夕立の後(四)


99・7・25

北九州記念

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<登場人物>
津川努(50) 弁護士
藤間佳乃(28) 弁護士
岸美子(48) 事務員
吉田勝治(28) 無職
吉田淳子(26) 吉田の妻
吉田玲奈(4) 吉田の娘
山本正造(53) 焼き肉店の店主

31 雑居ビル・表(夕)
傘をさした津川が小走りでやってきて中へ入っていく。

32 同・津川法律事務所・中(夕)
佳乃と淳子がいる。
淳子、うなだれている。
津川が入ってくる。

佳乃「先生」
淳子、ハッとして津川のほうを見て
淳子「先生、勝ちゃんと玲奈が・・・・・・」
津川「わかってる、心配せんと・・・・・・多分、吉田君がおるとこは・・・・・・」

33 公園・中(夜)
夕立のあとでところどころに小さな水溜まりができている。
吉田と玲奈がベンチに座っている。二人とも濡れている。
玲奈、くしゃみをする。
吉田、玲奈の頭を撫で

吉田「玲奈・・・・・・ごめんな」
玲奈、黙って吉田を見上げる

34 同・表(夜)
津川、佳乃、淳子がやってくる。
淳子、足を止める

淳子「先生、ここは・・・・・・」
津川「・・・・・・きっといるはずや」

34 同・中(夜)
津川、佳乃、淳子、吉田を探す。
津川、ベンチにいる吉田と玲奈を見つけ近づく。
吉田も3人に気づく

吉田「先生・・・・・・」
津川「多分ここやろ思たけど・・・・・・吉田君、家に戻るんや」
吉田「先生、僕は4年前にここで、人間やなくなったんです・・・・・・あの時、兄貴を」
淳子「勝ちゃん、やめて!玲奈には罪はないやんか」
吉田「人殺しの子供や、生れてこんほうがよかっったんや」
佳乃「吉田さん、なんてこと言うの!」
津川「本気で言うてんのか・・・・・・ちゃうやろ、なぁ、 吉田君、刑務所から出ただけで免罪なわけないやろ これから、しっかり君が生きていくことが、それが罪の償いやないか、君はわかってるはずや」
吉田「・・・・・・」
吉田、うつむき首をふり、玲奈を抱き上げ
吉田「死にます、玲奈と、このまま生きてても・・・・・・」
玲奈「パパ死んだらあかんよ」
吉田「!?」
玲奈「ママ、いつも言うてたの死んだらあかんて、だからパパもあかんよ」
吉田「玲奈・・・・・・」
玲奈「パパ、死なんといて、お願い、死んだらイヤ」
玲奈、吉田のしがみつき号泣する。
吉田、力が抜け、玲奈を抱いたままへたりこむ。
淳子、二人に駆け寄り、吉田の肩をゆすり
淳子「アホ!アンタはほんまのアホや、アンタは・・・・・・」
吉田「・・・・・・」
津川「吉田君、これ以上、誰を悲しませたいんや 人間、人を悲しませるために生れたんやないやろ これから、奥さんや玲奈ちゃんを喜ばすために生きてくれへんか、 なぁ、頼むわ」

35 津川法律事務所・中(朝)
湯川と美子がいる
佳乃が入ってくる。

佳乃「おはようございます」
美子「おはよう」
津川「佳乃ちゃん、先週はご苦労さんやったな」
佳乃「いいえ、でも先生、法廷の時よりかっこよかったですよ」
津川「そりゃ、ひどいわ、佳乃ちゃん」
津川、頭をかく、
佳乃「でも、吉田さん、山本さんのお店・・・・・・」
津川「心配せんでええよ、今回は山本さんも許すと言うか・・・・・・山本さんいわく、あの客はほんまはワシが叩き出すべきやった、吉田君は昨日から仕事してるよ」
佳乃「よかったですね、ほんとよかった」
津川、腕時計を見て、
津川「ほな、地裁のほうへ行ってくるわ、留守番頼むで」
津川、出ていく。
佳乃「岸さん、前に先生と山本さんのこと・・・・・」
美子「先生が昔、山本さんの弁護したことあるの・・・・・・山本さん昔、ヤクザだったの」
佳乃「えっ?」
美子「ケンカで相手の人が亡くなって・・・・・・でも組のほうは冷たくてね破門にされたのかな 先生も最初は大変だったみたい、でも服役してる時も手紙とか出してたし 出所してからも、いろいろ仕事を探してあげてたのよ、で今のお店出すまでになったの」
佳乃「だから、吉田さんも・・・・・・」
美子「佳乃ちゃん、先生のこと見直した?」
佳乃「私はもう最初から先生のことは・・・・・・」
佳乃と美子、顔を見合わせ笑い出す。

36・阪神競馬場・中(昼)
多くの人で賑わっている。 津川、佳乃、山本がいる。

佳乃「先生、馬なんてどこにもいないじゃないですか」
津川「ゴメン、ついうっかりしてた、佳乃ちゃんが急にが行きたい言うから・・・・・・山本さん、2週前でレースは終わってたんやなここ」
山本「大将、頼むでほんま、けど馬券は買えんねんからええやろ」
佳乃、ほっぺたをふくらましている
津川「ゴメンな、暑いからソフトクリーム買うか」
佳乃「私はビールのほうがいいです」
津川「・・・・・・」
山本「お姉ちゃん、機嫌直しーな、それより小倉のレース予想してみ」
山本、競馬新聞で北九州記念の欄を指さし、佳乃に渡す。
佳乃「武豊出てますね、キクノスカーレット・・・・・・スカーレットって風と共に去りぬみたい」
山本「何やそれ・・・・・・ワシは逃げ馬有利や思うからアンブラスモアやないかな」
佳乃「あとツルマルツヨシ・・・・・・ツヨシ君」
山本「何や彼氏の名前か?」
佳乃「違います、スマップで一番好きなのが草なぎ君なんです」
山本「スマップ?草なぎ?何じゃそりゃ」
津川「ほら、JRAのCMで馬に乗ってる」
山本「あれはキムタク言うんやろ」
津川「あれ、知てるんですか?」
山本「何でか知らんけど知ってるよ、それより大将、ほかに何かない」
津川「ショックや山本さんがキムタクのこと知ってるとは」
佳乃「先生、もう元気だして下さいよ、当たったら慰安旅行の足しにしましょ、ビール買ってきますね」
佳乃、駆け出す。津川は山本に小突かれ頭をかいている。




とゆうわけで 馬連2−11、4−11に1500円!!


競走成績

99年1回小倉4日( 7月 25日) 11R
テレビ西日本賞北九州記念(GIII)
サラ系4歳以上1800m芝・右
(混)(特指) オープンハンデ
本賞金: 4300、 1700、 1100、 650、 430万円発走 15:45

天候:晴 芝:良 

着順馬番記号馬名 負担
重量
騎手
タイム着差馬体重調教師 単勝
人気
15 8(外)エイシンビンセンス 6 54.0kg野元昭嘉1:45.6レコード476Kg+4野元昭8
22 2
アンブラスモア   6 57.0kg須貝尚介1:45.81馬身478Kg-4須貝彦三2
33 4(父)(市)ツルマルツヨシ   5 51.0kg藤田伸二1:46.01 1/4馬身502Kg+8二分久男3
46 9
トウカイパンチ   5 51.0kg飯田祐史1:46.11/2馬身410Kg+8安田隆行6
56 10(父)カネトシガバナー  5 56.0kg秋山真一郎1:46.31 1/2馬身500Kg+14野村彰彦10
63 3
サンライズフラッグ 6 57.5kg安田康彦1:46.72 1/2馬身444Kg-4安田伊佐夫7
77 11
キクノスカーレット 6 54.0kg武豊1:46.83/4馬身474Kg+4加用正1
84 6
ファンドリロバリー 7 53.0kg和田竜二1:46.9クビ442Kg+6岩元市三13
95 7(父)フロンタルアタック 4 53.0kg高橋亮1:46.9クビ464Kg+10橋口弘次郎5
104 5
ヴィクトリーバンク 6 52.0kg幸英明1:47.01/2馬身458Kg+2松田博資12
118 13(父)(市)ツルマルガイセン  6 57.0kg太宰啓介1:47.21 1/2馬身482Kg+2橋口弘次郎11
121 1
メイショウバチカン 5 53.0kg松永幹夫1:47.31/2馬身472Kg-4山本正司4
137 12
ランフォザドリーム 6 55.0kg河内洋1:48.36馬身500Kg-4田中耕太郎9
148 14
マークキングオー  4 50.0kg高田潤1:48.4クビ484Kg-2松田博資14


<払戻金・給付金>
単勝08 3,140円8番人気
複勝08 660円

02 210円

04 240円
枠連2-5 2,230円10番人気
馬連02-08 6,400円20番人気

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