CONTRA LEGACY OF WAR

コントラ・レガシー・オブ・ウォー


 1996年11月。プレイステーションに魂斗羅が帰ってきた!! その名も、『コントラ・レガシー・オブ・ウォー』!!!! その名も、『コントラ・レガシー・オブ・ウォー』!!!!
 ウォーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
 しかし日本では延期に次ぐ延期の末、発売中止。ていうかいつの間にか消されてた。釈明してください。結局、海外のみのリリースとなった、日本の魂斗羅ファンにとってはまさに幻の作品である。果たしてそれはいかなるものだったのか? いま、ついに明らかになる!! 明らかにしないでよかったかも。

大丈夫なのか
 ゲームを起動すると、コナミのロゴに続いて、軽快に走るお馬さんのロゴが表示される。その下の文字は「Appaloosa Interactive」――。何を隠そう、隠すまでもなくここが開発元である。つまり外注である!! そしてスタッフはコナミ側も含め全て外人である。どうなんでしょう。
 オープニングムービーに続いて、タイトル画面。BGMは魂スピ2面のアレンジ!! いい感じだぜ。ノリノリだぜ。よし戦闘開始!! おおっとキャラ選択画面だ!! そんなもんビルとランスに決まってるでしょう。いません。代わりにいる、それっぽいマッチョ野郎の名はRAY。どうもハードコアの漢らしい。まだ生きてたのか、こいつ。と言うよりいつの間にか主役の座を奪ってしまったようだ。あとサイバーな女と変な機械2種類選べる。
これが新世紀魂斗羅なのか
 ロードが終わった後に広がる世界は、フルポリゴン、3D全方位スクロール、クォータービュー見下ろし視点。かつての魂斗羅の面影など微塵もない。だまされたアー!! って別にパッケージ見りゃわかることですけどね。
 一応、アクションやウェポンはほぼ同じ。ジャンプ、伏せ、方向固定なんかができる。おなじみスプレッドやボムなんかもある。しかしジャンプが回転ジャンプじゃねえ!! なってねえ!! 魂斗羅なら無闇にくるくる回らんか!! あと、1面のBGMは魂スピ1面のアレンジだ。おなじみの要塞ゲートも出る。こういうファンサービスはいいかもね。まあ、とりあえずやってみますか。
見にくいんですけど
 1面は市街地。……とりあえず見にくい。遠近、高低がわかりづらい。この手の3Dポリゴンゲームではありがちな問題だ。大体、近頃はどうしてそうまで3Dにこだわるんでしょうね。キャラの動きもチョコマカして見にくい。なんか良くわからんうちに「アアー」「アアー」と悲鳴をあげてチカチカ点滅するRAY。どうやらダメージを受けているらしい。しかしスタート時からライフは9機もあるので、適当に敵陣突破。ほぼ完全に一本道。途中スクロールが止まって中ボスが出てきたりして、最後は円盤みたいなボスを倒してクリア。
 2面はジャングル。なぜかジャングルの奥地にゲーセンが建っており、ジャイラスが遊べる。わあい。ってそんなことはどうでもいいんだ!! 真面目にやれ!! ボスは奴隷獣タカじゃねーか。狭苦しい画面で暴れまくってくれます。
 3面は川でボートに乗って遊ぶ。おもむろに画面右上にマップが出たりする。川に沈んでる敵兵を轢殺したり、ゴミみたいに荒いポリゴンのロボットと戦ったりする。ボートをおりて橋を渡ろうとすると中ボスが出てきて、橋をゆらしたりする。前にもいましたねこんな人。てかミヤオカッパーなんですがね。ボスは初代3ボスみたいなやつ。てか陰獣魔神像グロマイデスなんですがね。
 4面。山みたいなとこをひたすら登っていく。ハードコアのジャングル面のボスにそっくりな中ボスがでる。1本腕がついてて、それで斜面をのぼったりするやつ。てかロングハンド・ガイなんですがね。頂上につくと、いやな感じの飛び石地帯がある。案の定、3Dなので、しょっちゅう目測を誤って落ちる。「アァー」最後は、へこい多関節ヘビとか、へこい分離合体ロボを倒してクリア。
落ちれ!そして死ね!
 4面をクリアするとなぜか落ちている。巨大な円筒形の縦穴をひたすらに落ちているのである。どういうことなのだろう。考えている間もなく、巨大なボスが仲良く落ちてくる。こいつのまわりをぐるぐる回りながら攻撃するのである。ヴォーーーー!!!! 熱い!! 大味!! なのだろうか。とりあえずこちらの移動とはお構いなしに視点が固定なので、ボスの裏側に行ってしまうと俺が見えません。しかもボスはイヤなほどカタイです。やっとこさ倒すと、なんの脈絡もなく青い閃光に包まれてワープします。
 落ちる面をクリアすると、いきなり画面いっぱいに顔面が緑色の不健康そうなヴェノムみたいな人の顔が表示されます。で、なんかベラベラと英語でしゃべります。どうも「お前はもう逃げられない」とか、「悪夢がどうした」とか言ってたようです。どうもこの人が悪の親玉らしいです。
バーチャリアン
 イヤなデモが終わると、床がワイヤーフレームみたいな、ていうか単なる手抜きみたいな面に飛ばされます。背景はさっきの緑の顔がゆれてるだけです。とりあえずバーチャルスペースと言い張る腹づもりのようです。で、出てくるのも今まで出てきた中ボス連中です。ボスラッシュってやつですか。それだけでもブルーなのに、さらにミスするたびにうしろの顔が「アッハッハッハッ」と楽しげに笑ってくれます。さらにさらに、床がボコボコ崩れたりします。だから3Dでそういうことするなっつーの。「アッハッハッハッ」こんちくしょう。新しいボスもいません。4面あたりの中ボスを倒すと突然クリアです。
心のプラネット
 いよいよ最終面だ!! それはプラネットP-426!! 宇宙空間に浮かぶ小惑星!! それは度肝を抜くステージ!! 画面上には巨大な球体がただひとつ!! なんと惑星の球面上すべてを縦横無尽に駆け巡りながら戦うのだ!!!! ブラボーていうか思いつきだけでゲームを作るのはやめてください。見にくい、というかもうよくわからんです。とりあえず地面から生えてるでかいナニみたいなのを倒すと突然クリアです。
 エンディングは、4人が惑星の破片に乗って去ります。それだけです。おわり。



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