いちごぼっくり物語

[その2]

 しいのみ君はいじめられっ子だ。
 しかしそれはしいのみ君自身にも原因がある。
 小さくてころころした体型と下がりまゆ毛のどんぐり眼、ちょっと根暗な性格では誰でもいじめてみたくなるものだ。
 森一番の大木になるのが彼の夢なのだが、『どうせ何時か誰かに食べられてしまうんだ。』などと考えている。
 しかしせめて食べられる時には、生ではなく、フライパンで煎ってほしいと思うしいのみ君だった。
 いちごぼっくりといんげんどじょうは数少ない彼の友達。

 EXIT  NO.1                               BACK  NEXT