探偵修行(一)


99・11・7

菊花賞

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<登場人物>
田中涼子(19) 探偵見習い
佐藤俊輔(40) 興信社々長
渡辺恵一(40) 刑事
河合智之(26) 刑事
桂木宮子(30) 小学校教師
桂木隆夫(35) 宮子の夫
関屋伸治(22) そば屋店員

○ 道
大阪市内を走っている1台の車、中には男女のカップル。 運転しているのは若い女、助手席に桂木隆夫(35)、楽しげに話をしている。
その車をつけるスクーター(リトルカブ)がある。

○ ラブホテル「ア・ムール」・表
ラブホテル街にある、けばけばしい作りの建物。
桂木の乗る車が入っていく。
つけていたバイクが表で停車する。
ヘルメットをとる若い女、田中涼子(19)。
涼子、カメラを出し、入っていく桂木らに気づかれないようにしてシャッターを押す

○ 雑居ビル・表
築20年ぐらいの古ぼけた建物。 その3回の窓に「佐藤興信社」とある。

○ 同・佐藤興信社・中
フロアに2つの古ぼけた机。
壁際には資料のキャビネット。
窓際の机に座って出前の天ぷらそばを食べている佐藤俊輔(40)。
佐藤の机には、競馬新聞、菊花賞を予想欄が開いてある。 電話がなり、佐藤、取る。

佐藤「はい、佐藤興信社・・・・・・なんや、涼子か・・・・・・ホテルに入ったんか」
佐藤、電話を受けながらそばを食べだす。

○ ラブホテル「ア・ムール」・表
携帯電話で話す涼子。そばをすする音が聞こえ、ムッとした顔で

涼子「ほんで、これからどうすんの?・・・・・・えっ、出てくるまで待っとくの?」
佐藤の声「当たり前やろ、そこを写真に撮らんとどうすんねん」
涼子「なんやもう、探偵って、こんな浮気調査ばっかりやんか、もっと、なんかカッコいい事件とかないの」
電話しながらもチラチラ入り口をみている涼子

○ 佐藤興信社・中
電話口の佐藤

佐藤「アホか、テレビの見過ぎじゃ、殺人事件とかあったら命がいくつあっても足らんやろ ・・・・・・2時間もしたら出てくるわ、目ェ離すなよ」
佐藤、電話を切り、ブツブツと
佐藤「見習いのクセにうるさい奴っちゃ・・・・・・」
佐藤、机の中から1枚の古ぼけた写真を取り出す。

○ 写真
1989年の日付があり、警察署をバックに佐藤(30)、渡辺恵一(30)、田中幸男(40)と彼と手をつないで笑っている涼子(9)の4人が写っている。

佐藤の声「素直な時もあったんやけどなぁ・・・・・・!?」
電話がなる。

○ ラブホテル「ア・ムール」・表
涼子が電話してる

涼子「なぁ、菊花賞、あたしの分も買いにいっといてよ」
佐藤の声「えー、なに言うてんねん、仕事中やろ、それに未成年のくせに」
涼子「その未成年に、いつも買いにいかしてんのは誰よ」

○ 佐藤興信社・中
電話口の佐藤

佐藤「!・・・・・・ほんで何買うねん」
佐藤、写真をしまい、競馬新聞を手にとり黒のペンを持つ。

○ ラブホテル「ア・ムール」・表
涼子が電話してる

涼子「簡単やん、軸はアドマイヤベガで・・・・・・」

○ 佐藤興信社・中
電話口の佐藤、競馬新聞のアドマイヤベガの馬柱をペンで塗つぶしてる。

佐藤「・・・・・・うん、ベガから、オペラオーとトップロードの2点流しやな」
佐藤、続けてテイエムオペラオーとナリタトップロードも塗りつぶす。
佐藤「ほんで、金はどうすんねん、オレ全然ないぞ・・・・・・えっ資料の中にヘソクリ隠してる?・・・・・・何すんねんオマエ」
キャビネットに目を移す佐藤。

○ ラブホテル「ア・ムール」・一室
ベットの上で裸の桂木が、うつ伏せでぐったりしている。
下着姿の女が慌てて服を着けてている。
テーブルの上にある数枚の一万円札

○ 佐藤興信社・中
佐藤がキャビネットから資料を出してパラパラめくっている。
「毎度ありいィ」の声とともに関屋伸治(22)が入ってくる。

関屋「?」
佐藤「(振り返り)おぉ、ご苦労さん、鉢は机の上」
関屋「あの、今日は今までのツケの分も貰ってこいって、大将から言われたんス、えーと、4820円なんスけど」
佐藤「えっー!?マジで・・・・・・そや、伸ちゃん、ちょっと手伝ってくれ」
佐藤、関屋に小さく手招きする。

○ ラブホテル「ア・ムール」・表
涼子が監視していると、桂木と一緒に入った女が一人、うつむき小走りで出てくる

涼子「?」
女、車に乗り込み、出て行く。
涼子「なんや、ひとりで・・・・・・あっ!写真」
あわてて、走り去る車の後ろ姿にシャッターを切る涼子

○ 佐藤興信社・中
佐藤と関屋がキャビネットから資料を出してパラパラめくっている。

関屋「・・・・・・ほんとに、金なんか挟んでるんスか?」
佐藤「涼子の奴がそう言うねんから・・・・・・!あっあった!」
佐藤、一万円札を一枚、取り出す。
電話がなる。

○ ラブホテル「ア・ムール」・表
涼子が電話している。
ホテルの前に救急車が停車している

涼子「どうしょ、なんか、変なことになってるねんけど・・・・・・!あれ?あの人や!」
担架に乗せられて桂木がでてくる。 涼子、電話を持ったまま、桂木に近づいていく。 パトカーがやってくる
涼子「ちょ、ちょっと、どうしたんですか、ねぇ」
昏睡状態の桂木、救急車に運びこまれる。
涼子「おっちゃん、どうしたらええの?」
佐藤の声「アホ、社長と呼べ、社長と」
涼子「そんなこと、言ってる場合やないやろ・・・・・・!?」
涼子の肩をポンを叩く手、涼子振り返ると、警察手帳を手にした河合智之(26)がいる。
河合「この人とお知り合いなの?誰と電話してるの?」
涼子「えっ?いや、通りがかりで」
河合、涼子のスクータを指し、
河合「あれ、君の原チャリやろ、通りがかりにしたら、えらい親切やな、ちょっと事情聞かせてな」
河合にグッと手を捕まれる涼子。
涼子「ちょっと、お兄ちゃん、手ェ離してよ!」
河合「アホ!お兄ちゃんやない、梅田署の刑事や」
河合にひっぱられていく涼子。

○ 佐藤興信社・中
電話口の佐藤。1つ舌打ちをして、

佐藤「・・・・・・伸ちゃん、もう1つ頼むわ」
関屋「まだ、あるんですか?」
佐藤「うん、とりあえず、この金でツケは払う、それでな、残りの5000円で菊花賞の馬券、買っといてほしいねん」
関屋「はぁ、いいですけど、何買うんスか」
佐藤、競馬新聞を関屋に見せる、ペインテッドブラックの馬柱以外、真っ黒に塗りつぶされている。
関屋「な、なんスか、これ?真っ黒けじゃないですか」
佐藤「このペインテッドブラックからオッヅみてな、全部に流してくれ、このレースは3強では絶対決まらへんで」
佐藤、一万円札を関屋に渡し
佐藤「警察に行ってくるわ」
と、出て行く。




とゆうわけで ペインテッドブラックから馬連12−14 700円 1−12、4−12 500円
それ以外は300円の総流し!!


競走成績
1999年5回京都2日( 11月 7日) 11R
菊花賞(GI)
サラ系4歳3000m芝・右 外
牡・牝(指) オープン定量
本賞金: 11200、 4500、 2800、 1700、 1120万円発走 15:35
天候:晴 芝:良 
着順馬番記号馬名 負担
重量
騎手タイム着差馬体重調教師 単勝
人気
11 1(父)ナリタトップロード 4 57.0kg渡辺薫彦3:07.6 486Kg 0沖芳夫3
23 4(市)テイエムオペラオー 4 57.0kg和田竜二3:07.7クビ472Kg-4岩元市三2
33 5
ラスカルスズカ   4 57.0kg蛯名正義3:07.7クビ478Kg 0橋田満4
42 2(市)タヤスタモツ    4 57.0kg石橋守3:08.01 3/4馬身458Kg+4鶴留明雄13
56 10(父)メジロロンザン   4 57.0kg吉田豊3:08.0クビ476Kg+2大久保洋吉12
68 14
アドマイヤベガ   4 57.0kg武豊3:08.21 1/4馬身458Kg 0橋田満1
77 12
ペインテドブラック 4 57.0kg加藤和宏3:08.41 1/2馬身466Kg-4鈴木康弘9
84 6
オースミブライト  4 57.0kg四位洋文3:08.5クビ440Kg 0中尾正8
94 7(父)フロンタルアタック 4 57.0kg河内洋3:08.5アタマ466Kg+8橋口弘次郎10
106 11
シンボリモンソー  4 57.0kg福永祐一 3:08.71 1/4馬身466Kg-8高橋祥泰6
118 15
ロサード      4 57.0kg江田照男3:08.7クビ424Kg+4橋口弘次郎11
122 3
サクセスエナジー  4 57.0kg藤田伸二3:08.81/2馬身474Kg-2山内研二7
137 13
テイエムチョウテン 4 57.0kg小池隆生3:09.33馬身474Kg 0吉永忍15
145 9
ブラックタキシード 4 57.0kg的場均3:09.51 1/4馬身448Kg+8尾形充弘5
155 8
タイクラッシャー  4 57.0kg松永幹夫3:09.5アタマ474Kg-4五十嵐忠男14
<払戻金・給付金>
単勝01 410円3番人気
複勝01 160円3番人気

04 140円2番人気

05 460円6番人気
枠連1-3 730円3番人気
馬連01-04 780円3番人気

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