暑い日が続いております。

熱中症にはくれぐれも気をつけてください。幼少児や高齢者では体温調節の乱れから重症になることもあります。外出するときには帽子をかぶったり、日傘を差したり、また、ペットボトルなどを携帯して適宜水分を補給しましょう。お子さんが遊びに行くときは水筒を持たせるなど工夫してください。水分とともに塩分の補給が大事ですので、ミネラル配合の飲料水(スポーツドリンク)など塩分が含まれているものがよいでしょう。汗が出ず、体が熱く、おしっこが出ないようなことがあれば、必ず医療機関を受診させてください。

また7−10月は食中毒の発生する季節です。最近では食品の流通ルートが複雑化しているため、原因食品が判明しないことも多くあります。魚貝類などは新鮮なうちに食べ、保存しないようにしましょう。下痢、腹痛が続く場合は便の細菌検査をし、原因菌を調べましょう。原因菌として多いものは病原性大腸菌(O-157を含む)・サルモネラ・腸炎ビブリオ・ブドウ球菌・キャンピロバクターで、O-157などの腸管出血性大腸菌によるものでは重症化することもあるので注意が必要です。治療は下痢による脱水改善が中心になります。腹痛の強い場合は禁食による腸管安静が必要になります。経口摂取が困難な場合は点滴による水分補給を行ないます。通常は、自然経過で治癒しますが、発熱や下痢症状が強いものでは抗菌剤を投与する場合もあります。食中毒の予防には、食べる分だけ作り、保存しないこと。手洗いの励行が重要です。

海水浴に行かれる方は、日焼けには充分注意してください。日焼け止めクリームを塗るなどして予防しましょう。夢中になり、気づいたときには水ぶくれになっていることがあります。山でキャンプなどされる方は虫刺されに注意してください。

まだまだ、暑い日が続きそうです。夏バテとならないよう健康管理しましょう。