"Studio_ Live"




 rubic qubic|Studio Live PART1

 01. Heart Beat
 02. 幻
 03. パラソル
 04. everyday
 05. Days
 06. めぐる季節


 場所や日時の詳細が記載されていないが、アルバム『形而上学』発表後〜『喜劇王』制作中に行われたスタジオライブの模様を収録。

 曲間のMCなども収められているが、観客の声や拍手などがカットされているため、臨場感の問題から長い間公開されていなかった音源だ。

About


●歌詞●
All Lyrics Written by Manabu Fukushima


 1. Heart Beat

 胸の奥で鐘が鳴り響いてる
 抑え切れず思わず列車に飛び乗った
 流れる景色とレールを眺めていると
 どんな所へだって行けそうな気がした

 このままずっとずっと…
 どこまでもずっとずっと…


 打ちひしがれて何も言葉が出てこない
 この苛立ちは多分自分に向いている
 ふと耳に飛び込んだあの日の素敵なメロディー
 どうか止めないで この歌を終わらせたりしないで

 このままずっとずっと…
 いつまでもずっとずっと…


 湿気たマッチいくつも折るような気分
 伝えたい想いが宙を舞うもどかしさ
 ふと立ち止まり後ろ振り向いた途端
 何もかもが時の粒で その姿変えてしまう

 

 火照った頬を優しく風が撫でる
 押し潰されそうなくらい不吉な空
 期待と自信に溢れるそのまなざしは
 果てしなくその輝きを増していく

 このままずっとずっと…
 なによりもずっとずっと…


 このままずっとずっと…
 いつまでもずっとずっと…

 


 2. 幻

 君の欲しいものなら
 なんでも与えてあげる
 君の喜ぶ顔が見られるなら
 それだけで幸せさ

 
 君がして欲しいことなら
 どんなこともやってのけるよ
 高い壁だってよじ登ろう
 広い海も渡ろう

 
 だけど全てが嘘に変わってしまう

 
 僕が愛したのは君じゃなく
 君の姿をした幻だった
 手を伸ばしたときにすり抜けた
 そのままどこかへ消えてしまった
 君はどこか遠くへいなくなった

 

 だけど何一つ与えられなかった

 
 僕が見ていたのは現在(いま)じゃなく
 まるで本物みたいな白日夢だった
 捕まえたその場で目が覚めた
 そのままもう二度と現れず
 ただ一人きりで立ちすくんだ

 


 3. パラソル

 突然の電話に 耳を疑った
 耳なじみあるその声が 懐かしい

 無邪気なあの頃の君が
 まるでそのままだから


 もう半袖じゃ肌寒い 9月の午後
 浜辺に置き去られている ビーチパラソル

 君から呼び出したくせに
 無口になるから

 今は何も訊けないけど
 ただ近くにいる それが嬉しい

 仲良しだった僕らの距離を縮めようとした僕のせい

 誰もいない海岸沿い 肩並べて
 ずっと打ち寄せる波の音が続いている

 こんな大人びたふりなんて
 僕らしくないけど

 「おあいこだね これで二人」
 そっと笑う君を見つめているよ

 もう戻れない 元通りには
 ただもう少しだけ 側に居させて

 


 4. everyday

 同じことの繰り返し その気持ちがかすんでも
 何とかこなしてこれたから そう everyday

 ついてないことばかりが重なってしまうときも
 なんとなく過ぎていくのさ そう everyday

 すべてが良かったわけじゃない だって思い出してもみなよ
 どうやってここまで来れたか それが答えになるさ

 

 急いだり慌てたりでペース見失うけど
 僕はちゃんと前に歩いてるかい? oh everyday 

 特別な日だけずっと待ちつづけていられない
 だからその気になればいつだって oh everyday 

 占いなんて毎回違う 運命はそんなもんさ
 できることからやるしかない 手の届く場所で

 

 気が付けばめぐる季節置き去られてしまうから
 いつでも新しくありたい oh everyday 

 誰にも決められない行く当てのない未来は
 これからも続いていくのさ oh evreyday

 


 5. Days

 どうして僕はなによりも大切なもの見失ったんだろう
 君のことしかもう考えられない
 その手を離さなければ…

 今でも想うよ いつでも君だけを


 いつも同じ帰り道
 尽きない話をいつまでも続けてた
 憎まれ口叩いては
 いたずらな顔をして困らせてばかりいたね

 本当は優しくて真面目で
 誰よりも臆病で弱くて
 強がりで生意気で でも愛しくて 今でも


 誰より側にいてくれた
 だからいつしか見えなくなっていた
 当たり前のこと今懐かしくなる
 あの時にまだ間に合うなら…

 そのまま離さない 誰にも渡さない


 もう戻れないあの日々の
 些細なことが胸によみがえる


 どうして僕はなによりも大切なもの見失ったんだろう
 君以外のことなにも見えなくなる
 今はもう手が届かないよ

 会いたい できるなら 最後にもう一度
 今でも想うよ いつでも君だけを

 


 6. めぐる季節 

 雨はそのうち止むだろう
 夜もそのうち明けるだろう
 傷もそのうち治るだろう
 だけど二度と君は帰らない

 今でも愛しいあの人の
 気持ちはもう今は遠いとこ
 どこからすべてが崩れたの
 優しく後悔が降りそそぐ

 

 寂れた郵便受けにも
 請求書ぐらいは届くだろう
 週末はまたやってくるだろう
 だけど幸せな日々はもう戻らない


 今でも変わらぬ思いを
 いつまで抱えてしまうのか
 痛みにかじかむこの胸に
 冷たく雨だけが打ちつける

 

  声を上げず叫ぶ
  涙流さずに泣く
  うまく気持ち伝えられないまま

 

 やがて記憶は薄れるだろう
 そのうちあきらめもつくだろう
 それでも思い出すことがあるだろう
 何度でも 何度でも 何度でも


 今でも愛しいあの人の
 気持ちはもう今は遠いとこ
 どこからすべてが崩れたの
 優しく後悔が降りそそぐ

 



Album Cover Design/Kaoru Fukushima
(C)2019 THE IHONO BRAND. All Rights Reserved.



 rubic qubic|Studio Live PART2

 01. つよがり
 02. Worrywort
 03. 記憶の中で
 04. 世界の終わり
 05. プラトニック
 06. 果てしなき旅路


 こちらはアルバム『感情論』の楽曲やアルバム未収録作品を中心に、観客のいない単独環境でスタジオ収録したライブ。ラストはかつて所属していたバンドでのレパートリーのひとつ。
 ギターの強弱や無音になる部分も生かした一発演奏の醍醐味を感じられる。

About


●歌詞●
All Lyrics Written by Manabu Fukushima


 1. つよがり

 人の一生分悩んで それを一生分背負って
 明日も君はまだ同じことを繰り返すつもりかい
 深くついた溜め息は 君なりの深呼吸
 息を整えたら 今日を泳いでゆく


 人の一生分悩んで それを一生分こらえて
 悪く考えることが君の癖になってしまってるのさ
 降り続ける雨はいつか実りをもたらすだろう
 辛抱強く待って やがて濡れながら走り出してく


 
 これまでの時間を考えたら
 
 これからなんて気が遠くなるほど
 
 眠りから覚めた時
 
 そこはひとつ新しい世界

 

 これからは一生分笑って 人の何倍も笑って
 少しためらうくらいの幸せいろんな人に分け与えて
 人の一生分笑って 今までの悩みと釣り合うほど
 人が羨むくらいの幸せ みんなにどうか投げかけてほしい

 


 2. Worrywort

 君はいつだって眠たそうな目をして佇んでいるんだ
 話しかけてから急に慌てて元気なふりで答えてる


 微笑んだ瞳から眩いほど輝く星
 僕だけは絶対に見逃さない


 あくびばっかりで涙目の君 少し忙しすぎなのさ
 でもこんな僕にできることはただ心配することだけで


 こんなにも大切で愛しくて面倒な
 君だけを心から想いたい


 
 ただ過ぎてく魔法で気づかないだろうけど
 
 今密かに願いはひとつだけ思い通り叶ってく


 居眠りした夢の中で見てるその幸せなことが
 いつか本当に君の目の前に訪れる日が来ること

 信じてる 嘘じゃないさ 僕だけは気づいてる
 そのために君は今こんなにも頑張ってるんだ
 君のこと心から祈ってる

 


 3. 記憶の中で

 君を見かけたとき すぐにそこから逃げたくなった
 溢れる切なさに 言葉失い無力になって

 なんて幼稚で意気地のないまま


 ずっと止まっていた時間が動き始めるように
 どうして君のこと愛し始めたのか思い出した

 いつからだろう 君は覚えてる? 今も

 戻らない季節は 二人残して行くけど
 いつまでもずっと 今もこの胸の中

 

 届かないくらいに 二人離れているけど
 思い出はずっと 僕のそばで笑ってる


 戻らない季節は 二人残して行くけど
 いつまでもずっと 今もこの胸の中

 ずっとこの胸の中

 


 4. 世界の終わり

 愛が欲しいと君が言う
 どんな贈り物もいらないから

 なにも言えずにいる僕の胸に
 そっと瞳閉じてもたれかかる


 このまま君が消えてしまったら
 僕の中でこの世界が止まる

 

 誰のために今泣いているの
 なにに怯えてふるえてるの

 冷たいその手を握るたびに
 悪い予感にいつも不安になる

 近付けた顔に君の息がかかる
 そして狂おしいほど抱きしめたくなる


 
 どこにもいかないで
 
 置いていかないで このまま

 

 楽しさに溢れる毎日の中でいつも
 僕は見てた この世界の終わり


 僕は見てた この世界の終わり

 


 5. プラトニック 

 ふいに話が途切れて
 気まずそうにうつむいた
 これからきっと二人はキスをする
 僕は見る 君を見る

 
 誰も知らない秘密を
 君は言わずにいられるかい?
 世界中の時間を止めて今
 君が見る 僕を見る

 
 ふっと目と目を合わせた瞬間
 君は突然真面目な顔
 何て複雑でいい加減な僕ら
 冗談だなんて もう言わせないから

 

 笑う君が好きだから
 心にもないことが言える
 今までずっと喋り過ぎだったんだ
 今は解る 君のことが

 
 そっと唇を近づけて止めたら
 あとは君が続ければいい
 何て曖昧で遠回りな僕ら
 本気じゃないって もう言えなくなるから


  ため息が顔にかかる
  その仕草にどんな意味があるのさ


 ふっと突然 我に返ったように
 照れながら顔をそむける仕草
 何て素直でひねくれた僕ら
 もう一度だけ 目を閉じてくれないか


 ふっと目と目を合わせた瞬間
 君は突然吹き出すのさ
 何て不器用でデタラメな僕ら
 冗談だなんて もう言わせないから

 


 6. 果てしなき旅路

 行くあてなくこの街からもうすぐ舟を漕ぎ出そう
 全て失くし朽ちる時は必ず一緒だから


 腕時計がまるで手錠のように僕を
 縛り付けて身動きも取れないままで
 逃げていく時間を追ってか追われてか
 いつの間にか 口ずさめる歌もなくて

 僕は遠い明日ばかり気にして
 君はただ戸惑うしかなくて
 いつもいつも すれ違うね

 行くあてなくこの街から もうすぐ舟を漕ぎ出そう
 立ち止まって 迷う時は 必ず一緒だから


 重たい足を引きずり駆けずり回る
 陽射しがそれを睨み付けるように照らす

 僕はまだ夢ばかり求めて
 君はただ見守るしかなくて
 いつもいつも 噛み合わないね

 果てしなく続くこの旅路の向こうに何があるのだろう
 辿り着いたその先には君が必要だから

 

 果てしなく続くこの旅路の向こうに何があるのだろう
 辿り着いたその先には必ず君が...


 行くあてなくこの街からもうすぐ舟を漕ぎ出そう
 全て失くし朽ちる時は 
 二人はずっと 変わらずきっと 必ず一緒だから

 



Album Cover Design/Kaoru Fukushima
(C)2019 THE IHONO BRAND. All Rights Reserved.