二人は立ちあがりました。
「おゝい。こゝだよ。」と王子は叫ぼうとしましたがその声はかすれていました。二人はかゝ゛やく黒い瞳を蒼ぞらから林に向けしずかに丘を下って行きました。

 TITLE   BACK