピロリである。
    宮林氏はそのまま強引にリカバリーするも、貯金がパーだ。
    先ほどのPC8で大幅に遅れてた橘ちゃんも、鬼神の走りでELに間に合う。

    なんと5時間経過して、新人、レディ、常連らが入り乱れ状態だ。しかも、待ち受
    けるは1297Mの二十六夜山。舗装で上がるとは言え、まだ500Mアップもある。
    フフフ…
    このごろにして、参加者達もクリエイターの思惑に気付き始めただろうかか?
    そう、こんな日に集まるような奴らに、ミニの器は似合わんのじゃぁぁー!

    行けェー!
  7. PC9 to ARRIVEE
    ツール・ド・つ〜る…。その名の由来を痛感してきただろうか?ただの、おやじ
    ギャグと思ってたそこのキミぃ?
    美味しいッ…ちがう。アマーイ!!

    しかし、クリエイターの予想を上まわるラリーストがここまで来たのだ。
    カラダは、ピキピキ、ヒーヒー、パクパクであろう。よく頑張った。
    そして、ついに二十六夜山の山頂を踏みしめる時がきた。
    風がヒュ〜っと吹き上げる。
    眼前には御正体山、そして、その奥にそびえるは富士山だ。下界に向ければ、高
    度差を実感せずにはいられない…。これってミニで来るとこ…??

    ここからは、お待ちかね、ST下りが延々続くぞ!イェーイ!
    だが、乗れはするものの、路面はガレた石を、ふかふかの落ち葉が覆い尽し安定
    しない。
    しかも、全体的に急で、更に九十九折れが現れる。
    ボロボロの体で下るとなると、そう簡単には行かない。テクニックと経験の有無
    で差は歴然だが、そんな場面でこそラリーストの力の見せどころだ。
    元気な体でチョコっと下って悦に入るような、そこいらの奴らとは訳が違う。
    その時々に合わせてコントロールして行く能力が大いに試されるのだ。
    下りの苦手なライダーには、厳し過ぎたかもしれないが、好きな奴らにゃ、もー
    タマらんーー!
    んー腕はガクガクー!
    あー頭はユサユサー!
    やー止メテー!アホー!
    もー止マラナイーー!
    アホやー!

    そ、し、て、、、下りきったと思ったところで、道を見失う者、数名…見事ヤブ
    に絡まれる。
    道は二度担ぎ上げだったのだ。キャーいじわるゥー。

    さて…ARRIVEEでは、EL組が先に着いて、にぎにぎとしている。
    と、そこへフラフラと、まるで廃人のようになって、どうぶつ君がトップで帰っ
    てきた。
    開口一番「これミニじゃねえ…」
    実に6時間強、サスガのどうぶつ君も倒れこむ。
    本人は棚ボタと言うが、逆転可能な位置で堪えて来た結果なのだ。
    素晴らしい!

    後続も帰ってくる。みんなフラフラだが、表情はカラ元気いっぱいだ??とにか
    く、クリエイター冥利に尽きる。ヤッタゼ!
    ちなみに、完走20名のうち、レディースが3名というのも驚きだ。

    そして3賞。
    EXはもちろん、どうぶつ君。(ウールのマイヨジョーヌは後日ね)
    ソリッドは、目立つこともなく、淡々と上位にくいこんだ渡辺さん。
    ブービーは、到着順もQPもあと一歩を逃したおんちゃん。
    でした。

    けれども、みんな頑張って楽しんだ?よね。
    完走出来なかった人も楽しめたかな?
    おっかなびっくりだったアナタも懲りずにまた来てちょーだい。
    知らずのうちに上達してるハズだからさ!

    以上。

    まぁ、なんとも遊び過ぎるにもホドがある一日(クリスマスイブだッ)でした…。