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 1993年4月の穴守稲荷―(旧)羽田開通以来5年半,羽田改め天空橋―羽田空港間が18日開通,というわけで,横須賀出身の京急愛好者としてはほっておくわけにはいかず,開通日の夜に初乗りに出かけました。

 都営線から三崎口行き特急に乗り,蒲田で空港線に乗り換えです。ホームのそば屋が開通記念セールで割引をしていました。天空橋を過ぎると新線区間で,広大な空港施設の下を行くわけですから,1駅といってもけっこう長さがあります。初日ですが,見物客や鉄道ファンでない,用があるらしい人がわりとたくさん乗っていました。
 まあしかし,乗ってしまえばあっけなく羽田空港駅着。ホームは広々していて,地下3階にあり,空港ビルおよび東京モノレールに直交の位置にありました。新しい地下街では,延長開業記念セールで1割引だったので,記念にビールを一杯飲んでから,またホームへ。
 券売機の前はかなりの行列でした。もちろん定期客がまだ少ないということはあるのでしょうが,飛行機の到着ラッシュのときにこれで足りるのかなとちょっと心配になりました。

 本線直通の電車を待っていると,来たのは泉岳寺行きの急行でした。泉岳寺行きの電車というのは初めての乗車です。しかも都営車。都営車なのに,都営線に入らずに終着になるのはおもしろいですね。
 帰りは天空橋まで最後尾の「かぶりつき」をしました。羽田空港を出るとクロスする線路があり,すぐに上下線別々の丸いトンネルになります。かなり長い直線のあとゆるくカーブして,こんどは複線の四角いトンネルになり,またクロスする線路があって天空橋に到着。
 蒲田では当然1番線到着です。繰り返し「空港方面にはまいりません」というアナウンスがありました。そうか,蒲田から上り急行・特急に乗る人は,1番線か3番線かそのたびに見ないといけないわけですね。
 なぜ停まっているのかなと思ったら,やがて下りのウイング号が通過していきました。それからおもむろに発車,下り本線を横切って上り本線へ転線します。

 品川駅では,先日開通の東西自由通路も初体験しました。華麗な変身ぶりですが,東側は仮の通路なので狭くて曲がりくねっていて,西から進むと竜頭蛇尾状態でした。

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