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いちごぼっくりは道端の大きな石に腰をおろしていた。
空は薄曇り。
いんげんどじょうが歩いて行った先をぼんやりと見ていたいちごぼっくりの目に、何かが映った。近づくにしたがってそれが小さな女の子だと分かった。しかもとても早足でこちらにやって来る。
女の子は唄を歌っていた。
くるくる回るひまわりは、沈む夕日が嫌いです。
まっかな血のよなその色に、恐いあの日を思い出す。
くるくる回るひまわりは、暗い夜道が嫌いです。
黒ぐろ続くその道の、先には何もありません。
くるくる回るひまわりは、夏の終わりを知りません。
だあれもいないその庭に、蝉が一匹死んでます。
その子はあっと言う間に側を通り過ぎた。前から見ると、とてもはっきり見えたのに、うしろ姿はとても曖昧でおぼろだった。
いちごぼっくりは思わず手を合わせてその子を見送った。

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