ピロリ菌除菌
ピロリ菌の検査

 内視鏡検査が必要な方法

迅速ウレアーゼ試験 内視鏡検査時に胃粘膜の組織を一部採取して行います。2時間以内に結果判定できる。
培養法 内視鏡検査時に採取した組織を培養する。判定に時間がかかる
鏡検法 内視鏡検査時に採取した組織を顕微鏡で観察し判定する。見つからないこともある。

 内視鏡検査がいらない方法

尿素呼気試験
検査薬を服用前後で専用パックに呼気(息を吐き出す)を吹き込む。
検査時間は約20分。
抗体測定
血液、尿を採取して行う。抗体陰性のときは特殊な場合を除き感染(−)と診断できる。
抗体の陰性化あるいは有意な低下には1年以上を要することがあり、
除菌判定には適さない。
抗原測定 糞便採取にて行う。

ピロリ菌の治療

  1. 胃潰瘍・十二指腸潰瘍はピロリ菌除菌により再発が抑えられる(薬を飲み続けなくてもよい)ことがわかり、2000年11月より保険適応となりました。
  2. 除菌成功率は80−90%です。
  3. 除菌はプロトンポンプ阻害剤1種類と抗生物質2種類を1週間服用することで行われます。
  4. 副作用としては下痢・軟便またときに血便が見られることがあります。腹痛や下痢の回数が頻回の場合は服用を中止し、医師に相談してください。
  5. 他に発疹、肝機能障害、味覚異常が出ることがあります。
  6. 耐性菌の発生も認められることもありますので、必ず医師と相談し治療を行ってください。 
  7. 除菌の判定はは治療終了4週後以降に行われます(尿素呼気試験)。
  8. 現在、胃炎に対しては保険治療は認められておりません。
(注)当クリニックでの除菌治療は一年以内に内視鏡検査で胃潰瘍もしくは十二指腸潰瘍と診断された方に限らせていただいています。
日本ヘリコバクター学会へのリンク