STAGE 7〜9



STAGE 7 CITY

市街地
K: 炎に包まれた廃墟。ここは見たまま、『スピリッツ』1面だな。BGMにも同じフレーズ(「IT'S TIME FOR REVENGE」)が入っている。
E: 愛らしい? 人面犬も健在ですね。
K: さらに、中ボスの戦車はマグナス、クモはボスコスパイダーを思わせる。後半のギガフライも、『スピリッツ』や『真魂斗羅』でおなじみだな。ちなみに、この都市はネオシティという名前だが、海外版『スピリッツ』の説明書を見ると、1面の舞台がネオシティとなっている。
E: どうやら見た目だけでなく、設定上も同じ場所なんですね。
K: さらに余談だが、海外でのみ発売された『コントラフォース(Contra Force)』の舞台も、ネオシティとなっている。まあ、こちらは完全な番外編なので、特に本家とストーリーがリンクしているわけではないだろうが。

ボス
K: 『ナウシカ』の……と言うか、『大魔界村』に出てきた王蟲によく似ているな。横っ腹のコアを下撃ちで壊すところとか、特に。ちなみにこのボスは、ブラックバイパーの死体再生工場に人間を運ぶ輸送艦という設定だ。なので、コアを壊すと中の人がボロボロ落ちていく。なかなかエグイ演出だな。
E: このボス、最初はどうやって倒すのか、ちょっと悩みますね。
K: コアを破壊したら、飛び降りて敵のバイクを奪い、ボスの顔を攻撃するのだ。ここは2画面を生かしたステージ構造と、高速スクロールの演出が最高にクールだ。バイクを奪って乗り込むというギミックも今までにないし、『魂斗羅DS』を代表する名シーンのひとつと言えるんじゃないかな。
E: さて、イージーだと、このボスを倒したところで終了なんですね。
K: うむ。ラスト2面をプレイしてエンディングを見るには、ノーマル以上でやらなきゃならん。さすが、甘くないな。だが、イージーの経験を踏まえてプレイすれば、ノーマルも必ずクリアできるはずだ。

STAGE 8 ALIEN HIVE

エイリアンの巣
E: 最後の3D面はエイリアンです。
K: 今までは「3D面と言えば基地」というのが当たり前だったから、これは新しいな! 6面でも言ったが、今回は同じ3D面でも変化に富んでいるので、全然アリだと思うぞ。3Dでこちらに迫ってくるエイリアンどもは新鮮だな。
E: そうですね。特に、天井から降ってくるエイリアンには驚かされました。

ボス
E: この巨大な心臓は!! 初代『魂斗羅』のラスボス……えーと……。
K: 「天王創魔心ゴメラモスキング」だ!! 基礎教養だろ!! というわけで、今回の3D面のボスは3体とも、「過去作のボスが3Dになって復活!」という形になってるんだな。
E: でも、このゴメラモ……弱いですよね。
K: まあビッグファズもそうだが、ファンサービス的な意味合いが強いんだろ。ちなみに、BGMも初代最終面BGM「戦慄の鼓動」のフレーズが入っているぞ。効果音がうるさいので聴こえにくかったり、曲が盛り上がる前に倒せちゃったりするのが残念だが……。

STAGE 9 HARVEST YARD

ブラックバイパー
E: 最終面は……いきなりラスボス戦ですか!?
K: GB版『コントラ』のラスト同様、カプセルに入ったブラックバイパーだ。元々、日本版『コントラ』では「某超大国が培養していたエイリアンの胚」という設定でカプセルに入っていたんだが……。まあ、細かいことはよし。
E: 最初は巨体と素早い動きに翻弄されますが、グラップリングフックで天井にぶら下がれることに気づけば、楽勝ですね。
K: だな。倒してエンディングか? ……と思ったら、死体を吸収して復活!! 『ドラキュラ』シリーズのレギオンみたいな野郎だ。
E: 2画面にも収まり切らないほど巨大化しました!!
K: で、ケツの穴から体内に入っていくと……やはりいつもの最終面、エイリアンステージというわけだ。

収穫場
K: 走り回るエイリアン、地面の卵(妖卵エグロン)、壁面の口(超猛獣ワーダ)……どれも旧作からの常連だな。しかし、とにかくエイリアンの出現頻度がヤバい。特にハード。ここをスプレッドの連射で突破していくのは、脳汁が出るな。これぞ魂斗羅、これぞRun and Gun!!
E: 後半は飛行エイリアンも出てくるし、大変な騒ぎですね。
K: 『スピリッツ』最終面のような“ボスラッシュ”ではなく、魂斗羅の原点である“ザコラッシュ”を突き詰めた最終面だ。これは『魂斗羅DS』全体のコンセプトとも言えるが。
E: 結構長いステージですね。
K: 道中には左スクロールの場面もあるんだが、これはシリーズでも非常に珍しい。クソゲーだったMSX2版『魂斗羅』が、目先を変えるための苦肉の策として左スクロール面を入れていたが……それ以来じゃないかな。
E: な、なるほど……さらに天井まで落ちてくるんですか!
K: これは、FC版『スーパー魂斗羅』最終面からのネタだな。ただ、ザコは出ないから天井のパターンさえ覚えれば問題ない。ここを越えれば、いよいよラスボスだ。

ラスボス
K: 上に昇っていくところのBGMは、『スピリッツ』最終面(「THE SHOWDOWN」)からの引用だ。
E: そしてラスボスは……『スピリッツ』のラスボスに似ていますね。
K: 頭脳生命体サール再び、だ。こいつはパターン性が強いので、首のよけ方さえわかれば、意外と楽だろう。左右低目に来る首は、グラップリングフックでかわせばいい。

エンディング
E: ラスボスを倒して、ついにエンディングですね。また復活して、ヘリを追いかけてきたりするんじゃないかと思いましたが……。
K: 確かに、ハードではそんな展開があるんじゃないかと、ちょっと期待したがな。まあ、今回はステージの最初で「いきなりラスボス戦!? と思ったら巨大化!?」というネタをやってるし、いいんじゃないか。
E: そうかもしれませんね。ハードでクリアした場合は、何か違いがあるんですか?
K: エンディングのグラフィックとメッセージが少し変化するぞ。エンディングのメッセージだが、海外版では旧作(NES版)のエンディングから引用した言葉が入っていたり、芸が細かい。メドレー風のエンディングテーマも最高にカッコイイな。
E: 全9面ですが、時間はどれくらいかかりましたかね?
K: コンティニューしなければ、30〜40分といったところだな。手ごろなボリュームで、何度でもプレイしたくなるぜ。記念すべきシリーズ20周年に、素晴らしい魂斗羅を作ってくれたKONAMI、そしてWayForwardに心から感謝したい。ありがとう!



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