神保町 昼食ニュース

2005年8月号

2005年7月31日記

冷し担々麺

◆ 開店・初訪問

 ときどき,そういえばごぶさたしてるな,と思って足を向けるのが,神田小川町3丁目偶数番地と神田駿河台3丁目,つまり靖国通りの北側,三井住友海上の南側のエリアである。
 このエリアを東に抜け,本郷通りを渡ったところに,「こくろく庵」という蕎麦屋があるのを見つけた。小川町交差点からは,本郷通りをほんの少し聖橋方向へ上って右側,刀匠麺のすぐ上である(小川町1-10あたり)。聞けば去年の12月に開店したという。
 十割そばとだったんそばを看板にしている。昼食はいろいろなセットが\800前後。冷し担々麺セットなど,純和風でないものもある。大きいテーブルの席もあって,1人客にもよい。夜にも行ってみたい。

 三井住友海上のすぐ南,駿河台3-3あたり,バルチック・カレーの向かい側にインド人のカレー屋があって,2回ほど入ったことがある。その場所にできた別のカレー屋には,巡り合わせが悪くてなかなか入れなかったが,6月にやっと行ってみた。入り口をよく見てみたのだが,「元祖トロカツカレーの店」という店名らしい。店名のとおりカツカレーが売りのようだが,揚げ物はなるべく避けている身ゆえ,ポーク煮込みカレーにチーズ(\750)というのを食べた。少し昔のちょっと和風のカレーという感じで,なつかしい味だった。

 小川町の交差点の東北の角,尾張屋ビルの隣の2階に「優庵」という店があるのを見つけた。本業は居酒屋で,それほど新しい店ではない感じである。見たところ,若い世代が中心になって昼食を始めたということのようだ。食べたのはめかじき唐揚げ定食(\880)で,堅実な仕事ぶり。

 小川町2丁目の靖国通り沿いの南側,UFJ銀行の少し東に,「さぬき小町うどん ひばりや食堂<神田小川町店>」というのが7月11日に開店した。小川町2-3-12の地下,前は大戸屋だったところである。後で調べたところホームページ(http://www.sanuki-komachi.com/)もあり,すかいらーく系列らしい。
 ある日ちょっとのぞいてみたところ行列ができていたが,狭い割に席数もあり,すぐ座れた。うどん(温・冷・ぶっかけなど;大中小あり),そのトッピング(天ぷら)のほか,鉄板焼(カルビなど),どんぶりがあり,いろいろな組み合わせメニューも豊富である。うどんは細打ち。食券式だが「セルフ」ではない。冷ぶっかけうどん(大)になす天,ちくわ天で\610,コストパフォーマンスは最高の部類に属する。
 そのすぐ近く,元珈琲館があったところだと思うが,新しい店ができていた。これについては次の号で。

 あとは,五十通りを入ってすぐ左脇に,「おっち」というカウンターの中華の店ができた(小川町3-9)。正確には,できたのは少し前だが,設備の整備が遅れて,しばらくは弁当のみの営業をし,19日にやっと食堂として開店した。
 昼のメニューは,麺類,中華丼,チャーハンと,その組み合わせの「セット」が数種類。担々麺・半チャーハンセット(\800)で汗をかいた。
 ここは,昔,ラーメンの「ピカ一」があった場所である。よく似た顔の姉弟が,古典的な東京風しょうゆラーメンを黙々と出していた。

◆ その他の動き

 ラーメン屋は,夏の売り上げを維持するのがたいへんなのだろうと思う。各店とも,夏向けのメニューをいろいろ工夫している。冷し中華系統のものやつけ麺は前からあるが,このところ冷し担々麺を見かけることが多くなった。例: 山頭火,蔵太鼓,紅龍食堂
 ラーメン店ではないが,「asi えん」(小川町3-11 インペリアルビル半地下)は冷しジャージャー麺というのを出している。

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