ストーリー






― 影 ―


進むこと疾風の如く その護り鋼の如し

あるときは 泥土に伏し
またあるときは 叢雲とともに形を変えん

その闘志 烈火の如く燃えさかるとも
常に心境 止水の如し

 末法破戒

志半ばにて 倒るるときも
暁とともに 姿をかき消し
己の骸 断じて さらすことなかれ

之即ち 忍の極意と知るべし


「朧流忍術秘伝書」より




NEO ZEED…アジアを中心として世界中にネットワークを持つ一大シンジケート。莫大な資金力・組織力を誇り、この世を破壊と暴力で支配しようともくろむ狂気の集団。
だが彼らは、数年前、一人の男の活躍によって、完膚なきまでに打ち砕かれたはずだった。
男の名はジョー・ムサシ。現代社会にあって、その裏側にうごめく悪に立ち向かう正義の忍、朧流忍者の頭目である。

しかし、当時NEO ZEEDの頂点に立ち、統領と呼ばれて組織に君臨していた人物は、実は、隠れた真の支配者の影武者に過ぎず、一見、壊滅したかに見えたNEO ZEEDは、現在までその命脈を保ちつづけていたのだ!

こうして、以前にも増して強大な力をつけた新生NEO ZEEDは、姿を現した真の支配者、シャドーマスターの指示のもと、圧倒的な軍事力・科学力を武器に、世界支配を目指して暗躍を開始した。
そして今、シャドーマスターの最初の指令が下される。
それは…
「我々の計画達成に障害となる、仇敵ジョー・ムサシを抹殺せよ!」

それから間もなく、天然の要害に囲まれたNEO ZEEDの本拠を見おろす高台に、白い人影が現れた。
修行の旅を終え、一回り大きくなった、ジョー・ムサシその人である。彼は、NEO ZEEDの挑戦を真っ向から受けて立ち、組織との最終決戦を覚悟してやってきたのだ。

ムサシ 対 NEO ZEED…
光と闇の闘いが、今また始まろうとしていた。





Back

Main