馬券下手に聞け!(4)


2000・1・30

京都牝馬特別

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<登場人物>
西谷富美男(47) バッティングセンター「スラッガー」オーナー
西谷喜子(44) 西谷の妻
林田誠吾(21) 元プロ野球選手
甘木(32) インタビュアー

○バッティングセンター「スラッガー」・外観
打球音が聞こえる。

○同・中
6台ほどのピッチングマシーンがあるバッテティングセンター。
フロアの半分は喫茶室になっていて西谷喜子(44)がコーヒーをたてている。
ボードに「100K/軟式」とがっかっているレーンで甘木が打席に立っている。
ボールが放たれるが甘木は空振りしてしまう。
甘木の足元には5、6球ボールが転がっている。
甘木、「クソッ」と声をあげる。

西谷の声「アカンアカン、全然ボール見てへんやん」
甘木「!」
甘木、振り返るとレーンの後ろの扉から西谷富美男(47)が顔を出している。
甘木「オーナー、そんなとこから顔出してたら、危ないですよ」
西谷「もっとわきを締めてビシッと振らんと」
甘木、再び構えるがまた空振り
甘木「オーナーの言うとうりしても打てへんやん」
西谷「今のは力みすぎやろ・・・・・・ワシは30年前に阪神のスカウトが家に来たぐらいの人間やで」
甘木「また、そのハナシか・・・・・・トイレでも借りにきたんとちゃいますか」
西谷「アホ」
ピッチングマシンが停止する。
甘木「あぁもう、終わったやん・・・・・・」
甘木、足元のボールを拾いノックの要領でカーンと打ちながら、
甘木「だいたい300円で20球なんて少ないんとちゃいます」
西谷「50球にしてもジブン、空振りばっかりやろ」
甘木「・・・・・・」
甘木、ムっとしながらホームベース上のボールを拾おうとする。
西谷「あらら?」
甘木のレーンのピッチングマシーンが動きだしている。
西谷「甘木君、危ない!ボールが来る、よう見て」
甘木、マシンに背を向けたまま、西谷に
甘木「オーナーの言うことは、もう聞かへん」
西谷「ちゃうて、前、前!」
甘木「はっ?」
甘木、振り返るとボールが飛んでくる。
甘木「わぁ!?」
甘木、あわてて尻餅をついてしまい、バットを顔の前に構え体を縮める。

○同・外観
ボコンという鈍い音が聞こえる。

○同・中
首をかしげつつ、ピッチングマシーンの調整をしている西谷
喫茶室では、おでこを冷やしている甘木
喜子、甘木にコーヒーを出しながら

喜子「ゴメンなぁ、あのマシンだけちょっと調子悪いみたい・・・・・・」
甘木「はぁ・・・・・・大丈夫です」
喜子「でも甘木クンも空振りしたボールまで拾って打ち返したりするから」
甘木「・・・・・・」
甘木、壁にかけている何枚ものパネルを見る。
少年野球の子供たちと一緒に写る西谷の姿。
草野球チームの中年の男たちと写る西谷の姿。
西谷と肩を組んでいる少年(西谷の息子、幸一)の写真など。
甘木「おばちゃん、幸一君から連絡ある?もう半年ぐらい経つでしょ?」
喜子「・・・・・・」
喜子、引き出しからハガキを出し甘木に見せる
ハガキの宛名には「西谷富美男様」とあり差し出し人は幸一の名前。
甘木、ハガキを手にとり、
甘木「東京に行ってるんか・・・・・・」
喜子「向こうでバイトしながら役者修行やってるわ・・・・・・」
甘木「あんな野球上手やったのに、大学も野球推薦で入ったんですよね」
喜子「でも、好きではなかったみたい」
甘木「大学出たらプロになる思たんやけど、オヤジさんがあれやからなぁ」
喜子「・・・・・・」
甘木「幸一君の試合のときに、オーナー、審判をケンカしたらしいですね」
西谷の声「悪かったな!」
甘木「わっ!」
西谷が入ってくる。
西谷「あれは、完全なボールをストライクやいうから、文句いうの当たり前や」
甘木「でも、観客が審判をケンカするなんて無茶やわ・・・・・・幸一君、そんなんが嫌やったんとちゃうんですか」
西谷「・・・・・・アイツのことは、もう言わんといてくれ、ほんまに・・・・・・みんなが期待してたのに勝手に大学も辞めよって」
甘木「けど、ほんまにやりたいことが見つかったんとちゃいます」
西谷「野球から逃げたただけや、ワシは勘当したから関係ない」
甘木、さっきのハガキを西谷に見せ。
甘木「でも、宛名はお母さんやなくてオーナーになってますよ」
西谷「・・・・・・」
西谷、カウンターの上にあったスポーツ新聞を開き
西谷「これから馬券、買いにいくやろ?」
甘木「はぁ、あっそやそや、あのオーナーってどんな買い方するんですか?」
西谷「ワシか?1頭これって決めたらずっと追いかけるほうやな、京都牝馬特別やったらナリタルナパークやな」
甘木「やっぱり馬券下手や」
西谷「アホ!ワシ、秋華賞でコイツの万券、とったんやで・・・・・・まぁ、それからはあれやけど」
甘木「スティンガーがブッチ切りで勝ちそうやけどなぁ」
西谷「だからスティンガーと1点勝負やな・・・・・・馬は人間と違って途中で逃げ出したりせへんし」
甘木と喜子、困った顔。
ジャージ姿、手に木製バットを持った林田誠吾(21)が一礼して喫茶室に入ってくる。
喜子「お父さん、林田クン、来たよ」
西谷「おっ」
林田「今日もお願いします」
急に上機嫌になった西谷と林田、出て行く。
甘木「オーナー、えぇ人なんやけど、幸一君のことだけは、ふっきれてないみたいですね」
喜子「ハガキもねぇ・・・・・・うちの人、幸一からの電話には出ないからそれで仕方なく出してるのに、それも絶対読まないし・・・・・・」
甘木「・・・・・・」
林田が打つ度にカーンという打球音が響く。
西谷が後ろから、一言二言、アドバイスをしている
甘木、その様子を見て
甘木「いいスイングしてますね、それに硬球でしょ」
喜子「だって、元プロ野球の選手だもん」
甘木「えっ?」
喜子「去年クビになってね、いろいろテスト受けたらしいんだけど結局ダメだったの」
甘木「えっ、プロにアドバイスしてるわけ・・・・・・なんちゅう人や」
喜子「今年ね、もう一度、テスト受けたいからってウチで毎日練習してるのよ」
甘木「しかし、なんでまたここに・・・・・・」
喜子、幸一が出した、別のハガキを甘木に渡す。
甘木「・・・・・・!」
喜子「林田クンって、幸一とは高校の大阪府選抜チームで一緒で仲良かったんだって」
甘木、ハガキを読みながら
甘木「林田の面倒見てたら、オヤジも少しは寂しくないだろ・・・・・・なんか幸一君のほうが大人みたいですね」
喜子「林田クンにも黙ってて頼んでるから、うちの人には」
喜子、人差し指を口にチョンチョンと当て秘密にしてという仕草。
甘木、うなずき、立ち上がり
甘木「打ち直してきますわ」
と、出ていく。
西谷、甘木に気づき、
西谷「ボールは顔で打つんやなくて、バットで打つんやで」
甘木「・・・・・・」
甘木、打席に入り構える。
マシンからボールが放たれる。
甘木「ボールをよう見て、わきを締めてビシッと・・・・・・」
甘木、バットを振りぬく、キーンという打球音がしてボールが一直線にとんでいく。
西谷「ナイスバッテング!・・・・・・けど、まぐれやな」
ペロっと舌を出し、おどけて見せる甘木。




とゆうわけで 馬連3−5に3000円!!


2000年2回京都2日( 1月 30日) 11R
京都牝馬特別(GIII)
サラ系5歳以上1600m芝・右 外
(混)牝[指] オープン別定
本賞金: 4200、 1700、 1100、 630、 420万円 発走 15:45
天候:小雨 芝:良 
着順 馬番 記号 馬名 負担
重量
騎手 タイム 着差 馬体重 調教師 単勝
人気
13 3スティンガー    5 56.0kgO.ペリエ1:34.9   456Kg 0藤沢和雄 1
28 11エイシンルーデンス 5 56.0kg野元昭嘉1:34.9 ハナ 462Kg+2野元昭 6
36 7(外)ハイフレンドコード 6 56.0kg熊沢重文1:35.0 1/2馬身 506Kg 0中島敏文 2
45 5ナリタルナパーク  6 55.0kg渡辺薫彦1:35.1 1/2馬身 434Kg-2大久保正陽 3
58 10ラパシオン     5 52.0kg福永祐一1:35.1 クビ 440Kg+6北橋修二 10
64 4テンザンキラリ   6 54.0kg松永昌博1:35.1 アタマ 438Kg+4松永善晴 7
76 6(父)エイダイクイン   6 54.0kg藤田伸二1:35.2 クビ 430Kg+2鈴木康弘 5
81 1(外)ブロードアピール  7 55.0kg武豊1:35.4 1 1/2馬身 468Kg+6松田国英 4
97 8(父)ラティール     6 53.0kg四位洋文1:35.5 1/2馬身 500Kg+6加藤敬二 8
102 2ハギノスプレンダー 5 52.0kg武幸四郎1:35.6 1/2馬身 462Kg-4伊藤修司 9
117 9(父)フレンドリーエース 5 52.0kg松永幹夫1:36.3 4馬身 424Kg-4高木嘉夫 11

<払戻金・給付金>
単勝03 170円 1番人気
複勝03 120円 1番人気
11 270円 6番人気
07 160円 2番人気
枠連3-8 1,030円 4番人気
馬連03-11 1,090円 5番人気
ワイド03-11 470円 5番人気
03-07 260円 1番人気
07-11 680円 8番人気
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