「なんだ、ここは・・・?」
陰獣キムコウとの激戦を終え、
次のメタルエイリアンをやっとの思いで撃破した。
そして壁を登りきり、広がった空間に立った、
 薄暗いそこには、気配だけが在った。
「奴がいる・・・」
そして、あたりは静かになり、自分の鼓動だけがこだまする。

「………!!!」
大地が振動し、この世のものとは思えない、
すさまじい嘆きの声が響き渡った。
それは、ついに真の大ボスが現れる事、それを示していた!

緊迫した空気が俺の体を掠める。
「親友ランスのためにも、奴らを一掃しなければ・・・」
ビルは真上からやって来る、その巨大な影を見上げ、
その影に銃を向けた。

 俺は今までの戦闘を振り返り、ランスとの息の合った戦闘を思い出した。
ランス、いい奴だった。
それなのに、陰獣キムコウにやられちまうなんて・・
なあ、らしくねえぜランス・・・。
俺は銃を下げ、紅い鉢巻をもう一度きつく締め直した。

 ビルの決心は、すでに付いていた。
もう引き下がることの出来ない、奴らとの戦い。
ビルは、エイリアンと真っ向から立ち向かって、
今までの戦いを勝利してきた。
その信念は、ビルのまっすぐな瞳に象徴されている。
 不動の心で、敵を見つめるビル。
ゆっくりと天王鬼ギャバの顔が、ビルの瞳に映し出される。
コイツが悪の親玉か、凄まじい面してるぜ。
鏡でも見せてやりたいところだな・・・
 ビルは、腰をおろし戦闘体勢に入った。
「くッ、このままでやられる訳にはいかないぜ!
いくぞ、このクソったれエイリアン!!!」
震える腕をがっちり固定して、俺は高く舞い上がった。
「ギャォォォォォォォゥゥゥゥ・・・!!!!」
「いくぞ、天王鬼ギャバ!!」
…To be continued












































↓こちらは天狗堂さんが授業中に描かれた作品。











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