『'''Angeliv Vale'''』（''エンジェリックヴェール''）は、日本で2003年4月に[[クロムシックス]]より１作目が発売された[[Microsoft Windows|Windows]]用[[ゲームソフト]]。 ステージクリアタイプの[[シミュレーションロールプレイングゲーム|シミュレーションRPG]]である。 現在、ゲーム３作目までとＢＧＭアレンジＣＤが発売されており、中文版も発売されている。 {{netabare}} == あらすじ == 舞台は、十年前に国内を２つに分かつて争われた、内乱の傷跡のいまだ癒えぬ小国、ベルーナ王国。 主人公である新米騎士オージェルと、その幼馴染のフィオは、ベルーナ王国の王女エリーゼの警護のさなか、 隣国であるジェレニア共和国の叛乱将校による、ベルーナ国王の殺害事件に遭遇する。 国家の主を失い、混迷する諸侯の野心と思惑に振り回されながらも、己の信ずる道のために剣を振るう主人公たち。 しかし彼らはやがて、血と欲望の色に染め上げられた、祖国に渦巻く歴史の闇をかいま見ることになる・・・。 （公式サイトより抜粋） == 主要キャラクター（味方） == * オージェル／闇夜の騎士（[[声優|声]]：[[荻原秀樹]]） : １，２作目の主人公。ベルーナの新米騎士であったが否応もなく戦乱にまきこまれていく。２作目までは一行のリーダー格で２作目以降では親衛隊隊長になっている。３作目は一行に置いていかれ、変装までしてこっそりついてくるなどシリーズが進むにつれて立場の低下が疑われつつある。 * フィオ（[[声優|声]]：[[飯塚雅弓]]） : 主人公オージェルの幼馴染であり、士官学校の同期生。３作目では一行のリーダー格と紹介されており、オージェルの立場の低下が想像される。 * エリーゼ（[[声優|声]]：[[南央美]]） : ベルーナ王国の第一王女。１作目の冒頭で父王が殺害されて、２作目以降ではベルーナの女王になる。 * ユズリハ（[[声優|声]]：[[井上喜久子]]） : 公爵グロアールに仕える東洋人の女士官。グロアールの命によりエリーゼの護衛役として一行に帯同する。公爵死後の２作目以降はエリーゼ付のメイド兼護衛役に転職している。天然ボケ。 * ルシアン（[[声優|声]]：[[川澄綾子]]） : ベルーナの宮廷魔術師を務める、亜人コトゥーカの少女。魔力は高いがそれを制御する術がまだ未熟。 * スピカ（[[声優|声]]：[[川澄綾子]]） : ルシアンの妹。母親である「賢者」エリシオラの補佐役としてベルーナ北部のカサール書庫に住んでいたが、エリシオラの命により度々一行を手助けする。優秀で言動は辛辣だが、姉思いの一面もある。 * リューベック（[[声優|声]]：[[山崎たくみ]]） : 修道士と医師を兼ねる壮年の男。オージェルとフィオの恩師。１，２作目まではプレイヤー[[ユニット]]であったが、３作目では完全に出番ナシ。 * ロゼータ（[[声優|声]]：[[冬馬由美]]） : 主人公オージェルの学生時代の先輩でアイテムショップの店主。物腰は柔らかく色気もありオージェル達を手玉に取る。将来、孤児院を建てる事を目標としていたのだが、その前にエリーゼを言葉巧みに誘導し、よりもっと建てるのが難しそうな闘技場をエフェメール島に建設してしまうほどの商才の持ち主。３作ともアイテム屋の店主として登場するが、２，３作目では一定額を払うことによってプレイヤー[[ユニット]]として使う事ができる。 * ソレイユ（[[声優|声]]：[[田村ゆかり]]） : ３作目にのみ登場する半機半人。エフェメール島で記憶を失った状態で倒れている所をルシアン達に発見され、行動を共にする。 * エスパーダ（[[声優|声]]：[[松岡由貴]]） : ３作目にのみ登場する女冒険者。とある目的でエフェメール島に侵入し、そこに隠されてると言われるベルーナの秘宝を狙っている。その為に一国の女王であるエリーゼを誘拐するなど大胆かつ優秀な能力を持つ。 * アロンドラ（[[声優|声]]：[[小林沙苗]]） : ３作目にのみ登場するエフェメール島を所有するヴァッサーラント公国の海軍士官。エフェメール島の治安維持任務に就いている為エリーゼ達に接触した事が、彼女の一連の不幸の始まりでもあった。 * ステアン（[[声優|声]]：[[山崎たくみ]]） : １，２作目に登場する。神出鬼没なコトゥーカの青年。エリシオラの命により一行の前にふらりと姿を現す。無類の女好き。 * ガウェイン（[[声優|声]]：[[大塚明夫]]） : １作目では公爵ロレンスの配下として登場し、作中終盤にベルーナ軍の指揮官となる。２作目では完全にベルーナの騎士団長になり王国を支える。リューベックとは旧知の仲で「黒騎士」の異名を持つ。 * エリシオラ（[[声優|声]]：[[井上喜久子]]） : 「賢者」の異名を持つ元ベルーナ王国宮廷魔術師。ルシアン、スピカの母親でもある。登場は１，３作目だけだが、３作目では一時的にプレイヤー[[ユニット]]として制限付で使う事ができ、その実力の一端を窺い知ることができる。 == 主要キャラクター（敵方） == * ヴィルケス（[[声優|声]]：[[山崎たくみ]]） : １作目のみ登場。ジェレニア共和国の外戦師団を率いる青年将校であり、ベルーナ国王を殺害した張本人。ジェレニア共和国の中でも相当なタカ派であるらしく、領土的野心のためにベルーナ中枢を奇襲で乗っ取る。 * レビオーダ（[[声優|声]]：[[冬馬由美]]） : １作目のみ登場。ヴィルケス配下の女騎士。ベルーナに進駐したジェレニア軍ではＮｏ．２の地位にある。気性が激しく精力的に動く前線指揮官であるためか、主人公一行とは何度か直接対決する。ヴィルケスには上官としての敬意以上の心情を抱いている様である。 * サロメ（[[声優|声]]：[[？]]） : １、２作目に登場。ヴィルケス配下の女騎士。レビオーダを象徴するのが「火」であるなら、彼女は「水」を象徴するように冷静沈着で物静か。１作目では主人公一行に敗れて戦死したはずだが、２作目で復活し再登場している。 * ザドゥーマ（[[声優|声]]：[[成田剣]]） : １、２作目に登場。公式にはベーレン配下の魔道士と説明があるが、実際的にはヴィルケルの軍師的役割を担う。得体の知れない外見通り、行動そのものも得体がしれない。２作目ではジェレニアの人間として行動し「ウェスペールの迷宮」内で怪しげな動きをしている。 * ベーレン（[[声優|声]]：[[成田剣]]） : １作目に登場。ベルーナ王国の近衛騎士団長を務める優秀な騎士であり、オージェル・フィオの士官学校時代の教官でもある。ヴィルケスに内通しベルーナ国王の殺害に関与。だが、ジェレニア軍内でも謎の行動を取っており、ヴィルケスには信用されていない。 * レオーネ（[[声優|声]]：[[山崎たくみ]]） : ２作目に登場。ジェレニア議会に雇われて、ザドゥーマに付き従い「ウェスペールの迷宮」に乗り込んでくる主人公一行の前に立ちふさがる歴戦の傭兵。 * シラヌイ（[[声優|声]]：[[子安武人]]） : ２作目に登場。ジェレニア議会に雇われてザドゥーマに付き従い「ウェスペールの迷宮」に乗り込んでくる主人公一行の前に立ちふさがる東洋の傭兵。レオーネの師でもある。 * アウローラ（[[声優|声]]：[[浅川悠]]） : ２作目に登場。強力な魔術を操るザドゥーマ配下の魔道士の少女。外見に似合わず残虐な面もあるが、少女らしい無邪気な面も見せる。レオーネとは喧嘩ばかりしている。 * プラティナ（[[声優|声]]：[[三石琴乃]]） : ２作目に登場。「ウェスペールの迷宮」の深層に住み着く精霊みたいな存在らしい。声優役はゲームのスタッフロールにも公式サイトにもはっきり明記はされていないが、ウリの一つでもあった[[三石琴乃]]の起用で、あてはまりそうなキャラが彼女しかいない。 * エトワール（[[声優|声]]：[[田村ゆかり]]） : ３作目に登場する半機半人。エフェメール島でソレイユを付け狙い、それを防ごうとしたエリシオラに大怪我を負わせるほどの実力を持つ。 == シリーズ作品リスト == * Angelic Vale EpisodeX : ２００３年４月２４日発売。シリーズ１作目。 * Angelic Vale Progress 〜ウェスペールの迷宮〜 : ２００３年１１月２７日発売。シリーズ２作目。 * エンジェリック・ヴェール新伝　エフェメール島綺譚 : ２００５年３月１０日発売。シリーズ３作目。 == ゲームシステム == 　いわゆる、「'''ウェイトターン制'''」を採用したオーソドックスなステージクリアタイプの[[シミュレーションロールプレイングゲーム|シミュレーションRPG]]である。 　１，２作目では戦闘システムはほとんど変化がなかったが、３作目になりそれまでのシステムから一斉攻撃の参加可能部隊数や特殊技と魔法のポイント区別などの変化が見られるようになった。 　成長システムは従来のＲＰＧとは多少異なりレベルと言う概念が存在していなく、各キャラクターに「'''秘石'''」と呼ばれる石を持たせる事によって秘石に蓄積された経験値が一定以上溜まった場合、その秘石を所有しているキャラにその秘石独自のステータス成長配分がされると言うシステムが採用されている。 　各キャラ及び武装ごとに水・火・地・風・光・闇の六属性が振り分けられ、キャラによっては装備できない武装・アイテムが存在していた。なお、魔法に関してはスクロールを使う事でそのキャラに反する属性の魔法でない限りはどのキャラでも魔法を使う事ができたため、上記の秘石システムとあわせて自由度の高いキャラ育成が可能であった。 　１作目では恋愛要素が絡められて、選択肢によりヒロインキャラクターのいずれか一人と主人公オージェルのエンディングが存在していた。２作目以降はエンディングは一つしかない。 　２作目では１作目のキャラデータ及びエンディングフラグをインポートする事によって、ゲーム開始時のキャラの能力やアイテムの移行が可能であった。ただし、２作目から３作目、１作目から３作目のデータインポートは存在しない。 　３作目では序章終了後にシナリオ分岐が存在している。ただし、[[マルチシナリオ]]へのルート選択ではなく同時系列上で起こっていたそれぞれのキャラ達の行跡を、便宜上分割しているだけのものである。 == 関連商品 == ＣＤ *RightWay **『エンジェリックヴェール アレンジトラックス』サウンドアレンジＣＤ == 外部リンク == *[http://www.cr6.jp/ クロムシックス公式サイト] [[Category:シミュレーションRPG|えんしえりつくへーる]] [[Category:Windows用ゲームソフト|えんしえりつくへーる]] {{video-game-stub}}