神保町 昼食ニュース

2007年6月号

2007年6月2日記

明日の活力源

 
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 連休後,暑かったり寒かったりしたが,つかの間のさわやかな季節である。5月末になって,店先のあじさいも咲いた。(右の写真は,上:錦町更科,下:八木書店前)

 先日,当サイトの「読者」の方から,この昼食ニュースの中の「店舗の開店・閉店の様子を読みながら,気を引き締めています」というメールをいただいた。どういうことかと思ったら,神保町で飲食店ではないが店をやっている方で,このページを見て「うちは今月も生き残れた」と思いながら,閉店情報を明日の活力源にしているとのことだった。思いがけない「利用法」だが,わずかでもお役に立てるなら,主宰者としてはまことに喜ばしいことである。(ただし,今月は閉店情報はありません。)

◆ 初 訪 問

 「読者」のmomoさん(参照)からお知らせをいただいて,大盛りカレーの「まんてん」の左に3月にできた「かの矢」に出かけた。1階がカウンター,2階もあり,メニューは,ロースカツ,メンチカツ,ビーフカツ,ステーキ(メンチ付き),サーロインなど。カウンター内はおじさん・おばさん4人でやっていて,そのうち一人はご飯がいくつ大盛りなのかすぐわからなくなってしまうようではらはらしたが,まあ普通の時間で注文が出てきた。
 原則として外ではパン粉の付いた揚げ物は食べないことにしているのだが,サーロインステーキ(\1200だったか)という感じでもないので,ステーキ定食(\800)にした。これにはメンチカツが付いているが,フルサイズではないし,このところ体重は減っているのでまあいいかと思った次第。とんかつ屋風にキャベツがたっぷり付いていて,充実感があった。

 続いては,蕎麦屋の「静邨」の新しい店に行ってみた。先月ちょっと書いたように,右隣の新しいビルに移転して,連休明けに開店した。ここには,昔は「にしむら」という安い天ぷら屋があり,その後は中身は途中で変わったが「さまよ」という店があった。
 ここは,夜に行く方が多く,昼に行ったのは久しぶりだった。メニューは前の店のときと同じで,やや太めのもりそばはしっかりこしがあり,もみじおろし・うずらの卵,ごまだれが付属している。ひっきりなしに客が来て,まだちょっとどたばたしていた。

 もうひとつ,たまたま見つけたのは,駿河台下から少し上がった左側,「<カレー>オードリー(鴻)」である。すずらん通りと三井ビルの間(神保町1-25あたり)にあるバー「オードリー(鴻)」では,昼食にスープカレーを出しているが(その前には前は富士吉田のうどんを出していた),これを「独立」させたもので,「本店」のようなレトロな雰囲気はまったくなく,夜もカレー屋である。
 メニューも本店の昼食と同じで,野菜,チキン,ハンバーグ,豚しゃぶなど。スープは赤(チキン)または黒(とんこつ)で,辛さも選択できる。ただし,「普通」でもけっこう辛かった。

 錦華通りの「庄屋」が閉店して工事中だったが,5月24日に「<おでん>自然(じねん)」として開店した(神保町1-2-9)。経営は「庄屋」の大庄グループで変わっていないらしい。下駄箱はなくなったが,1階にカウンターとテーブル,2階もあるのは元と同じである。
 最初の3日間は,おでん定食 \780,まぐろ中落ちづけ丼 \750のところ,\500でサービスしていた。おでんをご飯のおかずにという気はしないので,づけ丼を食べた。小付のほか,なかなかしっかりしたサラダつきだった。その後通りかかったら,ほかに3種類のわっぱめしが昼食の看板に出ていた。

◆ その他の動き

 靖国通りの元平和堂靴店脇の道を上がった右側の中二階の「神田仲谷」(小川町2-6-1)が,4月2日から昼食を再開し,飛騨名物「朴葉みそ定食」(\880)を限定20食提供している。朴葉みそに包まれた牛肉を,ミニかまどで自分で焼いて食べる仕掛けで,サラダ,漬物(飛騨の赤カブ),ごはん,みそ汁が付いている。


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